ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。
2016年1月16日、土曜日。
NHK総合『超絶凄ワザ!』にて、実に興味深い番組が放送されました。
その名も「夢をかなえますSP 折れない赤鉛筆作って!」──実際の放映は「落下衝撃で芯が折れない赤鉛筆を作る」ことと「市販の赤鉛筆が折れないような鉛筆削りを作成する」ことの、二重のエピソードでした。
この時、「折れない鉛筆削り」に挑戦したのが、カール事務器株式会社です。

カール事務器は、日本初の手回し式鉛筆削りを発売した老舗です。実際に群を抜く高品質な製品を多数、世に送り出しています。
そのカール事務器が、限られた時間の中で試行錯誤を繰り返した「折れない赤鉛筆用鉛筆削り」への挑戦。

1)金属製のペンケースに6本の削られた赤鉛筆を入れる。
2)150センチメートルの高さから10回落とす。

「落下衝撃で芯が折れない赤鉛筆」(正確には「中心軸にずれがなく、軸である木と芯の間の隙間がないため中で折れにくい赤鉛筆」)を北星鉛筆に特注してもらった上での実験です。
結果は10回の落下で、2本の先端折れが発生しました。

番組を観ていた小生は「もういいだろう、これは無理だ」と思ったものです。
赤鉛筆の先端から出ている芯は、黒鉛と粘土を焼き固めた鉛筆のそれとは異なり、顔料と蝋や滑石などを混合したものです。柔らかいのです。缶ペンケースの中で当たって欠けても当然だと思うのです。

しかし、カール事務器は諦めていませんでした。
しかも、まさかの製品化です。
Anti-Break Color Pencilsharpener、その名も「XSHARPENER」。



ホームページには「限定販売数100個」とあります。
完全予約制です。
定価20,000円(税抜)。もうこれは鉛筆削りの(しかもこれは色鉛筆専用なのです!)価格ではありません。



中にはずらり、輝ける製品群が詰め込まれています。
中央に、XSHARPENER本体。
左には専用芯研器。
右には替刃ケース。
下には、推奨色鉛筆である三菱鉛筆のNo.2351朱が2本入っています。1本はカールカットに削られていて、もう一本は削られていない状態です。



本体は重厚で、見ていて惚れ惚れします。
まるでSF映画の小道具の一つのような──Appleではなく、SONYを連想させるデザイン。大河原邦男や宮武一貴を彷彿させるライン。



「見たことのある未来」からやって来た、未来の鉛筆削り──そんな印象があります。
替刃は貝印製です。



まずは1番ホール「プレカット」に色鉛筆を挿入します。
隙間、というものがほとんどありません。一切のブレがない、実にタイトな挿入口です。まるでピストンを押して空気を抜いているかのような、そんな手応えで奥まで差し込みます。
回転は実にスムースです。
回転軸にはB6701ZZベアリングをそれぞれ2個ずつ計4個格納し、回転のスムーズさと軸ブレを極力押さえ込んだ、と説明書にあります。
これは鉛筆削りの手応えではありません。まるで(想像の世界にある)精密機械の切削作業を手の中で行っているような、そんな錯覚に陥る滑らかさです。



ストッパーに触れて削り作業が完了すると、芯の出ていない台形の先端が発生します。
この後、芯を剥いていくわけです。



第2ホール「ファインカット」に先ほど削った色鉛筆を挿入します。
こちらはほんの数回、力を掛けることなくあっという間に仕上がります。



カールカットの完成です。



驚くほどの薄さで削りくずが発生しています。削りくずはおよそ0.17ミリメートルの薄さになるよう調整されています。



大人になると、赤鉛筆を使う機会も減るかと思います。
小生は小学生の息子がおりますので、XSHARPENERの活躍の場は日々存在します。
しかし、この削り味を毎度堪能できるかと思うと、息子だけではなく、小生の日常での使用頻度も上がりそうです。
これは凄い……あえて落下試験まではいたしませんが、日本の文房具技術の粋を見た思いです。



……中に2本入っているなら、あらかじめ新品を買う必要はありませんでしたね。まあどんどん使えばいいのですが。

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