"【文房具を語る】"カテゴリーの記事一覧
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性能や価格ではなく、ギミックに惚れる、ってこともあるじゃないですか。
フランスのBICから出ている廉価版万年筆、EasyQlick。
鉄ペンですし、ボディもプラスチックでチープです。
ビビッドな色使いに、むしろ好感が持てます。
で、普段ならスルーするこのクラスの万年筆、なぜ小生が購入に至ったかと言うと。
スペアインキの入れ方が独特で、端的に言うと「かっこいい」からです。
尾栓を引くとボディが少しだけスライドし、カートリッジガイドが見えて来ます。
それを上方にちょいと傾けてあげると、写真のようにガイド挿入口が立った状態になるんですね。
で、ここにカートリッジ(ヨーロッパ標準)を入れて、戻して、かちりと挿して装填終了、と。
なるほど、カートリッジを挿す、カートリッジと抜くという、割と力任せで勘が頼りの作業を確実に行ってくれる、という点では評価できるギミックです。
そして何より、まるで中折れのショットガンにショットを籠めるときのようなアクション、そして排莢アクション(空カートリッジが飛び出したりはしないのですが……)。
たいへん男の子っぽいです。うむ。
ただ困ったことに、小生まだこの製品の書き味を試せずにいます。
だって、カートリッジを入れてしまうと、このギミックをひとに見せることができなくなるじゃないですか。
「こんな風にスライドしてですねえ」とやった瞬間に、インキだだ漏れ。目に見えてますよね。
なので、もう一本購入しないと書き味は試せないのです。
うーむ。悩ましい……。 -
5年前に発売後すぐ自分へのクリスマスプレゼントとして購入し、その使いづらさから「ひとを選ぶ万年筆No.1」と密かに呼んでいたパイロットコーポレーションのクアトロ89。
今年、ついに生産が終了しました。
売れなかったのでしょう。
たいへん癖のある万年筆です。
真四角なボディにオフセットしたペン先と、尋常ならざる重量のキャップ。
握ったときのベストポジションがただ一点に固定されているので、そこを持たない限りうまく書くことができません。
キャップを尾栓につけると後方が圧倒的に重くなり、書きづらいです。
キャップをつけないと軽くなる代わりにかなり短くなります。後ろを持つ癖のあるひとには長さが足りず持ちづらいです。
ボディデザインは貴婦人。
でも、書くときはじゃじゃ馬。
小生は大好きな万年筆で、ひとに会うごとにクアトロ89を勧めて回ったものです。
持ちやすいだけが筆記具ではない。
書きやすいだけが筆記具ではない。
持ちにくい、書きにくいペンでも、その癖を判って慎重に筆を運ぶことで字がうまく書ける、ということもあります。
事実小生は、「落ち着いて、ゆっくりと字を書く」専用の万年筆としてクアトロ89を評価しています。
そういう筆記具があってもいい。
殴り書きを拒否する筆記具。
文字運びに繊細さを要求する筆記具。
焦らない、スローな生き方を提供する筆記具。
そういう、心豊かになる筆記具が一本あると、毎日時間に追われ、ささくれ立った気持ちに違う風を吹き込むことができます。
心のこもった手紙。
心情を吐露する日記。
心境を形にするアイデアメモ。
そういう「気持ち」を出したいときに、万年筆は必ずあなたの力になることでしょう。
人生を共に歩む一本、ぜひ手に取って、いっしょに作り上げてみてください。
小生もクアトロ89と、これからも歩み続けていきます。 -
文房具は、知的生産や事務処理に欠かせない「相棒」ですよね。
自分の気に入ったもの、相性のいいもの、かわいくて癒されるもの、そして何より「愛せるもの」を使っていきたいじゃないですか。
現在の、小生の仕事の相棒。複写伝票を書くことが多いので、油性ボールペンが欠かせません。
しかも、電話を取ったら即メモが基本の職場です。ワイシャツの胸ポケットには、常にダウンフォースが入っています。
クリップは「がんばろう東北」仕様。仙台で仕事をするときの気持ちを代弁しているかのようです。
雑貨テイストのものも、店頭で気に入ったらごっそり買ってきます。
自宅の机上を賑わせる彼らもまた、小生にとっては大切な相棒たちです。
毛抜きと買い物バッグは文房具ではありませんが(笑)
愛用のリヒスキンに、ユルリクのグリーンマーカーミニでマーキング。まるで草が生えているみたいで楽しいですよね。
これが時間が経つとどんどんしおれて(=折れて)元気がなくなっていきます。しおれ具合を見て中身を確認し、不要と判断したものを刈り込んでいく作業もまた楽しいものです。
結果として、カッターはオルファのM厚しか使わなくなってしまいました。本当に頼れる相棒です。
通常の紙一枚のカッティングからダンボールの開梱まで、身の回りのあらゆるカットに最適です。細かな作業でも思ったより不便を感じませんし、ダンボールを切るときはS型にありがちな「うわあ、曲がる! 折れる!」といった不安も一切ありません。
カラーヴァリエーションが増えて、スカイブルーとピンクが市場に出回るようになりました。アラートカラーであるレギュラーのイエローもいいのですが、二本目、三本目はこういったカラバリを買うのもまたいいものです。
机上が賑やかになると、机に向かうこと自体が楽しくなります。
机に向かう時間が楽しくなると、そこでの作業も楽しいものになりますよね。
職場でも、自宅でも、相棒たちの集う場所は心安らぐものです。
そういう場所をぜひ持ってみてください。 -
3月30日(土曜日)朝、日テレ系番組『ズームインサタデー』で行われた、春先恒例のきだて氏vs文具王の文房具対決。小生は自宅では観ていたわけですが、「2年ぶり!」と言われて「あれ?」と。去年ってやってませんでしたっけ? そうだっけ?
