ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。
2016年9月の発売当初から気になっていました。
ただ、店頭でもほとんど見かけることがなく、文房具に対する意識が万年筆以外に向いていた時期が挟まったこともあって、頭の片隅に残りつつもその存在が意識の水面まで浮上してくることはありませんでした。

そして、2017年4月。
納富さんの書かれた記事に触れて、急浮上してきたその存在。
やはり、触りに行こう。
触って、書いて、確かめよう。
いま手許にある、「人生最良の万年筆」と信じて疑わないカスタム743フォルカンを超える存在なのかどうか。

G-itoyaに在庫があるのは知っていました。
店頭で係の方にお願いして、実際に触れて、書いて、そして──決めました。



パイロット、カスタム漆
今までに出会った万年筆の中で、間違いなく最高の万年筆です。



30号ペン先は巨大で、ボディも太く、カスタム漆は我が家にあるあらゆる万年筆で最大のサイズです。
それでいて、見た目より軽い。
漆によってコーティングされたエボナイト軸は、持って疲れるような重量を有していません。
キャップを外して書くのが、このペンの流儀です。
ボディは大ぶりですが、あくまで軽快。
取り回しも良く、そして快適なインクフロー。

カスタム743フォルカンは板バネのようにしなり、弾力を楽しむ万年筆でした。
対してカスタム漆は、ペンの当たりそのものが柔らかいのです。そして、いっさい筆圧を掛けることなくペンの重量だけでするりするりと文字が書けるこの嬉しさと言ったら!



5号ペン先を持つカスタム74と並べてみました。
とにかく大きいです。
でも、大きいからと言って書きにくいかというと、そういう感じは一切しません。
このペンは、机に座り、背筋を正しく伸ばし、便箋でもハガキでもノートでも、とにかく大きめの文字をゆっくりと書くための存在です。
5ミリとか6ミリとかではなく、もう少し幅の広い罫線に。
あるいは、罫などない紙に対して。
手から、心から、ペン先を伝わって文字が滑り出してくる。
大切にしていた言葉が、するりと紙に染みていく。
そんな感じを味わう存在です。

カスタム漆を入手したことにより、小生の万年筆はその出番が整理されたような気がします。
カスタム漆は自宅用ですね。持ち歩きはカスタム743フォルカンと、細字に戻したキャップレスカエデがありますから。
フォルカンの楽しさ、キャップレスの便利さは、カスタム漆の存在と重なることがありません。
常に持ち歩き、万年筆で書きたいと思ったときにすぐ取り出すことのできる位置にいるのが、カスタム743フォルカンとキャップレスカエデ。
そして、自宅でいつでもスタンバイしているのが、カスタム漆。
それ以外は──いったん休眠モードでしょうかね……。

カスタム漆は一生使い続けて、いつかは息子に譲り渡したい──そんな気持ちになる一本です。完全に「ひと財産」と呼べる存在ですので、大切に使っていきたいですね。

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常に「筆記具をどう持ち歩くか」考えています。
数本をまとめて持ちたい。
可能な限り軽量にしたい。
さっと取り出せるデザインがいい。
蓋などなくて、ペンがクリップで留まっている程度のものでいい──。

今のところ、大丸藤井セントラルで買い求めたソメスサドル製ジョッターペンケースが、最も理想に近い形だと思っています。

ただ、ジョッターペンケースに入っている筆記具たちは、一軍選手ではありますが、革製ケースに見合うデザインと重厚感を併せ持つ、どちらかというと高級筆記具に属する「魅せるラインナップ」になりがちです。
なかなかここに150円のアクロボールとか差せないんですよね。

で、いいものはないかといつも目を光らせていたのですが──先日、Twitterで見かけたのがアーティミスのポケットペンケースでした。
胸ポケットに入れてポケットガードにもなる小型薄型のシンプルなペンケースで、入れたペンはクリップで留まっているだけのサック(袋)状態です。
革風に見えますが、合皮で軽く、汚れにも強そうです。
これならジョッターペンケースと同じ運用方法で、より気軽に使えそうです。



というわけで、購入してみました。
あまり太いペンは想定されていないようで、5本入れるなら細身のものに限定したほうが良さそうです。
奥までぐいと入れれば抵抗が生まれるので、そこまで落ちやすいということはなさそうですが──やはりクリップのある筆記具限定にしておいた方が無難でしょう。



ペンの取り出しやすさは一目瞭然です。さっと取り出せ、またぱっと戻すことができます。



反対側にはベロが出ています。トスカーナシリーズの空押しがされていますので、こちらが表なのでしょうかね。



シャツの胸ポケットに忍ばせるときは、ベロを外に出します。

筆記具専用のペンケースとしては、これでまったく問題ありません。
ただ、これだと太めのペンや四角い消しゴム、定規やテープのりといった立体物は持ち運びようがありません。
なので、そちらはまた別のペンケースを用意します。



同じくアーティミスのスリーポケットペンケースです。
大中小の3ポケットに分割されたビニールペンケースで、拡げた状態なら薄く、二つ折りして背面のスナップで止めると細長い通常のペンケース形態にもなる製品です。
このふたつのペンケースで、しばらく使い勝手を検証してみようかと思っております。

