たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

「糊のない付箋」マグネティックノートはテスラも驚くか?
今夏のISOTで話題となった、静電気で貼りつくフィルム付箋「マグネティックノート」。
ようやく一般販売になったので、購入してまいりました。



とりあえず、ちいさいものを購入しました。
Sサイズ(70mm×50mm)で100枚入り580円(税抜)でした。
おう……思ったより高価ですね……。



ホームページを見る限り、素材は「独自の特許取得済の静電ポリプロピレンフィルム製」ということで、確かに薄いフィルムが静電気で積層されています。
小生はふだん付箋はピンク・イエロー・ブルーの順で消費していくのですが、たまたま訪れたロフト池袋店ではSサイズのブルーが売り切れておりまして、代わりに紙の付箋ではありえない透明タイプを購入しています。
透明タイプはカラーのマグネティックとは触り心地が異なります。カラーのものは表面はさらさら、裏面はつるつるしているのですが、透明のものはもちもちで、厚さも異なります。



手許にある筆記具で、表面の書き心地を試してみました。
ただ、透明タイプとカラータイプでは表面処理が異なるので、この写真だけでは説明不足ですね。

【透明タイプの場合】
 推奨できるペン:水拭きマッキー
 書けるペン:油性マーカー
 乾きが遅く実用的でないペン:万年筆
 書けないペン:鉛筆、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルインキボールペン

【カラータイプの場合】
 推奨できるペン:油性ボールペン、水拭きマッキー、油性マーカー
 書けるペン:鉛筆
 乾きが遅く実用的でないペン:万年筆、水性ボールペン、ゲルインキボールペン

カラータイプは裏面が白く、この面はホワイトボードのように使えるという話でしたので、そちらも試してみました。



確かに書けて、消えます。
表面に書くと、ホワイトボードマーカーのアルコールがカラー部分を浸食するようで、ボードイレーザーで拭うとカラー塗装が落ちて白い線が残るようになってしまいます。



しばらく書いたり消したりしておりましたら、カラータイプは静電気が消失してしまったらしく、わりと簡単につかなくなってしまいました。
筆記具を選びまくる透明タイプは、なかなかしぶとくくっついています。
ただまあ、貼って剥がせる糊がついている一般的な付箋だって、二度三度剥がして書き直したりすれば粘着力は落ちますよね。粘着部分を触っちゃったりホコリとかゴミとかついたりすれば、すぐに自重を支えきれなくなって落ちちゃうのは同じです。

このSサイズでは「消す」ことなどもともと前提に置く必要はないと思うのですけど、もっと大きいサイズだと、もったいないから間違った文字を消したい、という場面があるかもしれません。
そういう意味では、マグネティックノートに最適な筆記具はゼブラの水拭きで消せるマッキーです。
もうセットで売った方がいいんじゃないかってくらいの相性の良さです。

カラータイプには油性ボールペンもいいです。書き心地、という意味でも。
ただし、透明タイプに油性ボールペンは不向きです。ダウンフォースで試してみましたが、加圧式でもだめでした。フィルムが厚く、ボールペンの先が沈み込んで抵抗が大きくなりボールの回転を阻害するので、インキがうまく出てくれないのです。

さて。
マグネティックノート、普段使いとしてはどうやって、何に使いましょうか。

紙の付箋のように手軽ではありませんし、ペンを選びます。
ホームページを見る限り、日本人が好きな「端を数ミリ飛び出させてインデックス代わりにする」使い方はあまり考えられてないようにも見受けられます。紙の付箋のほうが安くて取り回しもよさそうです。

アイデア出しを壁面に貼り出していく、糊で貼ると貼った側にダメージがいきそうな場所(相手が紙素材だったり繊細な塗装がされていたり)への一時的な掲示、パソコンのモニタや窓ガラスのような糊残りが見えてしまう場所への一時的なメモ置き場──そんな感じでしょうか。

手許にあるマグネティックノートを眺めながら、ちょっと考えてみようかと思います。


付記:写真を撮ってからこのブログを執筆するまでの45分間で、透明タイプも静電気が尽きたようです。壁からひらりと落ちてしまいました。

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