2011年12月。
ジブン手帳を入手した小生は、2006年から使用していたトラベラーズノートの使用を中止しました。
購入済だった2012年の月間ダイアリーリフィルは使われず、メモの主流はモレスキンや測量野帳に移り、余ったノートリフィルはそのまま本棚の未使用ノート群に収まり、小生のトラベラーズノート熱は一気に冷めていきます。
ジブン手帳によるスケジュールとライフログの一元化と、モレスキンから始まった自由雑記の二本立てが完全に機能し、トラベラーズノートの入る余地がなくなったのが最大の理由です。
ただ、もうひとつ、見えないにせよ小生にとって重荷だったことがあります。
トラベラーズノートを「おしゃれに」使うことができなかったのです。
小生はあくまで、トラベラーズノートを「バインダー金具のないシステム手帳」として使用していました。
スケジュールが入って、メモが入って、名刺や小物が入って、ペンが入って──。
ただ、急速に流行りだしたトラベラーズノートを取り巻くカスタマイズの嵐に当てられ、そういう実用主義が「えらくかっこわるいもの」に思えてならなかったのです。
そんな小生が5年半ぶりに手にしたのが、トラベラーズファクトリーステーションにて限定発売されているステーションエディションです。
これでもか! と鉄道押しの大迫力箔押しで迫る革カバー。
触り心地も実に柔らかく、しっとりと手に馴染みます。
小生は憶えています。
5年間ろくに手入れもせずに使い続けていた初代トラベラーズノートの革が徐々に硬くなり、その手触りに悶々としていた日々のことを。
ノートは机上でぴったり180度開いて欲しいのに、カードホルダやその他アクセサリを満載したため文字が書きづらく、だんだんと記入すること自体が疎遠になっていった日々のことを。
この新しいトラベラーズノートは違います。
MD用紙の素晴らしさも、5年前の記憶よりさらに向上している気がします。適度なざらつきが快適な筆記感を生み、万年筆の潤沢なフローも懐深く受け止めてくれます。
そして、存外の喜びだったのは──
一緒に購入したブラス万年筆が想像以上の書き心地を持っていたことでした。
書きやすさを向上させるために、リフィルノート1冊だけのシンプルな構造にして、2日目からはカバーからゴム紐も抜いてしまいました。
これで筆記時に凸凹することもなく、180度ぺたりと開いて、気持ちよく筆記を楽しむことができます。
そう、シンプルでよかったのです。
欲しかったのは、持ち運びのときにノートが汚れたり折れたりしない軽量で手触りのいい革カバーと、万年筆や鉛筆、シャープペンシルで書いて快適な、机上にぺたりと180度開くノートだったのですから。
5年前の小生は、いったい何を臆していたのでしょうか。
というわけで、久しぶりにトラベラーズノートに戻って参りました。
もう気負うことなど何もありません。
ただゆるゆると、好きなことを好きなときに書き込むだけのノートとして使っていきます。
トラベラーズノートから一度は去った小生が、またトラベラーズノートに戻ってくる。
それもまた、小生にとって「旅」なのだと勝手に解釈して。
ジブン手帳を入手した小生は、2006年から使用していたトラベラーズノートの使用を中止しました。
購入済だった2012年の月間ダイアリーリフィルは使われず、メモの主流はモレスキンや測量野帳に移り、余ったノートリフィルはそのまま本棚の未使用ノート群に収まり、小生のトラベラーズノート熱は一気に冷めていきます。
ジブン手帳によるスケジュールとライフログの一元化と、モレスキンから始まった自由雑記の二本立てが完全に機能し、トラベラーズノートの入る余地がなくなったのが最大の理由です。
ただ、もうひとつ、見えないにせよ小生にとって重荷だったことがあります。
トラベラーズノートを「おしゃれに」使うことができなかったのです。
小生はあくまで、トラベラーズノートを「バインダー金具のないシステム手帳」として使用していました。
スケジュールが入って、メモが入って、名刺や小物が入って、ペンが入って──。
ただ、急速に流行りだしたトラベラーズノートを取り巻くカスタマイズの嵐に当てられ、そういう実用主義が「えらくかっこわるいもの」に思えてならなかったのです。
そんな小生が5年半ぶりに手にしたのが、トラベラーズファクトリーステーションにて限定発売されているステーションエディションです。
これでもか! と鉄道押しの大迫力箔押しで迫る革カバー。
触り心地も実に柔らかく、しっとりと手に馴染みます。
小生は憶えています。
5年間ろくに手入れもせずに使い続けていた初代トラベラーズノートの革が徐々に硬くなり、その手触りに悶々としていた日々のことを。
ノートは机上でぴったり180度開いて欲しいのに、カードホルダやその他アクセサリを満載したため文字が書きづらく、だんだんと記入すること自体が疎遠になっていった日々のことを。
この新しいトラベラーズノートは違います。
MD用紙の素晴らしさも、5年前の記憶よりさらに向上している気がします。適度なざらつきが快適な筆記感を生み、万年筆の潤沢なフローも懐深く受け止めてくれます。
そして、存外の喜びだったのは──
一緒に購入したブラス万年筆が想像以上の書き心地を持っていたことでした。
書きやすさを向上させるために、リフィルノート1冊だけのシンプルな構造にして、2日目からはカバーからゴム紐も抜いてしまいました。
これで筆記時に凸凹することもなく、180度ぺたりと開いて、気持ちよく筆記を楽しむことができます。
そう、シンプルでよかったのです。
欲しかったのは、持ち運びのときにノートが汚れたり折れたりしない軽量で手触りのいい革カバーと、万年筆や鉛筆、シャープペンシルで書いて快適な、机上にぺたりと180度開くノートだったのですから。
5年前の小生は、いったい何を臆していたのでしょうか。
というわけで、久しぶりにトラベラーズノートに戻って参りました。
もう気負うことなど何もありません。
ただゆるゆると、好きなことを好きなときに書き込むだけのノートとして使っていきます。
トラベラーズノートから一度は去った小生が、またトラベラーズノートに戻ってくる。
それもまた、小生にとって「旅」なのだと勝手に解釈して。
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