たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

想いをつなぐ鉛筆削りと、伝統の技が光る鉛筆削り
まったく別の場所から、用途の異なる鉛筆削りが同時に飛来しました。



左が、中島重久堂の「短くなった鉛筆をつなぐための鉛筆削り器」TSUNAGO
右が、松作商店の「職人手作り白樫の鉛筆削り器」



白樫の鉛筆削りはご覧の通り、鰹節削りをミニチュアにしてその中に鉛筆削りを仕込んだものです。
松作商店は寛政元年(1789年)から続く老舗の鰹節と乾物のお店です。鰹節削り器も作られている職人さんの凄技が光る逸品ですね。
そして心臓部には、日本一と呼んで差し支えない中島重久堂の鉛筆削り器が埋め込まれています。

この白樫の鉛筆削り器は、皆様がご存知の「鉛筆を削るための鉛筆削り器」です。
それに対し、TSUNAGOは「短くなった鉛筆をつないで使い続けるための鉛筆削り器」です。



では、その使い方を見てみましょう。



まず手順として、短くなった鉛筆の後部を削ってつなぐための穴を空けます。
ダイアルを[1]に合わせて、内蔵された錐で少しずつ掘り進めていきます。
このとき、尖っている鉛筆の先に注意してください。



また、最初に軽く穴を空け、いちど取り出して削った位置を確認してみてください。ここで中心から大きくずれていると鉛筆が割れてしまったり綺麗につなぐことができなくなってしまいます。



側面から見て、この中に見える赤いラインまで鉛筆の後端が届くように削っていきます。
慣れないとなかなか進まなくて不安になりますし、回しにくいのもまた事実です。
ゆっくり、こつこつやっていきましょう。



空きました。
ここまでで10分かかっています。
軽く叩いて中から粉を出しておきます。



続いて、つなぐ長い鉛筆を削ります。
ダイアルを[2]に合わせ、入れたら大胆に削ってください。
取り出してみて、いびつだったらダイアルを[3]に回して入れて整形し、また[2]に戻して削ってください。



こんな形に削れたら完成です。
先に削ってあった短い鉛筆と合わせ、綺麗に入るかどうかを確認してください。



綺麗に入ったことを確認したら、外して木工用接着剤を充填します。
あとは合わせたときに溢れた接着剤を拭き取って、そのまま乾燥するまで動かさないようにしてください。

ここまでで、説明書を見ながら慎重に作業し、ときおり写真など撮りながら進めて行きましたので、正味20分ほどかかっています。
これは純粋に「作業」です。ホビーと言えなくもないですが、万人が楽しいと感じるかどうかは判りません。
小生はこの作業、楽しかったです。

ただ惜しむらくは、つなぐための短い鉛筆も作業のためには5センチほど残っていたほうがいい、ということです。
うちにある「短くなった鉛筆」って、みんな1センチとか2センチとかなんですよね。それはつなぐことができません。
今後は「つなぐための、やや長めに残した鉛筆」に留める必要があるようです。

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