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50年前の『暮しの手帖』ではひよっこの国産ボールペンを尻目にゴージャスに振る舞ってみたり、21世紀なってからはOKB48のメンバーとなって渋い魅力を醸し出してみたり。
クラシカルでありながら、雑貨的なかわいい部分もある──ボールペン、パーカー・ジョッター。
その全身ステンレス版のフライターを購入したのが、昨日のことです。
握り方が良くないのでしょうけど、小生は細身のボールペンが苦手です。
そしてクインクフローがどんだけ滑らかになったと言っても、アクロボールやジェットストリームを日常で使う身にとっては、あまりにねっとりとして重い書き味。
でも、それでも、このスタイルにどこか憧れていたのでしょう。
3月7日に行われる、『趣味の文具箱』トークイベントに合わせ、蔦屋書店代官山店にて購入。
思い出の一品となる──はずでした。
ところが。
5×3カードを一枚書き、測量野帳に1ページ使い、別のペンを使ってしばらくしてからもう一度ジョッターフライターを使おうと思ったら──もう書けなくなっていたのです。
何度ぐるぐると円を描いても、うんともすんとも言わないクインクフロー。
野帳2ページ分ぐるぐるして、諦めました。
「不良品として申請しよう。書けないボールペンに1,575円(税込)は払えない」
そして、今日。
二日連続の蔦屋書店代官山店。
レジに出す前、レシートといっしょにジョッターフライターを手にして、確認のつもりでもう一度だけぐるぐるにトライ。
……書けるじゃん!
なんだこれ! 気まぐれすぎる!
書けたり書けなかったりするボールペンは困るんじゃ!
個体差だと信じたいのですが、小生の初パーカーはこういう悪印象に終わったのでした。
現在でも、書き出しは悪いです。かすれ気味で始まり、ぬるぬる、ぬるぬる。
また書けなくなったら泣けるので、メインでの使用は今後もないと思います。
でも。
それでも、どこか憎めないのですよね。
もっと高級なボールペンだったら、もっと落胆が激しかったと思います。
でも、最初からこういうじゃじゃ馬なのだと思えば、それはそれで楽しいものです。
それが、ジョッターシリーズの長寿の秘訣、なのかもしれません。 -
発売されましたね、フリクションボール4。
さっそく購入してまいりました。
写真上が高級バージョン、フリクションボール4ウッド(3,000円+税)。
写真下が普及バージョン、フリクションボール4(800円+税)。
憧れの緑ノブ!
黒・赤・青・緑の0.5mmレフィルが装填されています。
フリクションボール3と胴体の直径は変わらないので、かなりみっしりな印象ですね。
しかしまあ、この黒ノブのクリップに近いこと近いこと! 慣れの問題もあるのでしょうが、小生の親指ではうまく押すことが出来ませんでした。
ウッドはバインダークリップではない細身の金属クリップなので、ここまで押しづらくはありません。
もっとも小生はこの黒ノブを使う予定はないので、不具合は感じないのですが……黒ノブには青芯(予備芯)を装填する予定です。
もちろん、0.38mmレフィルに総取っ替え!
そうそう、ラバートップもクリップもフリクションボール3同様、外すことが出来ます。
フリクションボール3ウッドはクリップ着脱不可だったのですが、4のウッドは出来るんですよね。
「フリクションボール4でクリップが邪魔で黒ノブ押せねえ!」って方はフリクションボール4ウッドのクリップに換装する、という手もあります。
修理部品での供給になるので、クリップだけ取り寄せるのも面白いかも。
フリクションボール3と4のクリップパーツに互換性はありません。差し込むパーツの太さが違うんです。
あ、ちなみに、今回からラバートップが修理部品ではなく、市販品として取り扱いされるようになりました。鬼のようにごしごしこすってラバーが減っちゃうタイプの方もこれで安心ですね!
