"【文房具を語る】"カテゴリーの記事一覧
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まあ大体において杜撰な性格が災いし、ちっとも写真が上手くならないわけですが。
だいいちマクロレンズをつけて三脚を使わず手持ちで写真を撮っていい絵が手に入るわけもなく。
【マクロ1】新ペン先のペン先
新ペン先という名のペンがあります。
スクールペンに似た硬さの白ペンに、万年筆の機構である櫛溝とカートリッジで内部からインキを供給する、「つけないつけペン」です。
この硬さがわりと好きで、メンテナンスフリーであることをいいことにラフに使っておりましたところ。
ペン先が欠けてしまいました。
マクロで撮ってみると、どうも皮膜が剥がれていたりところどころ錆のようなものも見受けられるようです。
こうなると、もうこのペンは使いようがありません。
また新しく買ってくることになりそうです。
【マクロ2】ドットライナースティックのギア基部
やっぱりテープのりを使い切ることができません。
ギアの基部にのりが固着し、テープを使い切る前にギアが回らなくなってしまうのです。
これは別にドットライナースティックが悪いのではなく、小生が使うとコクヨだろうがトンボだろうがニチバンだろうがプラスだろうがパイロットだろうが、みーんな使い切る前にギアが回らなくなるのです。
だから、これは小生の使い方のせいなのだと思います。
以前、いろいろな方からアドヴァイスをもらい、使い方を直したり気を配ったりしてみたのですが、成功率は向上せず。
現在では半ば諦め気味です。
【マクロ3】チームデミ
小生が文房具を好きになったきっかけのひとつが、このチームデミの存在でした。
大学に進学した一年間は、静岡県三島市にいました。
市内の文房具店の窓際に整然と並べられていた様々な高級文房具の中に、このチームデミがあったのです。
バイトもしていない大学一年生には、当時の2,800円はあまりにも高い金額でした。眺めては帰り、来ては眺めを繰り返していたことを思い出します。
本品はその三島時代、SBS静岡放送のラジオ番組「みらくるナイト フリーステーション1・2・0」にハガキ投稿を繰り返した結果、いただいた静岡放送のノベルティです。
二重の意味で思い出深いものです。
チームデミの想い出をもとに現在の三島市をロケハンし書いたのが、おととし出版した『タマシィガァル』でした。
『タマシィガァル』は現代の話なのでチームデミは出てこないのですが……三島市とチームデミは、小生の中では切っても切れない懐かしい想い出となって固着しております。
文房具も永くつき合うと、いろいろな想い出がつきまとってくるものですね。 -
というわけで、お世話になっているにも関わらず実店舗を訪れたことのなかった場所にお邪魔してみようと思ったのです。
新店舗に移動が決まり、旧店舗での在庫一掃セールを行っている、文具と雑貨のお店たんたんへ!
渋谷から東急田園都市線に乗り換え、溝の口駅で下車。
南口から市営バスに揺られ、向ヶ丘出張所バス停で降ります。
振り返ると、道路の反対側に駐輪された自転車の群れが! おお、あそこがたんたんか!
