たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

さらばPowerBook
押し入れの中を大整理。とにかく不要なものを一掃すべく、引きずり出しては吟味ぎんみ。

その中から、箸にも棒にもかからないものが出てきてしまいました。
不遇のマシン、PowerBook 5300cs。

PowerBook5300cs

PowerBook史上でも類も見ない駄目マシン。
PowerPC化されたはじめてのPowerBookでしたが、上位機種5300cに較べてcs(=Color STN)はTFT液晶を搭載できず、実質256階調までしか表現できない非力なディスプレイと、省電力型PowerPC 603eのおかげで動作ももったり。さらに搭載されたHDDがボトルネックを起こしワープロの変換が止まるほどの貧弱な速度しか出せず、最後にはディスプレイヒンジに致命的な欠陥を発見されてリコール対象になったほどの、本当に駄目なマシンでした。

3.5インチベイにFDD、MO、HDD、セカンドバッテリ、軽量化のためのスペーサーといった数々のドッキングシステムを持ち、PowerBookには珍しいPCMCIAカードスロットを搭載し、赤外線で通信も可能だった、先進的なPowerbookになる「はず」だった5300シリーズ。
オプションをベイに装着すると簡単に4キロを超え、とてもではないけど持ち運びができる重さではなかった5300シリーズ。
Macがもっとも迷走した時期を象徴するような機体でした。

で、使えないものはいらないので、ごみ箱にぽいっと。

捨てられた5300cs

5300csが使い物にならないと判った1996年、小生はポータブルMacを諦め、ThinkPad535を購入しました……持ち運んで小説を書く、ということができなければノートパソコンを持つ意味はなかったからです。
さらば青春の光。

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