あと、これは小生の妄想ですが。
このポケットペンケースを縦方向から差し込んで複数枚を持ち歩けるケース(ポケットペンケースをカートリッジに見立てる)があると嬉しいですね。
鞄の中に定位置があり、そこから必要なカートリッジ(ポケットペンケース)のみをすっと引っこ抜いてポケットに、あるいは机上に取り出し、中のペンを使う。
そういうシステマチックなペンケースがあると最高ですよね。
何か代用できそうなものはないかしら……。

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というわけで、東京ビッグサイトに行って参りました。



同人誌即売会、コミティア120です。

そこで、日本手帖の会の皆様が主導となって、コミティア部活動「手帳・文具部」が組織され、スタンプラリーで参加サークルを回ろう! という企画が行われたのです。



では、ぐるり9サークルを巡って参りましょう。

まずはU44b、「Fortune Future」さんへ。



『2016年の個人的手帳事情』
『続・2016年の個人的手帳事情』
『2017年の個人的手帳事情』

続いてV10a、「ひつじのカワプ」さんへ。



文房具アンソロジー『Stationery Station』

次はV45b、「Pen_Saloon」さんへ。



『万年筆とユポ』
『万年筆と 2』
『SAITEN 万年筆イラスト集』
『ヌルリフィル』(万年筆筆記専用ユポによるシステム手帳リフィル)

V51b「ニショクフトウメイ」さんは、残念ながら新刊が売り切れておりました。

あ55ab、「Kemmy's Labo」さん。



前回まんが大会でも購入させていただきましたが、今回もまたガラスペンを1本購入です。

S30a、「クラゲスヰツチ」さん。



『マトメクリップ2013-2014』
『クラゲクリップ7 万年筆と手帖と私。15/16』
『クラゲクリップ8 万年筆と手帖と私。16/17』

U42b、「文具研究同好会」さん。



『文具研究同好会 研究資料』

ラストはう41b、「メルプのお部屋」さん。



『変な電卓2017』

もうどれも読み応えばっちりでたいへん楽しい本ばかりです。
小生、まんが大会ですと自分の本を売るばっかりで、同人誌を買うことはほぼ皆無なのですが、こうして時間に余裕を持ってじっくり見て回ることによって、実に様々な本を入手できることに改めて驚きを感じるとともに、「ああ、やっぱりみんな表現したいんだなあ」と安堵したりもするのです。
そうそう、もっとみんなやりたいことをどんどんやっていきましょうよ。

最後にV31a、「日本手帖の会」さんでゴールです。



記念のシールをいただきました。
ありがとうございました!

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2011年12月。
ジブン手帳を入手した小生は、2006年から使用していたトラベラーズノートの使用を中止しました。
購入済だった2012年の月間ダイアリーリフィルは使われず、メモの主流はモレスキンや測量野帳に移り、余ったノートリフィルはそのまま本棚の未使用ノート群に収まり、小生のトラベラーズノート熱は一気に冷めていきます。

ジブン手帳によるスケジュールとライフログの一元化と、モレスキンから始まった自由雑記の二本立てが完全に機能し、トラベラーズノートの入る余地がなくなったのが最大の理由です。
ただ、もうひとつ、見えないにせよ小生にとって重荷だったことがあります。

トラベラーズノートを「おしゃれに」使うことができなかったのです。

小生はあくまで、トラベラーズノートを「バインダー金具のないシステム手帳」として使用していました。
スケジュールが入って、メモが入って、名刺や小物が入って、ペンが入って──。
ただ、急速に流行りだしたトラベラーズノートを取り巻くカスタマイズの嵐に当てられ、そういう実用主義が「えらくかっこわるいもの」に思えてならなかったのです。

そんな小生が5年半ぶりに手にしたのが、トラベラーズファクトリーステーションにて限定発売されているステーションエディションです。



これでもか! と鉄道押しの大迫力箔押しで迫る革カバー。
触り心地も実に柔らかく、しっとりと手に馴染みます。

小生は憶えています。
5年間ろくに手入れもせずに使い続けていた初代トラベラーズノートの革が徐々に硬くなり、その手触りに悶々としていた日々のことを。
ノートは机上でぴったり180度開いて欲しいのに、カードホルダやその他アクセサリを満載したため文字が書きづらく、だんだんと記入すること自体が疎遠になっていった日々のことを。

この新しいトラベラーズノートは違います。
MD用紙の素晴らしさも、5年前の記憶よりさらに向上している気がします。適度なざらつきが快適な筆記感を生み、万年筆の潤沢なフローも懐深く受け止めてくれます。
そして、存外の喜びだったのは──



一緒に購入したブラス万年筆が想像以上の書き心地を持っていたことでした。

書きやすさを向上させるために、リフィルノート1冊だけのシンプルな構造にして、2日目からはカバーからゴム紐も抜いてしまいました。
これで筆記時に凸凹することもなく、180度ぺたりと開いて、気持ちよく筆記を楽しむことができます。

