たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

山本健太郎くんの『文房具図鑑』出版記念トークショー
小雨そぼ降る東京は丸の内。



KITTEという名の、東京都中央郵便局を核とした商業施設があります。
さまざなま催しが行われることでも有名な場所ですが、ここで3月19日に素敵なトークショーが開催されました。



きだて氏のデイリーポータルZの記事から一気にテレビなどで取り上げられ、一躍有名になった「小学6年生が書いた文房具本」が、ついに書籍となって登場したのです。
タイトルはズバリ、『文房具図鑑』



お客様がぞくぞくと、会場であるKITTE4階にあるマルノウチリーディングスタイルカフェに吸い込まれていきます。



文房具関係者、取材陣、そして一般のお客様で満席の会場に健太郎くん登場です。
きのう18日が卒業式だったという健太郎くん、卒業式で着用した晴れ着姿が凜々しい!



会の進行は、我らがミスターイロブン・きだて氏(右から2番目)。
編集をされたいろは出版の河北さん(左端)、健太郎くんを見出した文房具店たんたんの店主・富田さん(右端)の4名で、『文房具図鑑』の生い立ちや書籍としての成り立ちを解説してくれました、



この後、メーカー3社の責任者が登壇し、健太郎くんと直接対談したり、質問コーナー、サイン会など盛りだくさんの企画があったのですが、小生は先約があって泣く泣くここで退出です。
外に出たら、廊下から綴じられた扉を観ながら「ああ、あのテレビの!」と仰っていた通りすがりのお客様が大勢いらっしゃったのが印象的でした。
すでにかなりの有名人です、健太郎くん!



その後、メーカーの企画担当者が集っての懇親会にもお邪魔させていただき、皆で『文房具図鑑』の完成と今後の文房具業界の活性化を祝って歓談を行いました。
いやあ、これは楽しいことになりそうです。
小生も帰宅し、手許にある『文房具図鑑』のオリジナルコピーと、書籍となった『文房具図鑑』を較べて観たりして、実に優雅な文房具の一日を過ごすことができました。

書籍は完全に、健太郎くんの手書きのページで構成されています。
いわゆる文房具本とは異なり、商品の写真や詳細なスペックなどはいっさい載っていません。
なので、これは「データ本」なのではなく、あくまで作家・山本健太郎画伯の描く絵本の世界なのだと思うのです。
実に味わい深い、それでいて今和次郎の「考現学」の視点も併せて感じることのできる、秀逸な書籍に仕上がっております。
また、その手書きの文房具に対し、実際にその製品を製造販売しているメーカーが欄外コメントを寄せているのですが、みな愛のある言葉ばかりで、ついクスリと笑ってしまいます。

買って損のない書籍、という言い方は陳腐すぎるかもしれません。
でも、あえて軽い口調で。
マストバイ!

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