セタガヤ・ブング・ジャムで文具王が語っていたことが忘れられません。
「もしかしたらスティックのりとテープのりは、もう価格性能差がないかもしれませんよ」
うーむ。
確かにテープのりは便利になり、価格が下がりました。
しかし、「貼れる面積=コストパフォーマンス」はどうなのか?
もともとテープのりは「面を貼る」ように設計はされていないわけですよね。
どちらかというと封筒貼りとか、レシートをノートに貼ったりとかの、「ある一定の幅がある直線状の粘着面」を発生させるためのもので。
片やスティックのりはその気軽さから「直線だろうと面だろうとどんとこい、粘着力では液体のりに劣るかもしれないけど手軽さと可搬性ではナンバーワン」ののりです。
ここでは「面を塗る」ことは置いておき、スティックのりでもテープのりでももっとも事務上で想定されていると思われる「封筒の封をする作業」でちょっと考えてみようかな、と。
サンプルはパイロットコーポレーションののり二種類。
スティックのりは「スーパーグルー10mg」定価126円(税込)。
テープのりは「スーパーグルーテープのり 8.4mm×15m」定価399円(税込)。
テープのりに関しては詰め替え用(定価294円・税込)があるので、交換するとコストパフォーマンスは上がるのですが、とりあえず本体価格で考えてみましょうか。
ダイレクトメールなどで多用される長三封筒(長型三号定型封筒・A4三つ折りサイズ)の横幅は120mmですが、ベロの内側に塗布することを考慮して、実際には塗布距離は100mmであるとしましょう。
15mは1,500cm、15,000mmですから、テープのりは計算上150枚の封筒貼りがワンカートリッジで可能だと計算できます。
150枚で399円ですから、ひと封筒あたりのコストは2.66円です。
さて。
スティックのりは果たして、一本で何枚の封筒を封緘することができるのでしょうか。
今回用意したスティックのりは10gのもの。
こののりでひと封筒当たり2.66円のコストとなれば、封緘できる枚数が47枚。この枚数を超えれば、スティックのりのほうがテープのりよりコストパフォーマンスが高い、ということになります。
……できるに決まってるじゃないですか(笑)
実際、100mmの直線にスティックのりを塗って確かめてみましたが、47回の段階で減りは最大4mm、傾斜面では3mm。のり部分だけで全長39mmあるので、使用量は全体の一割です。1gでできちゃいました。
このまま耐久試験を続けてもよかったのですが、ちょっともったいない気がしてきたので、単純計算で申し訳ありませんが結論など。
10gでおそらく500枚の封筒が貼れます。
封筒一枚あたりのコストは0.25円です。
勝負になりません。
では、コストパフォーマンスの悪いテープのりを選択する「コストを凌駕するメリット」って何なんでしょうかね。
「たいした接着能力がないスティックのりは嫌い」
「接着力を得ようとしても紙がふやけてしまう液体のりは嫌い」
「スマートに貼りたい、べたべたしたものには触りたくない」
「紙の角をきれいに貼りたい」
「すばやく数多く貼りたい」
メーカーも大変です。
「もしかしたらスティックのりとテープのりは、もう価格性能差がないかもしれませんよ」
うーむ。
確かにテープのりは便利になり、価格が下がりました。
しかし、「貼れる面積=コストパフォーマンス」はどうなのか?
もともとテープのりは「面を貼る」ように設計はされていないわけですよね。
どちらかというと封筒貼りとか、レシートをノートに貼ったりとかの、「ある一定の幅がある直線状の粘着面」を発生させるためのもので。
片やスティックのりはその気軽さから「直線だろうと面だろうとどんとこい、粘着力では液体のりに劣るかもしれないけど手軽さと可搬性ではナンバーワン」ののりです。
ここでは「面を塗る」ことは置いておき、スティックのりでもテープのりでももっとも事務上で想定されていると思われる「封筒の封をする作業」でちょっと考えてみようかな、と。
サンプルはパイロットコーポレーションののり二種類。
スティックのりは「スーパーグルー10mg」定価126円(税込)。
テープのりは「スーパーグルーテープのり 8.4mm×15m」定価399円(税込)。
テープのりに関しては詰め替え用(定価294円・税込)があるので、交換するとコストパフォーマンスは上がるのですが、とりあえず本体価格で考えてみましょうか。
ダイレクトメールなどで多用される長三封筒(長型三号定型封筒・A4三つ折りサイズ)の横幅は120mmですが、ベロの内側に塗布することを考慮して、実際には塗布距離は100mmであるとしましょう。
15mは1,500cm、15,000mmですから、テープのりは計算上150枚の封筒貼りがワンカートリッジで可能だと計算できます。
150枚で399円ですから、ひと封筒あたりのコストは2.66円です。
さて。
スティックのりは果たして、一本で何枚の封筒を封緘することができるのでしょうか。
今回用意したスティックのりは10gのもの。
こののりでひと封筒当たり2.66円のコストとなれば、封緘できる枚数が47枚。この枚数を超えれば、スティックのりのほうがテープのりよりコストパフォーマンスが高い、ということになります。
……できるに決まってるじゃないですか(笑)
実際、100mmの直線にスティックのりを塗って確かめてみましたが、47回の段階で減りは最大4mm、傾斜面では3mm。のり部分だけで全長39mmあるので、使用量は全体の一割です。1gでできちゃいました。
このまま耐久試験を続けてもよかったのですが、ちょっともったいない気がしてきたので、単純計算で申し訳ありませんが結論など。
10gでおそらく500枚の封筒が貼れます。
封筒一枚あたりのコストは0.25円です。
勝負になりません。
では、コストパフォーマンスの悪いテープのりを選択する「コストを凌駕するメリット」って何なんでしょうかね。
「たいした接着能力がないスティックのりは嫌い」
「接着力を得ようとしても紙がふやけてしまう液体のりは嫌い」
「スマートに貼りたい、べたべたしたものには触りたくない」
「紙の角をきれいに貼りたい」
「すばやく数多く貼りたい」
メーカーも大変です。
コメント
1. 実測値があり助かりました!
おかげで、同窓会の封筒はりに、のりがどのくらいいるか計算できました。メーカーで明示すべきですよね!
Re:実測値があり助かりました!
いまの小生は結果的にテープのりオンリーのひとになっています。
便利ですよね、テープのりって!