たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

鉛筆は「癒やし」。書きたくなくても、書く!
貸してあったオルファのナイフで工作していたダイノジが、金具をなくしてしまったんですね。ねじと、刃を固定しているパーツを。
で、刃とボディが分離した状態のナイフを回収し、そこらへんを探していたら──まあ金具は発見できたのですが──急に鉛筆を削りたくなりまして。



ここんとこ、やれ直液式ボールペンだ、やれ万年筆だと、インキが染みる関係の筆記具にばかり肩入れしていたので、鉛筆を削る行為も実は久々だったのです。
新品のBLACKWING PEARLを下ろして削っているうちに、ふと気づいたことがありました。

この行為、かなり精神を落ち着ける効果があると。

いや、前から判っていたことではあるのです。
削られたインセンスシダーから立ち上る香り。
削られた芯から立ち上る黒鉛の香り。
そして、ナイフを動かすことによる、集中。

削ったからには、書きたくなります。
書く必要があることなんて、特になくても──ただ、書きたい。
もっと絵心があれば、そこに描かれるものはスケッチだったりするのでしょう。
小生はそこまで卓越した絵画の能力を有しているわけではありません。



気づけば、手許にある鉛筆を取っ替え引っ替えして、クロッキーにひたすら落書きをしていました。
総ての鉛筆は書き味に違いがあります。
同じメーカーでも、濃さで違いがあります。
同じ硬度でも、メーカーによって柔らかさに違いがあります。
長さによっても、削り方によっても、書かれたものの表情には違いがあります。

ひとしきり落書きを終えて、すっきりした小生がここにいます。
こういう使い方もアリなのです。
筆記具と用紙の、美しい関係。
それは小生にとっては「癒やし」です。
キーボードを打っているときには決して得ることの出来ない、貴重な経験です。

書くことなんて、ない。
書きたくなんて、ない。
そういうときでも、鉛筆を削り、その香りを嗅ぎ、鉛筆の乗りのいい用紙を目の前にして、たった一言でも書き始めることができたら──その先にあるものは「癒やし」、です。
書きたくなくても、書く!

拍手[3回]

コメント

1. 無題

ハイラインkeepについて詳しくお願いします。

Re:無題

>ハイラインkeepについて詳しくお願いします。

えーと、これは、写真に写っている「WhiteLine keep」消しゴムのことでしょうか?

2. 無題

くッ! ……そうです、ホワイトラインです。

Re:無題

いやあ、すみません。小生もこれに関しましては、古文具が趣味の友人から譲ってもらっただけで、出所は不明なのです。
最近、ホシヤの営業さんがコメント入れてくださったので、歴史みたいなものは調べてもらうことはできそうですが。ただ入手方法は……

3. 無題

入手はいいです、来歴が知りたい。

Re:無題

入手した友人は、オークションで落札したそうです。
ごめんなさい、それ以上のことは判りません。

4. 無題

なんですって!?
とにもかくにもありがとうございました。
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