"【文房具を語る】"カテゴリーの記事一覧
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東京は雑司ヶ谷、鬼子母神と大鳥神社にて定期開催されている雑司ヶ谷手創り市。
3月20日も良いお天気の中、様々な創作出展がされておりました。
クラフト系の大好きなムスメ(大学二年生)をデートに誘い、ふたりでくるくると見て回りまして。
で、毎度の如く革小物の工房Qさんにお邪魔をして参りました。
今回の新作は、万年筆を寝かせて置くための革小物「ペンハンモック」です。
簡単なようでいて、実にバランスを考え抜かれた絶妙のカーブ。
張りのある革が適度な硬さと弾力を持って、大型の万年筆もしっかりと受け止めてくれます。
紺色がブルーブラックの如く、落ち着いた佇まいをより効果的に高めています。
万年筆を机上に置く際、定位置を作っておけるというのはすこぶる嬉しいものです。
我が家の数少ない万年筆の中では、写真の旧カスタムレガンスがいちばん似合っているようでしたので、持ち歩きのラインナップから外して自宅用に配置転換です。
持ち歩くものではないかもしれませんが、ちょっと自慢したくなる製品ですね。 -
健太郎くんつながりで、3月19日発売の『MONOQLO』の記事をご紹介させていただきます。
きだて氏と健太郎くん、小生とMONOQLO編集部で選んだ文房具を特集した記事が載っております。
新製品だけではない、現在販売されているいろいろな文房具に注目し、ジャンル別にお薦めを選んでおります。
こちらもよろしければお手にとってみてください。
個人的には、健太郎くんといっしょに回った世界堂本店での記事がお薦めです。 -
小雨そぼ降る東京は丸の内。
KITTEという名の、東京都中央郵便局を核とした商業施設があります。
さまざなま催しが行われることでも有名な場所ですが、ここで3月19日に素敵なトークショーが開催されました。
きだて氏のデイリーポータルZの記事から一気にテレビなどで取り上げられ、一躍有名になった「小学6年生が書いた文房具本」が、ついに書籍となって登場したのです。
タイトルはズバリ、『文房具図鑑』!
お客様がぞくぞくと、会場であるKITTE4階にあるマルノウチリーディングスタイルカフェに吸い込まれていきます。
文房具関係者、取材陣、そして一般のお客様で満席の会場に健太郎くん登場です。
きのう18日が卒業式だったという健太郎くん、卒業式で着用した晴れ着姿が凜々しい!
会の進行は、我らがミスターイロブン・きだて氏(右から2番目)。
編集をされたいろは出版の河北さん(左端)、健太郎くんを見出した文房具店たんたんの店主・富田さん(右端)の4名で、『文房具図鑑』の生い立ちや書籍としての成り立ちを解説してくれました、
この後、メーカー3社の責任者が登壇し、健太郎くんと直接対談したり、質問コーナー、サイン会など盛りだくさんの企画があったのですが、小生は先約があって泣く泣くここで退出です。
外に出たら、廊下から綴じられた扉を観ながら「ああ、あのテレビの!」と仰っていた通りすがりのお客様が大勢いらっしゃったのが印象的でした。
すでにかなりの有名人です、健太郎くん!
その後、メーカーの企画担当者が集っての懇親会にもお邪魔させていただき、皆で『文房具図鑑』の完成と今後の文房具業界の活性化を祝って歓談を行いました。
いやあ、これは楽しいことになりそうです。
小生も帰宅し、手許にある『文房具図鑑』のオリジナルコピーと、書籍となった『文房具図鑑』を較べて観たりして、実に優雅な文房具の一日を過ごすことができました。
書籍は完全に、健太郎くんの手書きのページで構成されています。
いわゆる文房具本とは異なり、商品の写真や詳細なスペックなどはいっさい載っていません。
なので、これは「データ本」なのではなく、あくまで作家・山本健太郎画伯の描く絵本の世界なのだと思うのです。
実に味わい深い、それでいて今和次郎の「考現学」の視点も併せて感じることのできる、秀逸な書籍に仕上がっております。
また、その手書きの文房具に対し、実際にその製品を製造販売しているメーカーが欄外コメントを寄せているのですが、みな愛のある言葉ばかりで、ついクスリと笑ってしまいます。
買って損のない書籍、という言い方は陳腐すぎるかもしれません。
でも、あえて軽い口調で。
マストバイ! -
今日は有給休暇を取得して、確定申告をしにいったわけですが。
時刻に余裕があったので、その足で小雨降る中、千葉県は佐倉市へ。
国立歴史民俗博物館で現在(2016年3月8日から5月8日まで)開催されている企画展示「万年筆の生活誌 ──筆記の近代──」を観てまいりました。
正門から歴博の建物につくまで、えらく急な坂があるのですが──
それは、歴博が建っている場所が佐倉城趾だからなんですね。
JR佐倉駅方面から出ているバスに乗ってしまえばこの坂の上のバス停まで運んでくれるのですが、残念ながら京成佐倉から徒歩で来た小生はさらにえっちらおっちらこれを登る必要があります。
それほど長いわけではないのですが、けっこう急な坂です。
着きました。
天気が良ければきっと気持ちのいい場所なのだろうと思うのですが、あいにくの雨で気温も下がり、かなり寒々とした写真になっております。
会場内は写真を撮っていい場所とフラッシュ禁止の場所、撮影禁止の場所が入り交じっており、特別展示は写真を撮っていい場所なのかどうか判断できなかったのと、小生自体がもともと写真を撮る目的でなかったこと(じっくり展示を目に焼きつけようと思って来館したこと)もあって、中の写真はありません。