もう中はすごいことになっています。
お客様がすし詰めです。
9割が女子小学生です。
かなり圧倒されながら店内へ。
お買い得となった様々な文房具や雑貨を、彼女たちの邪魔にならないよう、なるべく触らないよう(小学生といえど女の子ですから気を使います)にいろいろ物色しまして。
とりあえず、消しゴムは20個で900円。
折り紙50円、ミドリのロールシールは半額、ペンはひとふくろ300円。
たいへん楽しい思いをさせていただきました。
最後に、健太郎くんの書いた新しいたんたんの地図をもらって辞去致しました。
健太郎くんはその頃、土橋さんのトークイベントに行っていたようで会うことは出来なかったのですが……。
たんたんのセールは1月27日までです。ご近所の方はぜひ訪れてみて下さい。これは楽しい! いま日本でいちばん楽しい文房具フェスですよ! -
なるべく休日も自宅でごろごろせず、可能な限り歩数を稼ぎたい。
昨年、10月から11月の2ヶ月間、会社で恒例の「万歩計をつけて一日1万歩歩きましょう月間」がありまして。
一昨年は万歩計をつけて計測し。
昨年はiPhone6に万歩計機能が搭載されたので、そのデータを使い。
平均して一日1万歩を達成することに成功しました。
で。
それ以来、iPhoneの万歩計データをジブン手帳のガントチャートに折れ線グラフでつけているのですが、やはり習慣化すると強化月間が終わっても一日1万歩を切ると悔しく、たまーに自宅でごろごろして歩数がまったく稼げない休日があると「これではいかん!」と一念発起し、一ヶ月での平均を守るために倍歩く日を設けたり。
面白いもので、それで多少は健康維持に役立っているのでしょう。冬休みに微増した体重もまた元に戻りました。
今日はムスメの成人式なのでおよめさんから「そういう日ぐらいうちにいなさい」と言われ予定も入れず自宅にいたのですが、結果的に式会場についていくわけでもなく、着付けの手伝いをするわけでもなく、午後には暇になってしまいまして。
じゃあ歩数を稼ぐために散歩しようか、と。
自宅から徒歩で行けるわけではないので、全行程が「散歩」ではありませんが。
新宿三丁目駅からてくてくと新宿御苑の縁を伝って新宿区内藤町へ。
目指すは多武峯(「とうのみね」と読みます)内藤神社に併設された、内藤児童遊園です。
ここに、三菱鉛筆創業の碑、「鉛筆の碑」があります。
ちいさな、そして静かな公園の一角です。
すぐ隣の多武峯内藤神社からは、成人式の帰りなのでしょう、数人の若い男女が互いの晴れ着を撮り合う音と声がかすかに聞こえてきます。
説明の看板に目を落としていましたら、ご近所の方でしょうか、ベビーカーを押した若い夫婦がやってきました。
ここはそういう、地元に愛された生活空間なのです。
説明文を読み終えた小生は数葉の写真をiPhoneに収めると、そっとその場を去りました。
時間にすれば僅かなものでしたが、大変有意義な散歩だったと思います。
自宅から往復で、最終合計2万歩の旅でした。たまにはいいですよね、こういう小さな旅も。 -
さいきんダイノジ(小学三年生)に「おまえはえがうまいのだからまんがをかけ」とよく言われるようになりました。
体のいいお抱え絵師です。
ドラゴンボール模写させられたり。
自分で考えた「秘密技(なぜか「必殺技」ではない)」を図解させられたり。
まあ、自分でもこと描くことに関しては機会が減って明らかに表現力が落ちているので、こういう不本意な(!)依頼でもなるべくこなすようにしているのですが。
小生の文房具好きは本来、少年時代に漫画を描いていたことから始まっています。
ノートのコマを割って漫画を描くようになったのは、たぶん小学校三年生ごろ。
ボールペン、鉛筆、そしてシャープペンシル。手許にある筆記具は基本的に漫画の道具でした。
漫画を描く趣味は大学時代、漫画研究会で会誌を作っていた時期がピークでした。
社会人になってからは気力体力画力集中力とも衰えてしまい、ペン入れをして原稿を仕上げたのは恐らく1995年あたりが最後ではないかなあ、と。
セガサターンとプレステの話題をネタにした漫画でしたので。
そのころ使っていたつけペンのセットが発掘されました。
メインはゼブラのGペンでした。
気分や効果によってさじペンやスクールペンを併用し、効果線は丸ペンで描いていました。
すべてゼブラのペン先ですね。
ペン軸は両端に太さの異なるペン先をつけることのできるブラウゼ1614を愛用していました。
1995年からいちども使っていない、ということではありません。
漫画原稿を作成することはなくなりましたが、必要があってイラストを描く機会があれば開封し、少しずつは使っていました。
ただ、ここ数年は存在すら失念しておりました。
……Gペンの使い方を忘れております。
へたすぎですね。
また修行のし直しです。
こうして製図用インキにGペンをつけて絵を描いていると、気持ちは完全に二十歳前後の自分に戻ります。
すごいタイムスリップ感です。
30年経っても、まだなくならない珠玉の道具たち。
いつまでもそのままでいてほしい、というのは単なる我が儘だと判っています。
つまりは、買い支えることこそがファンの勤めだと。
最新のペン先も買ってこようかな。