たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

「気楽に描ける」という気づき;アピオ「ミニスケッチブック+テンプレート」
今回は「気楽っていいですよね」というお話。
主役はミニスケッチブックです。




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2021年、ISOT(国際文具・紙製品展)に、特別なブースが出展されました。
その名も、「文具王's セレクション」。



文具王こと高畑正幸が、ISOTに出ていない(出ているものもありましたが)文房具を自らセレクトして紹介する、ある意味最も特濃なコーナーです。
ここにはわたしも知らない文房具がたくさん並んでおり、実際に手に取ってじっくり見ることができるというたいへん贅沢なコーナーだったのですが、ここで目を引いたのがが今回の主役。



アピオのミニスケッチブックと、そのテンプレートです。
テンプレートつきのものは表紙カラーがグレー1色のみ。550円(税込)。
ついていないものはブルー、ブラック、ライトブルー、ピンクの4色展開。こちらは297円(税込)です。
なので、最初はテンプレートつきを買って、気に入ったらテンプレートなしのミニスケッチブックを買い足していくのがいいかな、と思っています。

この展示の時は「ほほう、かわいらしいスケッチブックがこの世にはあるものよのう」程度の感想だったのですが、その認識が変わったのが9月27日にリモートで行われた鼎談でした。

【連載】月刊ブング・ジャム Vol.55 芸術の秋に使いたいおすすめアイテム(その3)



この鼎談は毎月行われているのですが、2ヶ月ごとにやり口が異なります。
奇数月公開記事は、文具のとびら編集部が用意したネタ(たいてい新製品)に対し3名が語るやり方。
偶数月公開記事は、編集部よりお題が出て(今回は「芸術の秋に使いたいお薦め文房具)」)を各個人で持ち寄ってプレゼンするやり方。この場合、3名が何を持ち寄ったのかは、リモート会議が始まるまで判りません。
これ、被る可能性があるのですが、永年やってる我々はだいたいにおいて回避、あるいは「あいつがこれをやってきそうだから、ダブったらプランB」というやり方で凌いでおります。
また、基本的に「聴いてるふたりにあっと言わせる」ことを念頭に置いたガチプレゼンなので(ウケないと凹む)、けっこう精神を削がれる鼎談だったりもします。

ここで文具王がアピオのミニスケッチブックを紹介したわけですが、Zoomで彼のプレゼンを見ながら「なるほど、やはり使ってみないとわからないし、使った者だけが語ることのできる語り口だ」と改めて感心したんですね。

で。
わたしも、遅れ馳せながら購入いたしました。

アピオさんは、スズキのオフロード四輪駆動軽自動車「ジムニー」のカスタムパーツを専門とするプロショップです。



ここのショップの「パーツ→アピオ&ジムニーグッズ」に、本製品は掲載されています。
ここからは、テンプレートつきの製品について語らせてください。



テンプレートは樹脂製で、4つある金属リングに引っ掛けてあるだけなので、簡単に取り外しできて好きなページの前に置くことができます。



紙面はリング穴から換算して、縦43×横38mm。分厚くて本格的なスケッチブック用紙です。かなりコンパクトでちいさな用紙ですが、それでも「紙いっぱいに描くのはどうも」と躊躇される方もいらっしゃるかも。
そもそも「絵を描く」というのは、息をするように描く方と「憧れてるんだけど手が動かないんだよね」という方では、意識がまるっきり異なりますよね。
この小さな用紙に、さらに31×33mmの枠を書いて、描く面積を減らしてしまおう──というのが、このテンプレートの存在価値なのです。



そして何がいいかというと、これだけで絵画っぽいというか、昔風に言うとポラロイド、今風に言うとチェキっぽい「白い枠」ができてレイアウトが決まるんですね。
絵の配置を気にしなくていい、とりあえずちいさな四角の中をそれっぽく埋めてしまえば絵画風になるという大発明です。

絵はこのままスケッチブック本体につけたままでもよし、切り取って別の旅ノートや手帳に貼ってもよし。
とにかく気楽に描くためのハードルが下がる、水彩で塗っても問題ない、持ち運びが楽でペンケースにも放り込んでおけると、三拍子揃ったユニークな存在です。



気楽にお絵かき、してみませんか?
心も身体も落ち着きますよ。

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