文房具ユーザー他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。
鉛筆削りって使いますか。
小学校を卒業すると、とたんに使わなくなるのが鉛筆という筆記具です。
絵を描かれる方は使い続けると思うのですが、大半の大人は鉛筆から離れていきます。

なぜでしょう。

鉛筆は削らないといけない。
鉛筆は折れやすい。
鉛筆は長くて持ち運びにくい。
鉛筆は改竄を防ぐことができない。
そもそも日常生活で筆記などしない。

いろいろな理由があると思います。
わたしは鉛筆が好きですが、理由が皆様とやや異なるかもしれません。

わたしは鉛筆を削ったときの香りが大好きです。
これが出せる筆記具は他になく、もちろんデジタルでも補完ができません。
鉛筆を削った際の香りを楽しむことは、削りかすが割れずに拡がっていくその様を見届けることにも繋がります。
据え置きの手回し鉛筆削りや電動鉛筆削りは便利ですが、削りかすの拡がりや香りを楽しむ道具ではないと思います。
やはり、切れ味のいい、自分で手加減しながら回転させることにできる、小型の鉛筆削りが好ましいのです。

この度、銀座ロフトが増床しリニューアルオープンを迎えました(2019年4月26日)。その5階、ステーショナリーフロアにて、究極とも呼べる鉛筆削りが販売開始されました。
中島重久堂の「8[eight]」。
燕三条のTAKEDA DESIGN PROJECTとコラボレーションし、美しさと実用性を兼ねた最新の鉛筆削りです。



分厚い紙製のパッケージ。この段階ですでにかっこいいです。



開けると本体が覗きます。
中にはスペアブレードユニットが2個、同梱されています。



本体です。
上下の金属部分が、TAKEDA DESIGN PROJECTによるアルミ切削のパーツ。
透明部分はガラスではなく樹脂です。



NJKの銘の入ったブレードが、誇らしげに設置されています。



蓋を開けてみましょう。



大型刃が頼もしいです。



実は、裏側にも刃がついています。
2枚刃を採用することで、鉛筆を削る速度が倍になります。
ただし、8[eight]に限って言えば、それは特にメリットではありません。



では、実際に削ってみましょう。



両横に拡がり、美しく削られていく鉛筆を貴方は目撃するでしょう。
中島重久堂では、この削りかすを「ペンシルフレーク」と呼んでいます。



そう、本製品は「鉛筆を早く削る鉛筆削り」ではなく、「美しくペンシルフレークを発生させる鉛筆削り」なのです。
もちろん、鉛筆削りとしての性能は充分すぎるほど。
でも、目指しているのは「美」なのです。

8[eight]は特別な鉛筆削りです。
定価は一万円(税抜)と、これまた特別な価格です。
ただ、手にした貴方は必ず鉛筆を削りたくなり、発生したペンシルフレークを愛でたくなり、そして手にしたそれの香りと儚さに心動かされるでしょう。
この「削る楽しみ」を知ってしまうと、鉛筆を使いたくて仕方がなくなるのです。
もちろん、無駄に削る必要はありません。削った鉛筆は、ぜひ大切にお使い下さい。
久しぶりに手にした鉛筆で書く線は、きっと貴方にとっても懐かしく暖かい線になっていることでしょう。

まだまだ鉛筆は死にません。
ともに鉛筆を楽しみましょう。

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