館内は第1会場から第6会場まで常設会場があり、入場した際には第1会場から第4会場までは必ず通り抜けなければなりません。
ダイレクトに企画展示室に行けないことをもどかしく思う方もいらっしゃるかとは思いますが、ぜひ時間と心に余裕を持って、常設展示もご覧下さい。
展示は落ち着いた雰囲気の中、貴重なセーラー・パイロット・プラチナの各万年筆が並ぶのと同時に、それ以外の国産万年筆の現物が陳列され、明治・大正・昭和期の国内の万年筆事情を識ることができる実に画期的なものでした。
小生は万年筆に関して、特に歴史に関しては全くの門外漢で、こうして判りやすい解説とともに現物を観ることができたのはたいへん嬉しく思います。
特に歴博ならではの、民俗学的視点から語られる「ろくろと万年筆」のくだりは小生の知識にはない情報で、感心しながらじっくり堪能させていただきました。
舶来万年筆に関する情報は比率が低く、「日本に入ってきた万年筆が当初どのように扱われていたか」という歴史的検証にのみ登場しております。
メインはあくまで、国産万年筆です。
図録も美麗写真と詳細な解説がついて194ページ1,800円(税抜)と、間違いなくお買い得です。
閲覧後、まるで復習するかのように精読してしまいました。
会場限定のお土産はこちら。
100本限定の歴博カクノと──
50個限定の歴博ジェントルインク “ターコイズブルー” です。
会期は長いですが、こうした限定グッズは早いうちになくなってしまう可能性もありますよね。
また、会期内に展示の入れ替えもあるようです。
チャンスがあったら、もう一度訪れて、またじっくり国産万年筆の歴史に触れてみたいと思います。 -
通勤にもプライヴェートにも使えて、コンパクトで便利で取り回しのいいバッグって憧れますよね。
ただ、ベストってのは存在しなくて、気分によって、また持ちたい内容によってバッグって取っ替え引っ替えするものだとも思っています。
そんな小生の元に、新戦力となりそうなバッグが飛来しました。
ひらくPCバッグminiです。
スーパーコンシューマーの製品は個性的で、しっくり合う場合はとことんしっくり合うのでしょうが、駄目だ! と思ったら如何ともしがたい、そんなイメージがあります。
小生は今のところ、1勝1敗。
1勝は、つい先日まで3年間愛用していた薄い財布。
今でも悪い製品だとは思っていなくてむしろ大好きなのですが、持ち歩きたいカードが増えてしまった故に一線を退いております。
1敗は、とれるカメラバッグ。
といっても、日常カメラを持ち出すことが減っただけで今でも自宅内でのカメラ入れはこのとれるカメラバッグですし、年に数回は持ち出す機会があります。
でも、とても不便で、できれば持って出たくないのです。
持ち手のないショルダーバッグは小生にとっては不便極まりないのです。
そう、持ち手。
肩から下ろすとき、座席に座って膝の上にバッグを置くとき、あるいは掛けたままでは邪魔な電車内で、手に提げて持つとき。
持ち手って必要ですよね。
でも、とれるカメラバッグにはその持ち手がなかったのです。
そして、今回購入したひらくPCバッグminiの祖となるひらくPCバッグにも。
持ち手、邪魔ですか?
かっこ悪いですか?
スーパーコンシューマーの皆様方は、満員電車乗らないですか?
今回のひらくPCバッグminiにも、持ち手はありません。
それでもこのバッグを試してみたいと思った訳は──持ち手の代わりになりそうな機能がついたからです。
スーパーコンシューマーのHPでは「ちょっと引っ掛けて持てるパーツ」と呼ばれている部分がそれです。
背面上部に、ちょっと指を入れることのできるスペースがあります。
がっちり保持できるわけではありませんが、持ち上げたりする程度なら問題ありません。ここ持って20分間満員電車に揺られろ、と言われたらちょっと無理ですが。
でも、これがなかったら、今回もスルーだったと思います。
バッグが立たないことは小生にとってストレスのひとつだったのですが、そのバッグ自立機能を売りにしているひらくPCバッグには、小生に必須な持ち手がない。
そのジレンマが、このパーツによって解消してしまったのです。
というわけで、自立した姿を楽しみつつ、まずは日常の通勤とプライヴェートの外出を両立できるフル装備を詰め込んでみました。
背面から順に内容物を説明して参りましょうか。
再背面、ノートPCコンパートメントにはMacBookAir 11inch。
その前の薄型ポケットにはマスク、持ち歩きフォルダーS、薄型モバイルバッテリー。
ベルクロで間仕切りができるメインコンパートメントには、左にエムピウのミッレフォッリエと、ねりま大根ペンケース。
右にジブン手帳と測量野帳、ルフト、ソメスのジョッターペンケース。
内部側面小ポケットは、左がハンドクリームと予備のフリクションボール3、キャップレスボールペン。
右がコードリール式有線マウスとLightningケーブル。
フラップのメッシュポケットは、大きい方にティッシュとメモッタラ。小さい方に名刺入れデーターと鍵をつけた小物入れ。
外部ポケットは今のところ定期入れとiPhoneの居場所になりそうです。
いよいよ明日から持ち歩き実証です。
ただ問題は、このフルセットで実測4.3キログラムになってしまったこと。
通勤時はここからMacBookAirが抜けるのですが、それでも3.2キロあります。
この重量に小生の肩は耐えきれるのでしょうか。
それとも、通勤はすぐにThinkAeroに戻ってしまうのでしょうか……。