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12月5日、ですから本日ですね。
ネットでも話題になったicco nicoの超絶便利なマスキングテープ「貼暦」が発売になりました。
icco nicoさんのツイートは54,550いいね(12月5日現在)がつくほどの人気で、上記ねとらぼ(スクリーンショット)でも記事となりました。
なぜか記事の冒頭に小生のツイートが。偉そうですね。恥ずかしいですね……。
というわけで、発売当日。
わくわくしながら新宿トゥールズへ。
縦と横、両方購入です。
1から31までの数字が入ったマスキングテープと、それに呼応する曜日の入ったマスキングテープの2本組です。
文字の間隔は6ミリ。マスキングテープ自体の幅は7ミリ。
縦型を貼ってみました。手帳は測量野帳、3ミリ方眼です。
小生は不器用な人間なので、方眼でない手帳に縦型をまっすぐ貼る自身はありません。もっともマスキングテープですから、納得いくまで貼り直せばいいのですが。
何も考えずすいすい貼っていたのですが、冷静に考えれば31日まで貼ろうと思えば単純計算で縦186ミリ必要です。測量野帳はそこまで大きくありません。
26日が限界でした。
あと、最初にテープ幅を測っておけばよかったのですが、勝手に「文字が6ミリ間隔なら幅は3ミリだろう」と思い込んで曜日を貼り込んでしまったので、テープ自体が重なってしまいました。
もっとちゃんと下準備してから試そうよ小生。
ともあれ、実験的に測量野帳の見開き2ページをマンスリーページに仕立ててみました(左1日〜26日、右27日〜31日とかあり得ないくらいバランスめちゃくちゃですが)。
非常に手軽にノートや手帳が月間スケジュールになる、と考えると実に楽しくていろいろ試したくなってしまいます。
月間スケジュールを個別に立てたい(「貼暦」縦を使ってプライベート、仕事の進捗、家庭の予定、ゴミ収集日や定期的な日程の備忘録……)、ガントチャート的あるいはグラフ的に予定や結果を管理したい(「貼暦」横を使って仕事の進捗、読書の期間、ダイエットの記録、試験までの計画……)と、今まで専用の手帳を買うまでは至らなかった「本当は管理したり記録したりしたかったこと」を気軽に手帳につけることが可能になります。
アイデア次第でいろいろ化ける可能性のある商品ですね。小生も思いついたらいろいろチャレンジしてみようかと思います。 -
さいきん文具王がレーザーカッターを入手し、MDFを切り抜いて様々な工作を行っているんです。
いろいろな便利グッズ(主に文房具に関係する小物収納)を作っていて、実に羨ましく傍から見ておりました。
まあ、小生にはそういうスキルもノウハウも資金も場所もないわけですが、それでも便利グッズへの夢想だけは自由に羽ばたかせることができるわけで。
実は自宅の鍵を持ち歩く件で、ちょっとした悩みがありました。
いいキーケースが手許になくて、最初は財布の中にただ突っ込んでいた自宅の鍵。
ところが、そこから何かの拍子にするりと抜け落ちて見事に紛失。
想定される様々な場所を探した結果、数日後に鞄の底から無事に出て参りました。
今回はたまたま自分の鞄の中での出来事だったので難を逃れたわけですが、やはりここは何かとつなぎ止めておく方がいいと考えまして。
で、購入したのが、スーパークラシックの「小さい小銭入れ」でした。
セキュリティの関係で、刻印とキーウェイを隠しておりますのでちょっと怪しげな写真に見えるかもしれません。ご了承ください。
