文房具ユーザー他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。
万年筆を使っていると、定番の色以外のインクも使ってみたくなりますよね。
今はメーカーだけでなく、ショップオリジナルのインクもよりどりみどり。ぼやぼやしてたら後ろからバッサリの時代です。
いろいろ試してみたいけど、まあやっぱりそこはほら、全く使わない色を買ってもなあ、と。

そんな中、京都に本社のあるTAG STATIONERYから、ちょっと魅力的なインクが登場しました。
文染(ふみそめ)は、草木染めで使用される天然素材でつくられたインクです。
ラインナップは4色。

藍(あい)。
葉緑(はみどり)。
梔子(くちなし)。
地衣(ちい)。



パッケージも素敵です。
説明文はケース内側に印刷され、箱から出すと拡がって読めるようになります。



藍は、藍染めの藍。
葉緑は、桑の葉から抽出した葉緑素。
梔子は、ずばりクチナシの実。
地衣は、藻類と菌類と共生たる「地衣植物」。

そんな天然の素材からつくられた、独特の風合いを持つインクたち。
その開発秘話は、こちらで詳しく語られています。



このインクは日光や蛍光灯などの紫外線に弱く、また高温多湿にも影響を受けます。
使用しないときは必ず瓶をケースにしまい、直射を避け暗所に保管してください。
筆記された紙面のインクも、長期保存には向いていません。消えてなくなることはないにせよ、一生読めないと困るといった保存書類などには使用されないほうがいいでしょう。

ただ。
そんな弱点もまた、本製品の魅力のひとつに見えて仕方がありません。
そういった儚さも含め、草木染めをルーツに持つこのインクで、いろいろ書いてみたくて仕方がない自分がここにいます。
「ぜったい消えてなくなっては困る!」と言う記録には、顔料インクや古典インクなどの退色や水濡れに強いインクを使いましょう。でも、「べつに後世まで残したいわけじゃないし」というメモや草案、それこそわたしが日頃手帳に連ねている駄文などには、こういった儚げなインクを使うのもおつなものです。

あとね。
これは実際に購入しないとわからないと思うのですが。
梔子、ホントにクチナシの香りがするんです。めっちゃ甘くていい香りが。
この香りに惚れて買ったと言っても過言ではありません。
葉緑も、そこまで強いわけではありませんが、葉っぱの香りがします。
藍と地衣は匂いません。

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