そう、シンプルでよかったのです。
欲しかったのは、持ち運びのときにノートが汚れたり折れたりしない軽量で手触りのいい革カバーと、万年筆や鉛筆、シャープペンシルで書いて快適な、机上にぺたりと180度開くノートだったのですから。
5年前の小生は、いったい何を臆していたのでしょうか。



というわけで、久しぶりにトラベラーズノートに戻って参りました。
もう気負うことなど何もありません。
ただゆるゆると、好きなことを好きなときに書き込むだけのノートとして使っていきます。
トラベラーズノートから一度は去った小生が、またトラベラーズノートに戻ってくる。
それもまた、小生にとって「旅」なのだと勝手に解釈して。

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2016年1月16日、土曜日。
NHK総合『超絶凄ワザ!』にて、実に興味深い番組が放送されました。
その名も「夢をかなえますSP 折れない赤鉛筆作って!」──実際の放映は「落下衝撃で芯が折れない赤鉛筆を作る」ことと「市販の赤鉛筆が折れないような鉛筆削りを作成する」ことの、二重のエピソードでした。
この時、「折れない鉛筆削り」に挑戦したのが、カール事務器株式会社です。

カール事務器は、日本初の手回し式鉛筆削りを発売した老舗です。実際に群を抜く高品質な製品を多数、世に送り出しています。
そのカール事務器が、限られた時間の中で試行錯誤を繰り返した「折れない赤鉛筆用鉛筆削り」への挑戦。

1)金属製のペンケースに6本の削られた赤鉛筆を入れる。
2)150センチメートルの高さから10回落とす。

「落下衝撃で芯が折れない赤鉛筆」(正確には「中心軸にずれがなく、軸である木と芯の間の隙間がないため中で折れにくい赤鉛筆」)を北星鉛筆に特注してもらった上での実験です。
結果は10回の落下で、2本の先端折れが発生しました。

番組を観ていた小生は「もういいだろう、これは無理だ」と思ったものです。
赤鉛筆の先端から出ている芯は、黒鉛と粘土を焼き固めた鉛筆のそれとは異なり、顔料と蝋や滑石などを混合したものです。柔らかいのです。缶ペンケースの中で当たって欠けても当然だと思うのです。

しかし、カール事務器は諦めていませんでした。
しかも、まさかの製品化です。
Anti-Break Color Pencilsharpener、その名も「XSHARPENER」。



ホームページには「限定販売数100個」とあります。
完全予約制です。
定価20,000円(税抜)。もうこれは鉛筆削りの(しかもこれは色鉛筆専用なのです!)価格ではありません。



中にはずらり、輝ける製品群が詰め込まれています。
中央に、XSHARPENER本体。
左には専用芯研器。
右には替刃ケース。
下には、推奨色鉛筆である三菱鉛筆のNo.2351朱が2本入っています。1本はカールカットに削られていて、もう一本は削られていない状態です。



本体は重厚で、見ていて惚れ惚れします。
まるでSF映画の小道具の一つのような──Appleではなく、SONYを連想させるデザイン。大河原邦男や宮武一貴を彷彿させるライン。



「見たことのある未来」からやって来た、未来の鉛筆削り──そんな印象があります。
替刃は貝印製です。



まずは1番ホール「プレカット」に色鉛筆を挿入します。
隙間、というものがほとんどありません。一切のブレがない、実にタイトな挿入口です。まるでピストンを押して空気を抜いているかのような、そんな手応えで奥まで差し込みます。
回転は実にスムースです。
回転軸にはB6701ZZベアリングをそれぞれ2個ずつ計4個格納し、回転のスムーズさと軸ブレを極力押さえ込んだ、と説明書にあります。
これは鉛筆削りの手応えではありません。まるで(想像の世界にある)精密機械の切削作業を手の中で行っているような、そんな錯覚に陥る滑らかさです。



ストッパーに触れて削り作業が完了すると、芯の出ていない台形の先端が発生します。
この後、芯を剥いていくわけです。



第2ホール「ファインカット」に先ほど削った色鉛筆を挿入します。
こちらはほんの数回、力を掛けることなくあっという間に仕上がります。



カールカットの完成です。



驚くほどの薄さで削りくずが発生しています。削りくずはおよそ0.17ミリメートルの薄さになるよう調整されています。



大人になると、赤鉛筆を使う機会も減るかと思います。
小生は小学生の息子がおりますので、XSHARPENERの活躍の場は日々存在します。
しかし、この削り味を毎度堪能できるかと思うと、息子だけではなく、小生の日常での使用頻度も上がりそうです。
これは凄い……あえて落下試験まではいたしませんが、日本の文房具技術の粋を見た思いです。



……中に2本入っているなら、あらかじめ新品を買う必要はありませんでしたね。まあどんどん使えばいいのですが。

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プロフィール
HN:
他故壁氏
HP:
性別:
男性
趣味:
文房具/小説/写真
自己紹介:
読み方:Tako Kabeuji
所属:ブング・ジャム
POWERTAC
Project T.A.C.
小説執筆時PN:楽光一
読み方:Tanoshi Kouichi
身長:168cm
体重:59kg
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