いま使っている財布がクアトロガッツの「小さいふ 富士護身家紋黒木羅紗陣羽織」なので、実は小銭を分離したいという気持ちもあっての導入でした。
「小さいふ」は小銭を入れると不細工に底面が膨れることと、奥底で小銭が挟まって出てこないのが不満でした。
そもそも、それまで使っていたスーパークラシックの「薄い財布」の小銭一覧性能に慣れてしまっていたので、トレイ状にざらざらと小銭を出して入っている小銭の種類と総額を確認すること自体がとても鬱陶しかったのです。
「小さい小銭入れ」は、「小さい財布」の小銭入れ部分と同じ構造を持っています。あの小銭入れだけでも手許にもう一度──と思ったのも無理はありません。
ところが、キーケースとしても使えるはずだった「小さい小銭入れ」にも、弱点がありました。
写真のように裏側からキーをスライドさせて出すのですが、我が家のキーホールとドアノブが近く、キーを挿して回転させるときにぶら下がった状態の小銭入れがドアノブと干渉してしまい、うまく回すことができなかったのです。
想定外の出来事でした。
これでは「鍵と財布を同時に持ち出す」ことができません。
「小さい小銭入れ」に鍵を入れることができないのであれば、「小さいふ」に鍵を内蔵させるしかありません。
それも、落下のリスクを最小限にする必要がありました。
便利グッズへの夢想はすでに脳内で像を結んでいました。
簡単に言えば、クレジットカードなどを収納するポケットに、カードサイズの「鍵の枠」を作って差し込んでしまおう、という案です。
ただ、あいにくそういう都合のいい商品は販売されていません。
一度、もう使わないプラスチックのポイントカードをカッターで切り抜き、鍵を入れて持ち歩いたことがあります。
ただ、カード1枚の厚さではキーは簡単にすり抜けて落ちてしまい、また小生の適当な工作ではキーを保持するだけの精密な形の穴を掘ることはできませんでした。
そこで、閃いたのが──文具王のレーザーカッター工作です。
1)クレジットカードサイズで、
2)小生の鍵を模った穴を開け、
3)カードポケットにぴったり填まるキーカード
を作って欲しい、と文具王に依頼しました。
それがこれです。
2.5mm厚のMDFに穴を開けて填め込んであります。現物の鍵を採寸して作成されていますので、本当にぴったりです。
ほんの少しだけきつめに作られているので、鍵は押し込むことで固定されます。
取り出しにくい、というほどの硬さではありません。
カードごと取り出し、裏側から指で押してあげればするりと取り出すことができます。
こんなふうに、「小さいふ」のカードケースにもぴったりです。
だいたい通常のプラスチックカード3枚分くらいの厚さでしょうか。「小さいふ」にはもうひとつカードポケットがありますので、日常最低限のカードは今のところ問題なく携行できそうです。
出勤時や外出時に必ず鍵をかける、あるいは帰宅時必ず鍵を使って部屋に入る、という方にはあまり向かないかなあ、とは思います。
財布から取り出し、両手を使わないと鍵が取り出せないからです。
ただ、小生のように
1)通勤鞄にキーケースは入れっぱなし
2)帰宅時出勤時に鍵をかけることはほぼない
3)プライベートでの外出時は財布だけを携帯し、通勤鞄に入れたキーケースは持ち出さない(使用後に鞄に入れ直さず、鍵のない状態で出勤し難儀した経験がある)
4)なので、いざという時のために財布に鍵を入れておきたい
5)鍵はできればちゃらちゃらさせたくない(あの音が嫌い)
6)持ち歩く鍵は一種類(自宅の玄関用)しかない
という特殊なケースに当たる方には、もってこいのアイテムではないかと思います。
小生は大満足です。
ありがとう文具王!
