たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

いかにして他故壁氏はキングジムの電子吸着ボード「ラッケージ」に戦いを挑んだか
タイトルが『マイドク』みたいだ! と思ったあなた、お友達になりましょう。

ではなくて。
待ち望んでいた商品が店頭に並び始めました。
キングジムのひょっとこ電子文具シリーズの中でも、かなりのキワモノ感あふれる商品です。



ラッケージ、と言います。
真っ黒なプラスチックのボードです。
下面に立体的な箱構造の部分があります。
裏面は二段階に調節できるスタンドがついています。



箱の部分に単三乾電池を4本詰め込みます。
別売です。
ラッケージは「電子吸着ボード」と呼ばれる製品です。
電子、ですので電源が必要です。
なので、電池を入れました。
ところが、スイッチらしきものがどこにもありません。
動いているのかどうかすら、まったく判らないのです。
「RACKAGE」ロゴの右下にランプがありますが、これはバッテリーの電圧が下がったときの「替え時ランプ」なので、今はうんともすんとも言いません。
板の部分は触っても変化を感じることすらできません。
これで「吸着」するのでしょうか?



しました。
面白いほど、カードが吸いついてくれます。
「微弱な静電気を発生」と説明には書かれていますが、まったく実感が湧きません。
そして予想以上に強力です。紙の端をボードの外に出しておかないと、爪先すらカードとボードの間に入ってくれず、カードを取り外すのに困難なくらいです。

他のカードで隙間をこじ開けて作り、ようやくカードを取り外すことができました。
負けた──そう思いました。
そう、小生はラッケージに戦いを挑んで負けたのです。

いやまあ勝ち負けなど本当はどうでもよくて、とにかく小生は「5×3カードを有効に使うためのツールとして秀逸なのではないか」と踏んで、ラッケージの発売を楽しみにしていたのです。

ポスト・イットに代表される粘着系の製品と異なり、5×3カードを「掲示する」ためには工夫が必要です。

マグネットで鉄板に留める。
マグネットでホワイトボードに留める。
マスキングテープで貼る。
コルクボードにピンで留める。
カード立てを工夫する。

いくつか案はありますが、「カードを複数枚並べ、それをあーでもないこーでもないと並べ替え、最後にその並べ替えた順を崩さず掲示し、最後は取り外して保管する」となると、これはなかなか至難の業です。
平面上、机上でなら並べ替えの作業はいくらでもできますが、小生宅はその平面を維持できるほど広くはないのです。可能であれば、その並べ替えた状態で掲示したい──垂直に起きたいと考えていました。

ラッケージでなら、できます。
5×3カード(127mm×75mm)はラッケージの吸着面(286mm×200mm)に、最大で16枚吸着させることができます。
順を入れ替えたり、候補を上げたり落としたり、あるいは机上にメインのカードを並べ、ラッケージを立てて補助的なカードを貼っておいて参照したり。
これは予想以上に使えそうな気がします。

情報カード使いの方も、そうでない方も。
ラッケージは工夫次第で、かなり面白く使える製品ですよ!
あとはこれに3,000円(税抜・しかも電池別売り)払えるか、ということだけです!

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