"【文房具を語る】"カテゴリーの記事一覧
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ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。
小生は4月29日から5月4日までの6連休を存分に堪能致しました。
5日は会社の都合で出勤なので、いろいろな鞄や机上に分散していた文房具を改めて寄せ集め、出勤用の鞄に詰めようとして、ふと思ったのですが。
そういえば、ブログでネタにした文房具は、今ここで自分の定番として活躍しているのか──?
さっそく調べてみました。というほど大げさなものではないのですが。
【1】あの高級鉛筆削りの今
2月10日にエントリした、「鉛筆削りの進化:2枚刃はいま高級化へ」。
あのときのグラスジャーシャープナーはどうなっているでしょうか。
頻度は普及版の2枚刃と同等ですが、机上の定番として鎮座しております。
「鉛筆削りが欲しいな」と思ったらまず手に取るのが、このグラスジャーシャープナーです。
実に削り味もいいですし、高級感溢れるボディも、削りかすがたまるグラズジャー部分も気に入っています。
そして、ハンディではいくつか使い続けて、最終的に同じクツワの2枚刃に落ち着きました。
削る速度が速い、というのは何ものにも代えがたいアドバンテージです。
【2】あの革新的な立つバッグの今
2月20日にエントリした、「ひらくPCバッグminiが飛来しました」。
あのときのひらくPCバッグminiはどうなっているでしょうか。
実はもう通勤には使っていません。
やはりショルダーバッグは小生に合わないようです。片方の肩に重量が偏って掛かると、腰に負担が行ってしまうのです。
そして、危惧していたように、いろいろ入るので結果的に重たくなってしまいます。
なので、以前使っていた最軽量バッグであるThinkAeroに戻してしまいました。
ただ、プライヴェートではまだ出撃の可能性があります。
明日の出勤には、久しぶりにひらくPCバッグminiを使用してみようと思い、先ほど吟味に吟味を重ねた最軽量の携行内容を詰め込みました。
いかに軽量を保つか、がこのバッグを楽しく使う極意だと思います。
また、ひらくPCバッグにはなく、このminiには装備された「ちょっと持つ部分」がいかに通勤時に重要か、ということはここでも強調しておこうかと思います。
悪いバッグではありません。小生の背筋が貧弱なだけなのです。
【3】あの万年筆の寝床の今
3月20日にエントリした、「工房Qの新作革小物は万年筆用の『ペンハンモック』」。
あの革のペンハンモックはどうなっているでしょうか。
こちらは変わらず、自宅の机上で万年筆を横たわらせています。
こうしてペンケースや抽斗に入っていないフリーの万年筆をすぐ手に届く場所に置くことによって、自宅でも気軽に万年筆ライティングを楽しむことができるようになりました。
ちょっとでもめんどうくさいと思ってしまったら、楽しく続けることなどできません。ペンケースを鞄から取り出そう、いま使いたい万年筆はどの抽斗だっけ、などと考えてしまったら最後、もう「気持ちよく書く」なんて気持ちにはなれないのです小生は。
現在ペンハンモックには、パイロットのカスタム743が鎮座しております。ベーシックなブルーブラックのインキを入れて、ゆっくり万年筆の書き味を楽しむ毎日です。
こうしてたまには手許を見返してみるのもいいですよね。
愛用、と呼べる文房具が身近にある幸せ。
心の豊かさに繋がる道具たちが、きっと小生の未来を明るくしてくれることでしょう。 -
生まれて初めて、ペントレなるものにお伺い致しました。
万年筆のひとたちは怖いと思っていたので二の足を踏んでいたのですが、「いいものあるよ」と銀座五十音の宇井野さんにそそのかされ……誘引され、ふらふらと墨田区横網まで。
両国ですけど、横綱じゃないですからね。地名は横網ですから。
で、和田さんと宇井野さんの信頼文具舗+五十音コンビからお買い物。
