たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

スタイルフィットは画期的商品か?
3月18日に「正式に」先行発売が開始された三菱鉛筆のスタイルフィット。
さっそく丸善丸の内店で購入してきましたよ。

スタイルフィット1

悩みに悩んだ揚げ句、こんな組み合わせで購入です。

ボディ:3色用クリップつきシルバー(210円)
シグノ芯0.38ブルーブラック(105円)
ジェットストリーム芯0.7ブラック(84円)
シャープユニット(189円)

合計で588円です。
うーむ。何だか割高じゃありませんか?(笑)

この商品のキモは、何といっても「ジェットストリーム(低粘度油性)とシグノ(ゲル)を同時に持つことができる」こと。
これは未だにゼブラにもパイロットにもぺんてるにも出来ていないことです。
シグノ芯が16色、それだけで揃えても三菱にはない製品ではありますが、それならハイテックCコレトやスリッチーズでもできること。
ジェットストリーム芯がキモなんです。

そうなると。
実はこのボディがちっとも魅力的な気がしないんですよね。
安っぽいし。クリップありが210円でクリップなしが157円っていう50円の差も微妙だし。

スタイルフィット2

ノックノブをハイテックCコレトのように「レフィルと色を連動させる」ことができないので、先端とグリップ部までをクリア素材にし、ノックされるレフィルが何なのかをここで目視するように工夫されています。
もっとも、多色ボールペンのノックって、ふつうペンを縦に握り返してから親指でノブを押し下げますよね?
見えなくはないですけど、視線をノブからペン先に持って行かねばならないのが常態から外れていて不便です。

あと。
小生のような社会人には、シャープユニットは要らなかったかな、と。
手帳にスケジュールをつける際シャープペンを使う、というひとならいいのでしょうけど。
ナノダイヤ芯は個人的には「言うほど凄いか?」って感じです。きっとHBの薄さ、硬さが今の小生には耐えられないからでしょう。早く2Bに入れ替えたくてたまりません。

ジェットストリーム芯もシグノ芯も、業界標準のノック式ボールペンのレフィルサイズです。
なので、小生はさっそくジェットストリーム芯を愛用のDr.Grip 4+1に入れ替えて使用しています。
このままだと、3色ボディのスタイルフィットは使わないかも……5色ボディが出た時が真の勝負なのかもしれません。

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コメント

1. 無題

 何もカルテル組んでるんじゃないんだから、容器までつけて先行品と価格を揃えることもないですよね。過当競争を防ぐためかもしれませんが。

 替芯インク容量をサラサクリップと比べると容量差7倍、10円当たりなら9倍弱も差があります。シグノノックも同じくらいなので、この売り方は替芯を高く売りつける体のいい方法のようです。什器ごと卸すからこれまた都合がいいはず。
実はインクの値段なんて大したことなくてコストがかかっているのはペン先で、インク容量での価格比較はあんまり意味がないとも思えますが。
 しかしこれで消費者の替芯購入意識が高まって、意味なく独自規格を採用した替芯が受け入れられなくなっていけばいいなあ、とか思ってます。

Re:無題

価格のつけ方は各メーカーの自由なのでコメントのしようがないのですが、ひとつだけ言えるのは、どのメーカーも必死だってことですよね。
生き残りを賭けた戦争を行っているわけで。
賢い消費者としては、吟味を行っていきたいと思うのですよ。
マニアとしてはいろいろ試してみたいわけですが(笑)

2. 無題

わかりました! わかりましたよ!
>ジェットストリーム芯を愛用のDr.Grip 4+1に入れ替えて使用
それですよ!
スタイルフィットとスリッチーズはJIS B型という共通規格に沿った替芯で、多くの多色ボールペンはB型かB型を短くした替芯を採用しています。
主流はB型ショーティですが、B型フルサイズであるこの2製品はそれらをゲルインク化しやすいのです。
そう、スタイルフィットとスリッチーズの真の目的は、他社製多色ボールペンを内側から侵蝕していくことだったんだよ!
だから軸があんななんだ!

 それで、最近多色シグノと多色サラサがあることを知ったんですよ、今頃ですけど。替芯が太くインク容量が大きく廉価で、双方互換します。JIS Bゲルは過渡期の製品に過ぎないのかもしれません。

Re:無題

替芯の互換性というものは、メーカーはもちろん他社のことなんか考えちゃいないわけですけど、だからといって独自の太さのものを作りつづけるメリットも少ないわけですよね。
特にボールペンの替芯なんて、量産効果が出なければ作るだけ無駄なわけですし。

小生は他社互換の芯の入れ替えを推奨する立場にはないので、今後もしパイロットからアクロボールの多色替芯が出れば差し替えますよ(笑)

3. じゃあ私は互換を推進する共通規格推進派に

 ボールペン先進国ゆえに乱立しがちな独自規格、しかしそれは市場に混乱をもたらす悪だ!
統一されるべき!

 ボールペン市場が縮小し発展途上国製油性ボールペンが30円以下で売られる近年、事務用ボールペン=使い捨てのままではより廉価な製品が選ばれるのは自明。
エコブームと営業担当者のしがらみがそれを防ぎ、市場縮小が共通規格収束を招来するかに見えたところにジェットストリームが登場、優れたインクなら価格差を覆せることを証明したため、再び使い捨て図式へと立ち返ってしまった。
それを如実に表すのが専用芯を使うアクロボールだ!


 みましたよ、平成ウルトラっぽい軸のアクロボールを。専用芯だそうですが、三菱鉛筆製には適合する軸があるとか。
ジェットストリームに法人顧客を奪われないため急遽投入したというのはわかりますが、この替芯は誤算なのか意趣返しなのか?
誤算でなければφ3mm化もありそうですね。A-inkはどうするんだろう。
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