あと、残念な情報があります。
フリクションボール3に装着できたスマートチップですが、同寸であるフリクションボール4にもつけることは出来ます。
ただし、芯がみっしりキツキツなので、ノックしてもペン体が顔を出すことはありません。
純粋にタッチペンになってしまうので、それでは困る!という方はフリクションボール3を使い続けることをお勧め致します。 -
どこかの記事で「鉛筆は最後まで使うことが出来ないのに、最後まで芯が入っていてもったいない。だから持つことが出来なくなる後ろの芯をなくしたらいいですよね」って提案を読みました。
え?
ちょっと待ってくださいよ。
最後まで芯が入っていない鉛筆の方がよっぽどもったいないです。だって、芯が入っていない部分は単なる木で、芯がなくなったらただ捨てられる運命なわけですよね。
最後まで芯が入っていれば、補助軸に挿せばかなり終わりの方まで使うことが出来ます。というか、むしろ補助軸で使うスタイルをメインにしたいくらいです。
というわけで、補助軸のススメ、です。
ダイノジが小学校で使っている鉛筆がちびてきました。
新しい長い鉛筆を削って筆箱に入れてあげる代わりに、ちびた鉛筆は小生のもとへ。
補助軸に入って第二の人生を送るわけです。
このサイクルの、どこが「もったいない」のでしょうかね。
昔からあるスタイルじゃないですか。
小生には理解しがたいお話でした。ホント。 -
昔から、絵を描くのが好きな子でした。
といっても、ベースはあくまで漫画です。線画は好きでしたが、色を塗ると途端にセンスのなさが露呈します。
小学校の図工の時間以降、カラーで絵を描くことは、漫画少年にとって最大の鬼門となりました。
小生の文房具愛の一部には、「漫画を描いていた」ことが大きく関係しています。
字を書く、授業に使う──それだけでない、自分の相棒としての「画材」。
線画ばかり描いていた(要するに「美術」と呼ぶにふさわしい訓練はいっさいしていない)小生にとって、画材とはイコール文房具でした。
手に馴染むシャープペンシル、消しやすい消しゴム、滑りのいいシャープ芯、そしてカンバスがわりのノート。
大学に入り、漫画研究会で会誌を作成する際に、本格的な漫画の道具と出会います。
Gペン、丸ペン、ペン軸、烏口、製図用インキ、ミリペン、筆ペン、ケント紙、ホワイト、スクリーントーン、デザインナイフ、雲形定規、羽ぼうき。
でも。
カラーに至る道はありませんでした。
漫研で学祭の展示をするので、カラーイラストをどうしても描かねばならないときがありました。
小学校の美術センスしかない小生は、60色のクーピーペンシルで線画に塗り絵をしました。
もちろん、他のカラーイラスト群に較べ、最低のセンスでした。
かなり悔しい思いをしましたが、それでも「自分にはカラーのセンスがないんだから」と諦めていたのです。
それから十数年が経過し……。
ムスメが高校受験をしたとき、彼女に自分を上回る美術センスがあることを知りました。
美術の推薦枠で美術系の高校に入学した彼女から、小生の知らなかった、避けて通ってきた美術の何たるかを教わりました。
そして、自分の中で封印していた、カラーへの関心が少しずつ高まっていくのを感じて戸惑いを憶えたのです。
やってみたいなら、やればいいじゃないか。
画材だって文房具だろ?
うまくできなくたっていいじゃないか。
文房具をいじっているだけで幸せなんだろ?
そして。
ようやくその、重い腰を上げるときが来たようです。
ムスメから昨年譲ってもらった、透明水彩絵の具。クサカベの12色セットです。
これを活かさない手はない!
とりあえず、色見本帳を作るところからゆっくり始めています。
しかしまあ、想像以上に水彩って乾きませんね。
いつもペンばかり使っていたから、理屈では判っていても、身体が理解できないんです。
頭、切り替えていかないといけません。
しかも、手許にあった水彩用のスケッチブックがモレスキンの水彩ノートブックしかなかったので、これが乾かないと2ページ目を描けないという体たらく……。
まったくの素人ですから、とにかくゆっくりと、こつこつやっていきたいと思います。
まともな絵が描けるようになるまでに、いったい何年かかることやら……。