まずは手前のペンケース。rethinkのリムペンスリーブ・ナッパネビア。カラーはカスターニョ(栗)。
そしてバッグはThinking Power Projectのシンクエアロ・トラベル。
中に入っているのはSAUNDERSのストレージ・クリップボード「スリムメイト」です。
狙っていたのは、リムペンスリーブでした。
前々から憧れだったペンケースでしたが、やはり現物を見るとグッときます。
購入時はこんなふうに平べったい革の板みたいな状態ですが。
中に2本、かんぬき状の外スリーブに1本をセットすると──
くるりと丸まってコンパクトな3本差しになります。
革はナッパネビア。蝋のような光沢があり、触った部分から変色が始まります。この変化が楽しいですよね。革そのものは薄くしなやかで、ペンケース自体の重量を感じないほどです。
内容物は見えますが、落ちてしまうような心配はありません。天冠に工夫のある万年筆など入れると実に映えるのではないでしょうか。
この写真では消しゴムとしてモノゼロをいっしょに入れていますが、やはり運用上ちょっと無理があると思いましたので、すぐに外してしまいました。
シンクエアロはブリーフケースを通勤時に愛用しています。
去年からずっと出張用のバッグが欲しかったのですが、価格と機能のバランスで悩んでおりました。そこにブリーフケースと同じラインアップでトラベルが出る! とT教授から聞かされて狂喜乱舞したものです。
その後の先行予約で入手をし損ねておりましたので正式な販売を待っていたのですが、なんとペントレでまさかの先行販売!
これでゴールデンウイークの帰省時に悩まなくて済みました。
バッグの素材はタイベック。薄くて軽量で丈夫な、紙のように皺が入る丈夫な合成繊維です。
ブリーフケースと合わせて仕事にもプライベートにも使える超軽量バッグ、今からの使用が楽しみでなりません。
クリップボードの背面に開閉式のストレージボックスを内蔵した、「書くための大人のお道具箱」がこのスリムメイトです。
A4サイズの書類や筆記具、ちょっとした文房具や電卓などもぽいぽいと投げ込める実に使い出のある製品で、中にある筆記具を1本引っ掛けておくための仕切りをカッターで削除してあげると、A4書類をクリアホルダごと入れることができるようになります。
小生もさっそくその仕切りをカット。これで仕事に使える万能クリップボードができあがりました。
実にいい買い物ができました。
で、ほくほく顔で帰途に就いたのですが、途中で白身魚の野菜甘酢あんかけ定食を食べながら、小生は気づいてしまったのです。
ペントレに行ったのに、これでは銀座五十音や信頼文具舗で買い物をしたのとぜんぜん変わらないではないかと──!
ペントレに行った、という唯一の証拠は、先行発売されたシンクエアロ・トラベルを手に入れた事実だけでした。
うーむうーむ。 -
結局、小生は「自分が知っている過去を思い出して懐かしむ」のが好きなだけで、アンティークに興味があるわけでもないですし、系統立てて歴史を学んでいるわけでもありません。
たいへん狭隘で偏った目でしか世の中を見ることができないのです。
フレフレシャープに対する偏愛も、そういう子供の頃からの記憶に依るものです。
とにかくシャープペンシルは振るもの、振ると芯が出るもの。特に漫画を描き続けている頃は、リズムの取り方も関係していたのでしょう。今でも描いて、しゃっと振って、また描く、というリズムが身に刻み込まれています。
こうしてビートニックを取り出しては描いて、振って、描いてを繰り返していると、「ああ、自分はまったく成長していないのだなあ」と実感できるのです。
シャープペンシルは、それを一番使っていた時代を思い出させてくれるタイムマシンでもあります。
パイロット2020。フレフレの歴史はここから始まりました。
小生はこの初代フレフレを買い求めて使った記憶がありません。
憧れだったのです。憧れて終わったのです。
