たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

セラミクロン500の想い出
ぺんてるという筆記具メーカーはいつもどこかとんがっていて、ファンにはそこがたまらないのですけど。
小生が大学生の頃、好きで愛用していたペンがありました。

セラミクロン500という製品です。



先端がセラミックでできていて、細く書けて潰れないというのが最大の売りでした。
当時でも、替芯式とは言え一本500円のミリペンは高価なものでした。
ロットリングに憧れていた大学生が試しに買うのでも、ちょっと敷居が高い感じがしましたっけ。

ぺんてるの、この頃の白の使い方が好きです。
ハイポリマー120替芯のエコ仕様で、紙筒ケースを煙草のように入れた白い箱も好きでした。

小生は大学のサークルで小説を書いていたのですが、実家に帰省する際に、確かワープロは重いので東京に置いて行ったんですね。
で、正月休みの間ひまだったので、持っていったセラミクロン500とコクヨのPPCレイアウト用紙コヒ-125を使って、二段組みの縦書きエッセイを書いた記憶があります。

地元の文房具店で、ずらり並んでいた電卓をいつまでもいつまでも叩いて遊ぶ少女。
やや不思議な光景をまぶたに焼きつけて帰宅し、その様子をイラスト入りの原稿に仕上げました。
たぶん、あれは東京に戻って、サークルの会誌に載せたはずです。

記憶に残る光景があります。
たびたび思い出す出来事があります。
そんな想い出を彩る「相棒」は、いつだって文房具でした。
時代は変わり、「相棒」は流れていきます。
それでも。
こうして四半世紀が過ぎ去っても、まだ手許で活躍が可能な「相棒」たち。
出番は少なくなってしまっていますが、これからも永く、ゆっくりとつき合って行きたいものです。

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