たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

修正テープで修正後、ペン先でテープを破ったことがある方へ:ホワイパースライド
今の職場ではありませんが、10年ほど前にいた職場では毎日のように大量の修正テープを使用する仕事を行っていました。
売上のための用紙に修正テープで空白を作り、そこに価格を価格表から転記して入力部門に回送する作業です。
5ミリや6ミリ幅のテープで修正できる幅ではないので、二度から三度ほどテープを引く必要がありました。
そして、その上からボールペンで価格の数字を書き込みます。
重ね引きされたテープは手で押しつけても浮きが多く、その上からボールペンで文字を書くとどうしても破れてしまいます。そもそも連続で引くとヘッドのエッジがすでに引かれていたテープを削ってしまい、隙間なくテープを引くことも困難だったことを思い出します。

あれから10年。
職場も変わり、修正テープを使う機会もめっきり減りましたが、小生の記憶の中では「それでもきっと今では修正テープだって進化しているはず」という気持ちが消えませんでした。
ハイテックCのようなニードルポイントのゲルインキボールペンでも削れない修正テープが。
連続で貼ってもヘッドで削れたりせず、段差なく綺麗に貼れる修正テープが。
今ならきっとあるはずだ、と。



プラスの修正テープ「ホワイパースライド」は、そんな小生の夢を具現化したような製品です。
パッケージに燦然と輝く「ペン先で削れにくい新テープ」!



ボディは以前からあるホワイパースライドと同一です。



ヘッドはローラーが改良され、重ね引きに強くなりました。
ほらほら! 小生が望んでいた機能が実装されてる!
引いてみると、ギア音とともにするりとテープが紙面に転写されます。充分軽いです。
裏返して一文字修正も、以前のホワイパースライド同様に可能です。



そして実際に、修正テープの上から書いてみました。
過去の修正テープで破れがちだった、ニードルポイントタイプのゲルインキボールペンです。
上からエナージェル0.5ミリ、ハイテックCマイカ0.4ミリ、そしてジュースアップ0.3ミリ。
左がホワイパースライド、右がモノエアーです。
公平を期すため、引きっぱなしで上から押さえたりはしていません。
そして文字はすべて慎重に書いています。破ろう! と思って書いてはいません。

ホワイパースライドのテープは書いていて危なげがありません。修正テープでよく感じる「テープの浮き」がないのです。
表面には光沢があるのですが、これが破れにくさを産み出すコーティングの結果なのでしょうか。
ジュースアップ0.3ミリで書いても破れないというのは本当に驚嘆です。
たまたま写真ではモノエアーが使われていますが、ホワイパースライド以外の我が家にある修正テープ6種類、すべてジュースアップ0.3ミリは何らかの形でテープ削れたり破れたりしてますから……。



そして重ね引きもまったく崩れません。
上から万年筆で書いても破れない! この安心感!
というわけで、今回のホワイパースライドの改良は小生にとって(正確に言えば「10年前の小生にとって」)ドンピシャである、と言えます。
ボディが新製品らしくないのでまったく目立たない製品かもしれませんが、これは実にいい修正テープです。以前のホワイパースライドをお持ちの方は、カートリッジを交換することをお勧めします。

修正テープをペン先で破ってしまった経験のある方。
重ね引きをよくする方。
いちどお試し下さい。
あとギアマニアの方も!

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