どこかで入手のチャンスはあったはずです。でも、人に借りて使ってみた記憶はありますが、購入には至っておりませんでした。
なぜ買わなかったのか。なぜなのか。
だから、いま手許に初代フレフレがあることに驚きと共に、愛憎まみれた複雑怪奇な感情を禁じ得ないのです。
いまの小生は幸せ者です。たぶん。きっと。
Vコーンが登場するまで、モノボールは小生の愛すべき右腕でした。
選んで筆記具を買うという行為が楽しくて仕方がなかった、大学生から社会人になりたてのあの頃。
安価なものばかりではありましたが、さまざまな製品を入手し、自分に合う筆記具とは何かを探る日々を過ごしました。
でも、それはやはり児戯だったのではないかと、今では思うのです。
それで、どれだけ文字を書いたか。それで、どれだけ絵を描いたか。
宝の持ち腐れではなかったのか。
過去の自分を呪いつつも、過去は過去でしかないという事実の前に小生は屈するしかないのですよね。
解せないのですが、このパイロットスーパー、替芯が総てゼブラのK芯に換装されています。
何故でしょう。
店頭で差し替えたのだとしたら、パイロットの芯をあえて抜いてゼブラ芯にした理由を、当時の店主に聞きたいものです。
いずれにせよ、1995年製のK芯を入れた12本は、いずれも書けなくなっていました。
結果としてのジャケ買い、です。
困るのは、小生がこういった製品の価値をまるで知らないことでしょう。
定価以上の価値に関心がない、という言い方でご理解頂けますでしょうか。
もちろん綺麗なパッケージで整った体裁が美しい、というのもありますが、むしろ小生はペン先として使う気満々だったりします。
それがつまりは文房具コレクターとブンボーグA(エース)の違いなのでしょうね。
使わないものは買いません。
使えないものを買うことはありますが。
コクヨ製の薄いカッターであるという希少性も購入の決め手のひとつではありましたが、今となってみれば最大の魅力は店主が書いた「高級カッター ステンレス製」のシールの文字です。
実に味わい深い。
劣化が激しいので、パッケージを開けると簡単に壊れてしまいそうです。
先ほどの「使わないものは買わない」と矛盾する物言いになってしまいますが、これはパッケージを開けることができそうにありません。
B5判のレポート用紙はもう使わないと思っていましたが、こういう今ではあまり見かけないデザインのものを見ると我慢ができなくなります。
ツバメノート製のレポート用紙は、紙も緑、罫線も緑。
コクヨ製のレポート用紙は、罫線が薄いブルーの6mmストライプで、コピーするとラインが消えるデザインです。
大学生の頃、やたらレポート用紙を使っていたことを思い出します。
そして、社会人になって、レポート用紙が一気に手許から消えていったこともまた。
三菱鉛筆のBOXYブランドは、小学生高学年だった小生には憧れの的でした。
今と違い、何でも買える、何でも買ってもらえるわけではありませんでした。定番中の定番だったノック式ボールペンですら手に入れることは出来ず、もっぱら黒い消しゴムで我慢していたのを憶えています。
中学生になったときにBOXYのルーズリーフバインダーを買ってもらい、以降高校半ばまで大切に使ったのもいい想い出です。
ただ、このナイフはちっとも憶えてないのです。こんなのあったんだ。
時代は移り変わります。
もう使えなくなってオブジェ化してしまった文房具を欲しがること自体が、ノスタルジーでなくて何だと言うのでしょうか。
固まっちゃって出てこない糊……。
オブジェばんざい。
前言撤回。
使わない文房具も買っていました……。 -
なかなか時間が取れなくてお伺いできなかった、新装された武蔵小金井の中村文具店。
本日、ようやくお伺いすることができました。
かっこいい建物です。
旧中村文具店より、坂道一本分だけ武蔵小金井駅に近づいた、そんなイメージの場所です。
中もかっこいいです。
落ち着ける雰囲気の、実に昭和テイストあふれるお店ですね。
店主の中村さんの笑顔と同じくらいにほっこりできます。
