ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。
いろいろ噂ばかりが先行していたクツワの「2枚刃鉛筆削り」、ようやく秋葉原のヨドバシアキバ2階で発見致しました。



パッケージが強烈です。
「最速! えんぴつけずり2枚刃」
「2枚の刃で2倍速く削りあがる!」
「ニマイバ!」
「FASTEST PENCIL SHARPENER」
「テスト時の削り時間短縮に!」
「特許出願中」



パッケージを剥いてしまうと、至ってシンプルに。
「最新」とか「最速」とか、そういう個性を感じる部分はあまりありません。



削り器の穴にはシャッターパーツがついていて、削りかすが外に出ないよう配慮されています。



引っ張ると、心臓部である削り器が出てきます。
刃は安心の中島重久堂製です。



裏面にもう1枚、刃がセットされています。
まさに2枚刃。
鉛筆を挟み込んで、2枚の刃で両面から同時に、一気に削り上げていくわけですね。



パッケージでは「約2倍の速さで削ることができます」「半分の回転数で削りあがるので刃が長持ち!」とあります。
削っていない鉛筆でも、8回転させると尖った状態にできるようです。
なので、実験してみました。



鉛筆は条件を整えるため、同一のものを使用します。
ぷんぷく堂の「半分鉛筆」です。



これを、新品の状態から手許にある4つの鉛筆削りで削っていきます。
1)クツワ「2枚刃鉛筆削り」380円(税抜)
2)ソニック「ラチェッタワン」300円(税抜)
3)KUM「Automatic Long Point」800円(税抜)
4)トンボ鉛筆「ippo! Wシャープナー」200円(税抜)

なお、3)Automatic Long Pointは新品ではなく、すでに何度も使用した状態で刃の摩耗が進んでいることを先にお断りしておきます。
テスト前に刃を交換すれば良かったのですが、記事を書く段階で気がつきました。申し訳ありません。

1)クツワ「2枚刃鉛筆削り」



きっちり8回転で芯が尖りました。
一般的な鉛筆削りより刃が2枚ある分それだけ抵抗も大きいと思うのですが、装飾を廃した握りやすさ重視のボディのお陰か、そこまで負担になるイメージではありません。
ただ、削り上がりが判断できませんので、8回転で削れることを知らずに使うと「時短」「鉛筆の経済性」や「刃の経済性」といった本製品のメリットを享受できない可能性があります。
8回を数えながら回し、「本当に削れているのか?」と恐る恐る引っこ抜く、最初はそうならざるを得ません。
ただ、本当に8回転できっちり削れているのには驚きました。

はて、そういえば、他の鉛筆削りではどれだけ回転させているのか?

2)ソニック「ラチェッタワン」300円(税抜)



鉛筆削り業界の台風の目として注目されているソニックのラチェッタシリーズ。
鉛筆を持ち替えることなく、手首を捻り返すことで楽に削ることのできるラチェット機構つきの最新型「ラチェッタワン」ですが、8回転ではここまでしか削ることができません。



尖るまで回しました。
ここまで来るのに、50回転させています。
ひと回転が軽いですし、鉛筆を持ち替える必要がないので楽ではありますが、「持ち替えて8回」と「ラチェットで50回」では、かかる時間が異なります。
速度で言えば、2枚刃が圧勝です。

3)KUM「Automatic Long Point」800円



Automatic Long Pointは、この4つの鉛筆削りの中では特殊な製品で、速度勝負ではやや不利であると思っています。
芯を長く出して鋭角に削る第一削り器と、長く剥き出しになった芯だけをさらに鋭角に削る第二削り器の二つの穴を持つ本製品は、もともと「速く削る」性能は持ち合わせていないからです。
それでも、第一削り器で8回転させるとここまで削ることが出来ます。



その後第一削り器で芯を剥き出し、第二削り器で仕上げをします。
ただ、途中で芯が折れてしまい、ここで一度出してしまいました。
ここまでに30回転です。
やり直しをかけて、40回転で最終的な仕上げをしましたが、これは前述の通り刃そのものが新品ではないことに起因している結果だと考えております。

4)トンボ鉛筆「ippo! Wシャープナー」



今回試した4つの中では最も安価で最も入手しやすい、学童用の2穴シャープナーです。
この写真で言うと、下が鋭角に削ることのできる鉛筆用、上が鈍角に仕上げる色鉛筆用です。
下の鉛筆用を使い、8回転でここまで削ることができました。



25回転でフィニッシュです。
削り心地は、実はこのWシャープナーが一番でした。
これも中の刃は中島重久堂です。
4種類の中で最も刃渡りが長く、2個のビスで固定されていますので安定した削りを堪能することができます。



結果を並べて見ました。
Automatic Long Pointはもともと鉛筆本体をたくさん削ってしまう(芯を長く出すために鉛筆自体を鋭角に削り出してしまう)ことと、芯が折れた影響で10回転分余計にかけてあるので、他のものに較べて極端に短くなってしまいました。
あとの3つは誤差の範囲と言っていいのではないでしょうか。

速度で言えば、宣伝に偽りなく2枚刃の圧勝でした。
これはかなり気持ちいいです。
万人に無条件でお勧めしたくなる「削り行為」です。

大人になると、鉛筆を使うシーンは減ってしまうかもしれません。
ただ、たまには思い出して欲しいのです。
鉛筆の香り、鉛筆の書き心地、鉛筆の筆記音を。

墨を擦る、万年筆にインキを入れる、鉛筆を削る。どれも精神を落ち着かせ、これからしたためる内容とその先にある成果に向け心の準備を行う行為です。また、その動作や匂いから軽い昂揚を憶える瞬間でもあります。
皆さまもぜひ、鉛筆をもう一度お楽しみ下さい。きっといいアイデア、生まれますよ。

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