で、そこで文具王が語っていたネタのうち、持っていなかったものをAmazonでポチリ。テレビで観たネタが夜届きました。ジャスト12時間後。いい時代になりましたね。
届いたのは、カイバースマートマーカーという名の、ぺんてるハンディラインSです。
このマーカーで線を引く、あるいは囲んでスマートフォンの専用アプリを使って写真を撮り、カイバーに送信するとなんと! そのマーキングした部分をデジタル文書にしてメールバックしてくれるという凄いペン(とそのシステム)なのです。
お値段は5000文字のOCR(文章デジタル化)権がついて1980円。
5000文字ってなんかぱっと見当つきませんよね。
ツイッター36つぶやき分……あるいは文庫本約10ページ分……うーむ。なんとなく少ないような気もしますが、「ひと文字3円でどんな文字でも入力してくれる」と考えると、試してみたくなりませんか?
ところで、カイバースマートマーカーは5000文字分のOCR権がついてくるのですが、「5000文字を超えてもインクが残っている場合は追加でOCR権を購入できます」と書かれています。追加5000文字で1800円です。
ペンが5000文字分しか線が引けないとは思えませんが、むしろ蛍光ペンなのですから普段からがしがし使って、本当に必要な時だけカイバーにお願いする、というのが普通の運用方法になるのでしょうかね。
ハンディラインSはリフィル交換式ですから、カイバーで本体を買ったらレフィルを交換して使い続けましょう。本体を改めて買い換えるより安くOCR権を使い続けることができます。
ノック式蛍光ペン自体、小生は久々に使います。しばらく持ち歩いて、いろいろデジタル化してみましょうか。ね。 -
机上の文房具の中でも、個性豊かなのがパンチ類ですよね。
用途によって様々なヴァリエーションがあります。「こういうのがあれば便利だよなあ」って思うと、たいてい商品化されていて、しかもそれが割と周知されていない。そんなイメージがあります。
サンスター文具のかどまるPROです。
角を丸く切り落とすだけの単機能パンチですが、これの代わりを他の文房具にさせようとすると相当に苦労します。
かどまるもPROになってから「角の大きさ」を3種類内蔵したり、ラミネートフィルムのような厚手のものも切れるようになったりと、地味ながら大幅な改良が成されています。
小生もラミネート加工したものの角を丸くする必要があって購入したのですが、この便利さは「さすが専用機!」という感じです。
会社にある備品のパンチがあまりにも物足りないので、自腹でカール事務器のアリシスを購入しています。
貫通力、ゲージの合わせやすさ、安定感、クズの捨てやすさ。どれをとっても日本一です。
いちど高性能な機種を手にすると、戻れないってこと、ありますよね。ホッチキスはバイモ11、パンチはアリシス。ホントにもう戻れません。
とはいえ、こういうホッチキスは購入対象だったりします。
西武鉄道で現在稼働しているラッピング列車「銀河鉄道999」を模したホッチキスです。
針を押す歯をスライドさせて格納しており、このようにコンパクトな形に折りたたんでおくことができます。使用針はNo.10です。
ホッチキスのメカニズムは意外と小さいので、電車部分はほとんど空洞です。ここに替え針を入れておけるのですが、詰めると24個×50本=1,200本もの針を格納できます。オーバースペックです。入れてますけどね(笑)
机上を彩る文房具たち。いいものを上手に使っていきたいですね。
