いぜん、こんなエントリーをここに載せたことがあります。
2020.0510 【ブンボーグ・メモリーズ】第21回:ルーズリーフディクショナリー(マルマン)
このとき、本文ではなく、イラストでこんな訴えをしておりました。
この、記憶にある薄型金属綴じ具を持つルーズリーフバインダー。
これを求めて、いまも文房具店を回っています。
なにせ情報がありません。
メーカーも判らない、表紙も憶えていない。色も「金具が黒」しか憶えていない(絵では塗っていませんが)。
それに、わたしが中学高校のころと言えば、今からもう40年ちかくむかしです。
ないのは当然、という気もしていました。
そんなある日、趣味の文房具店めぐりで訪れた文具のたまさん。
こちらで、記憶していた形状にかなり近いルーズリーフバインダーを発見したのです。
販売はレイメイ藤井。でも、プラ製です。金属ではありません。
この話題をTwitterに流したところ、見識ある方から「この綴じ具はカネダ技研さんのものだから、カネダ技研さんに薄型金属綴じ具のことを伺ったらいかがですか」とリプがつき。
さっそく問い合わせてみました。
すると、
「弊社はプラスチック製の綴じ具のメーカーです」
とのご親切なご回答が。
しかも、「ただし、それらしいものを他社製品で見たことがある」とお返事いただき、資料倉庫を確認していただくことになりました。
研究用に他社の綴じ具も保管されている中で、薄型金属綴じ具が記憶にあると。
で、頂戴した写真がこちら。
薄型金属綴じ具が金具が写っています。
左はSEDIA(セキセイ)、中央ふたつがKOKUYO。右がカネダ技研のプラバインダー。
わたしは息を呑みました。
この黒と赤の配色は、記憶にある!
わたしが使っていた薄型金属綴じ具のバインダーはコクヨ製だったのか!
メーカーを特定できたので、とりあえずインターネットと友人知人を駆使しての捜索が可能になりました。
そして知人のマニアから連絡が入ります。
それっぽい製品が、過去のカタログにある──!
1987年の製品カタログに載っている、キャンパスヤングと呼ばれる製品群。この右上がそうではないか、と言うのです。
1991年のカタログにもまだ載っていたそうです。
1991年! つい最近じゃないか!←昭和脳
半透明の表紙から透けている黒金具+赤リリースレバーから、恐らく製品はこれで間違いないと思うのです。
ついに辿り着きました。
あとは、これが市中に在庫として残っているかどうかです。
いやあ、何でも諦めないで追い続けると結果が出るものですね。
もちろんこの物語のトゥルーエンドは「製品の入手」ですが、それがたとえ叶わなかったとしても、「知の冒険」としてのストーリーはほぼ完結しました。
こうやって紐解いていく作業が本当に大好きなので、文房具マニアってやめられないんですよね。
新製品をいち早く買って試して悦に入るだけでなく、「本当に気に入ったモノを求める」本質って詰まるところ探究心ですよね。きっと。
2020.0510 【ブンボーグ・メモリーズ】第21回:ルーズリーフディクショナリー(マルマン)
このとき、本文ではなく、イラストでこんな訴えをしておりました。
この、記憶にある薄型金属綴じ具を持つルーズリーフバインダー。
これを求めて、いまも文房具店を回っています。
なにせ情報がありません。
メーカーも判らない、表紙も憶えていない。色も「金具が黒」しか憶えていない(絵では塗っていませんが)。
それに、わたしが中学高校のころと言えば、今からもう40年ちかくむかしです。
ないのは当然、という気もしていました。
そんなある日、趣味の文房具店めぐりで訪れた文具のたまさん。
こちらで、記憶していた形状にかなり近いルーズリーフバインダーを発見したのです。
販売はレイメイ藤井。でも、プラ製です。金属ではありません。
この話題をTwitterに流したところ、見識ある方から「この綴じ具はカネダ技研さんのものだから、カネダ技研さんに薄型金属綴じ具のことを伺ったらいかがですか」とリプがつき。
さっそく問い合わせてみました。
すると、
「弊社はプラスチック製の綴じ具のメーカーです」
とのご親切なご回答が。
しかも、「ただし、それらしいものを他社製品で見たことがある」とお返事いただき、資料倉庫を確認していただくことになりました。
研究用に他社の綴じ具も保管されている中で、薄型金属綴じ具が記憶にあると。
で、頂戴した写真がこちら。
薄型金属綴じ具が金具が写っています。
左はSEDIA(セキセイ)、中央ふたつがKOKUYO。右がカネダ技研のプラバインダー。
わたしは息を呑みました。
この黒と赤の配色は、記憶にある!
わたしが使っていた薄型金属綴じ具のバインダーはコクヨ製だったのか!
メーカーを特定できたので、とりあえずインターネットと友人知人を駆使しての捜索が可能になりました。
そして知人のマニアから連絡が入ります。
それっぽい製品が、過去のカタログにある──!
1987年の製品カタログに載っている、キャンパスヤングと呼ばれる製品群。この右上がそうではないか、と言うのです。
1991年のカタログにもまだ載っていたそうです。
1991年! つい最近じゃないか!←昭和脳
半透明の表紙から透けている黒金具+赤リリースレバーから、恐らく製品はこれで間違いないと思うのです。
ついに辿り着きました。
あとは、これが市中に在庫として残っているかどうかです。
いやあ、何でも諦めないで追い続けると結果が出るものですね。
もちろんこの物語のトゥルーエンドは「製品の入手」ですが、それがたとえ叶わなかったとしても、「知の冒険」としてのストーリーはほぼ完結しました。
こうやって紐解いていく作業が本当に大好きなので、文房具マニアってやめられないんですよね。
新製品をいち早く買って試して悦に入るだけでなく、「本当に気に入ったモノを求める」本質って詰まるところ探究心ですよね。きっと。
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