でまあ、商品のこととか最近の文房具業界のこととかお互いのこととかをのんびり語っていたら、あっという間に2時間が経過してしましました。
本当に居心地のいいお店です。
今日は取り置きをお願いしていた商品の受け取りと、あとは店内で目についた「これは買わないとあかんやろ」的な商品を数点購入してまいりました。
まずは取り置きをお願いしていたこれから。
ロットリングのアルトロです。
万年筆が発明される以前の、プレ万年筆とも呼べるスタイログラフィックペン(ペン先に針が仕込んであって、針が押されて引っ込むと中のインキがペン先に出てくる仕組み)の機構を採用したペンです。
1991年の発売当初、小生はこれが大好きで、購入して大喜びで使っていたのです。ボディカラーは黒でした。
ところがある日、何の前触れもなく手許から消失してしまいまして。
それ以降入手も困難で、実に四半世紀に渡って探し求めていたのです。
今改めて書いてみますと、他の筆記具にない不思議な書き味です。つるつるなんですよ。つるつる。
ここからは、店頭で観て惚れ込んだ製品群です。
まずは消しゴムがふたつ。
後ろの長いものが、ラビットの「IDEAL-BO」。
手前の小さい方が、『シルバー仮面』消しゴムです。
「IDEAL-BO」(アイデアルボー、でいいのでしょうか)は真ん中の白いスライダーを操作することで、左右に消しゴムを繰り出すことができます。
透明なケース部分の樹脂は肉厚があり、全体的にけっこうな重量感があります。
実は右の緑の消しゴムと左の青の消しゴムは、スライダーパーツの下の白い部分で繋がっています。一本の同じ消しゴムが三色になっているんですね。
どんなメリットがあるのか、いまひとつはっきりしない製品ですが、今こういう大胆な構造の消しゴムって存在しないので実にグッときます。
『シルバー仮面』消しゴムはもうちょっと雑な作りです。
白い消しゴムとオレンジの消しゴムは明らかに素材が異なり、接着されています。
表面のシルバー仮面はジャイアント(11話以降の巨大化したシルバー仮面)なのに、裏面の宇宙人はチグリス星人(第1話に登場。第1話ではシルバー仮面はジャイアント化しない)なのが不思議です。
販売はばんそうです。そう! あの万創ですよ!
続いては渋いデザインのホッチキス。
プラス10。
もう美しい、の一言です。
ロゴかっこいい!
そして今回の目玉。
コクヨのスケッチブック。
当時たくさんあった「そんなアニメはない表紙」シリーズですね。
いくつかTwitterでマニアの方が上げていたのを見ていて、いつかどこかで手に入れたいと思っておりました。
いったいいくつあるのか知らないのですが、見かけたら入手したいところです。
今回は大漁でした。
そして楽しい話を聞かせて下さった店主の中村さん、本当にありがとうございました。
また時間を作ってお伺い致します。 -
素敵文房具店「たんたん」にて注文してあった、山本健太郎くんのサイン入り『文房具図鑑』が届きました。
予想に反して、個人あての名前が入っています。
なんとたこのイラストまで!
中には健太郎くんのポストカードサイズイラスト「ありがとうカード」や『文房具図鑑』秘話の載った手書きの「TANTAN OMEDETO NEWS」、そして消しゴムが2個。
ひとつは、いま健太郎くんも推している、そして小生もイチ推しのサクラクレパス「アーチ」の新製品ブラックタイプ。
そしてもうひとつは──
なんと!
ミニチュアタイプの『文房具図鑑』!
の、ブック型消しゴム!
これはすばらしい!
たんたんさんのお手紙には「予約第一号の他故さんには、特典としてBook型消しゴムを同封させていただきます」とのことで。
ありがとうございます!
アーチも小生だけブラックタイプにしていただいたようですし(まあ、白はうちに売るほどありますのでこちらも大変うれしいご配慮です)。
こいつは春から縁起がいいわいな!
サイン本、まだ受けつけてます(2016年3月30日現在)。
ぜひたんたんでお買い物を!
楽しいおまけがつくかもよ!?