(本来このキーカードは文房具ではないので、ブログ内カテゴリーでは「その他雑多」になるのですが、小生が発案して文具王が作った、という意味であえて「文房具を語る」カテゴリで登録してあります) -
というわけで、思い立って新宿バスタへ。
まあ壮絶に判りにくい(そして待っている人に較べ席数が圧倒的に少ない)4階バスターミナルで深夜高速バスにひらりと乗車です。
ウィラーの京都・大阪行き。
1階に3席しかないというエグゼクティブタイプです。
足が伸ばせて快適だ、と訊いていたので試してみようと思ったんですね。
しかし実際に乗って寝ていたら、前の席のシートによって足が挟まれたまま、身動きできずに深夜を過ごすハメに。
3席しかない、しかも2席+1席なのでこの事例は小生の座った席にしか発生しないのですが、あんまりですよこの仕様は。
結局、4時くらいに我慢できなくなってフットレストを下げ、足だけ曲げた状態で1時間ほどまたまどろんでいたのですが、まあ前2席の子供たちが早起きで早起きで。
5時半には「パパ、まだー?」「パパ、ドラえもんのDVD見たい」とはしゃぎはじめましたよ。
まあこちらも毎日5時に起きる習慣があるので、そこまで早朝は堪えなかったのですが……釈然としないままに8時半ごろ梅田に到着。
マイドームおおさかで開催されておりました文紙メッセにお邪魔して参りました。
初めてお伺いしたのですが、ユーザー解放日ということもあって、朝からたいへんな賑わいを見せておりました。
投票コーナーではみなさま熱心に製品を見較べ、真剣に選択をされておりましたし。
物販コーナーも割引があるということで、たいへんな活況でした。
トークなんかも頻繁に設定されておりましたが、とにかく今日は時間がありません。全ブースを嘗めるだけでもけっこうかかります。
足早に、またあるときは係の方とお話ししたり、いろいろ拝見させていただきました。
フエキくんともツーショット。大阪のひとってフエキくん大好きですよね。
中でも今回注目したのは、京都の紙卸と和紙製品のメーカー、上村紙(うえむらかみ)株式会社さん。
様々な紙製品を取り扱う老舗なのですが、さいきん文房具としての紙製品を強化しているということで、御朱印帳や一筆箋を中心に、ノートなども展示されておりました。
説明いただいた若い社員さんが文房具好きで、ついいろいろ話し込んでしまいました。
まだ関東では取り扱い店がないということでしたが、一筆箋は二子玉川の蔦屋家電と新宿高島屋で夏期特別展示販売があるようです。
注目したいメーカーです。
物販では、非売品の今治製オーバンドタオルと、あかしや製ラバーグリップポイントつきの書写楽FITGRIP(4割引!)を購入。
いい想い出ができました。
帰りはぷらっとこだまでのんびり各駅停車の旅。
途中で携帯の通信が低速モードに入ってしまい、また実はモバイルブースターを忘れてきたことがここに来て発覚。文紙メッセでの出来事を野帳にしたためたらもうすることがなくなってしまい、しかも喫煙車両しか空いていなかったのでかなりげんなりしながら帰途に就いたのでした。
こういったユーザーを巻き込んでの展示会ってなかなか参加する機会がなかったのですが、文紙メッセは実にいい雰囲気で気持ちが良かったです。
各メーカーさんも嫌な顔一つせず製品をご紹介して下さるし、アンケートに答えると粗品もいただけるし、可能であれば来年もお邪魔したいと思えるほど楽しいいちにちでした。
ブング・ジャムの3名を呼んでいただけませんかねえ……。 -
銀座五十音というお店をご存知ですか。
銀座にある隠れ家的な文房具店で、以前は「ボールペンとえんぴつの店」と名乗っておりました。
現在は変幻自在の活躍を見せ(あるときはギャラリー、あるときは占いの館、あるときはマッサージ、あるときは……)、「文房具店」とだけ呼称してもその実態をお伝えすることはとても適わないお店になっております。
そこに、素敵な鉛筆補助軸があります。
ミミック(擬態)と名がついた商品です。
アセチロイドという樹脂を削り出して造る、この世に同じ模様がひとつとして存在しない存在。
短くなった鉛筆に活躍の場を与える、まさに大人のための筆記具と呼べる逸品です。
そのミミックに新たなヴァリエーションが出たというので、仕事帰りにいそいそと銀座の裏路地にお邪魔してまいりました。
真ん中が愛用のミミック鉛筆補助軸《ペンギン》。
その上は《ペンギン》のキャップ。
そして、下にある細身の製品が、今回の新しいミミックです。
スティック型の消しゴムです。
ノックで消しゴムが繰り出されます。
リフィルはトンボ鉛筆のモノゼロのものを使います。
細くて持ち運びやすく、そして手に吸いつくような感触のアセチロイドボディ。
実に味わい深いです。
さっそく、ジョッターペンケースに定位置を作りました。
鉛筆が好きで、ミミックで鉛筆を持ち歩くのはいいのですが、消しゴムの携帯ってけっこう難儀なんですよね。
特にこういう、一般的な四角い消しゴムを入れようがないシステムで鉛筆を持ち歩くとき。
スティック型の消しゴムはいくつか持っているのですが、どれもいまひとつデザインが好きになれなくて……ミミック消しゴムは、このジョッターペンケースに来るべくして来た、小生にとって理想のスティック型消しゴムです。
定価は9,800円。
超高級! 万人にはお勧めできない!
でも、小生は大満足です。
さて、後でクリップつけなくちゃ。どっかにあったよなあ、鉛筆補助軸にクリップついたやつが……。 -
万年筆は生活の一部です。
ひとさまに誇るほどのコレクションは持ち合わせていません。
むしろ、書くことが中心で、希少価値とかデザインがどうとかは度外視です。
他故壁氏の最前線、リムペンスリーブに入っている3本は現在こういうラインアップです。
左に、パイロットのカスタム743万年筆。ペン先はSF。インキはブルーブラック。
右に、同じくパイロットのキャップレスカエデ万年筆。ペン先はF。インキは【紺碧】。
スリーブ閂に入れているものは用途を考えてボールペンにしています。現在はパイロットのアクロドライブ2+1が入っておりますが、思ったよりは使わないので、ここだけはまた変わってしまうかもしれません。
カスタム743は、パイロットの市販品としては最大の15号ペン先を持つ大型万年筆です。排気量でいえば3,000ccクラスの高級サルーン。荒々しく乗ってはいけない、長距離クルーズ能力に長けた優雅な存在と言えます。
キャップレスは逆に、2,000ccクラスの高級スポーツカー。加速性能とハンドリングに優れ、ちょっとした使いっ走りにも活躍できる万能選手です。ただ優雅さ、落ち着きといった精神的な欲求を満たす存在ではありません。
この2本を気分によって使い分けてきた小生ですが、この5月にちょっと思い至るところがあり、カスタム743万年筆のペン先交換をお願いしてきました。
購入時はSFだったのですが、思い切って憧れのFAに。
軟細字から、フォルカンへ!
横割れデザインの独特なフォルカン。
柔らかくしなるそのペン先は、「毛筆のようだ」とも形容されます。
もともと筆圧が高く、万年筆でもガチガチに固い細字を好んで使っていた小生ですが、それでも密かにこのフォルカンには憧れを抱いておりました。
力を入れたら壊れてしまうのではないか。
小さな文字をちまちまぎっしり書くのが好きな小生には、宝の持ち腐れではないのか。
ただ、ここ数年の努力の結果、筆圧はかなり弱くなりました。
万年筆も、軽く、さらさらと力を入れずに書くスタイルがようやく身についたと思います。
今なら──この状態なら、フォルカンに挑戦してもいいのでは?
そして、カスタム743を軟細字からフォルカンにして一ヶ月が経ちました。
フォルカンは今では、小生の生活になくてはならない万年筆になりました。
もう、いつでもどこでも、フォルカンで書きたくて書きたくてたまりません。
フォルカンは柔らかい分、インキ吐出量も多くなります。そして入れているのは、継続してパイロットのブルーブラックです。体感上、この世で最も裏抜けしやすいインキだと思っています。
だから、相棒たる書く相手──紙は選ばざるを得ません。
カ.クリエプレミアムクロス、ジブン手帳IDEA、Thinking Power Notebook “ダビンチ”、ノーブルノートリフィル……裏抜けに強い紙を持つノートが相手でないと、フォルカンを存分に楽しむことができません。
そして──
キャップレスカエデもまた、中字に変更です。
もはや身体が「ペン先は当たりが柔らかくないと!」と言っているかのようです。
ただ、これは、結果としての中字。
キャップレスのペン先はFだろうとMだろうと、決して柔らかくはないのですが……。
フォルカンは決して中字の太さではありません。
むしろ細字に近い、繊細な線が書けるペンです。
ただ、力を入れると柔らかくしなってしまうので、結果としてフローが良くなり、線は太ります。
そういう意味では、コントロールが難しいと感じる方も多いかと思います。
本来、万年筆はペンの自重で文字を書く筆記具です。力を入れない書き方をしても当たりが柔らかい、そういう書き方を楽しむことができるのがフォルカンなのだとご理解いただければと幸いです。
柔らかいペン、ばんざいですよ!