たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

水彩への憧れ
昔から、絵を描くのが好きな子でした。
といっても、ベースはあくまで漫画です。線画は好きでしたが、色を塗ると途端にセンスのなさが露呈します。
小学校の図工の時間以降、カラーで絵を描くことは、漫画少年にとって最大の鬼門となりました。

小生の文房具愛の一部には、「漫画を描いていた」ことが大きく関係しています。
字を書く、授業に使う──それだけでない、自分の相棒としての「画材」。
線画ばかり描いていた(要するに「美術」と呼ぶにふさわしい訓練はいっさいしていない)小生にとって、画材とはイコール文房具でした。
手に馴染むシャープペンシル、消しやすい消しゴム、滑りのいいシャープ芯、そしてカンバスがわりのノート。
大学に入り、漫画研究会で会誌を作成する際に、本格的な漫画の道具と出会います。
Gペン、丸ペン、ペン軸、烏口、製図用インキ、ミリペン、筆ペン、ケント紙、ホワイト、スクリーントーン、デザインナイフ、雲形定規、羽ぼうき。

でも。
カラーに至る道はありませんでした。

漫研で学祭の展示をするので、カラーイラストをどうしても描かねばならないときがありました。
小学校の美術センスしかない小生は、60色のクーピーペンシルで線画に塗り絵をしました。
もちろん、他のカラーイラスト群に較べ、最低のセンスでした。
かなり悔しい思いをしましたが、それでも「自分にはカラーのセンスがないんだから」と諦めていたのです。

それから十数年が経過し……。

ムスメが高校受験をしたとき、彼女に自分を上回る美術センスがあることを知りました。
美術の推薦枠で美術系の高校に入学した彼女から、小生の知らなかった、避けて通ってきた美術の何たるかを教わりました。
そして、自分の中で封印していた、カラーへの関心が少しずつ高まっていくのを感じて戸惑いを憶えたのです。

やってみたいなら、やればいいじゃないか。
画材だって文房具だろ?
うまくできなくたっていいじゃないか。
文房具をいじっているだけで幸せなんだろ?

そして。
ようやくその、重い腰を上げるときが来たようです。



ムスメから昨年譲ってもらった、透明水彩絵の具。クサカベの12色セットです。
これを活かさない手はない!



とりあえず、色見本帳を作るところからゆっくり始めています。



しかしまあ、想像以上に水彩って乾きませんね。
いつもペンばかり使っていたから、理屈では判っていても、身体が理解できないんです。
頭、切り替えていかないといけません。



しかも、手許にあった水彩用のスケッチブックがモレスキンの水彩ノートブックしかなかったので、これが乾かないと2ページ目を描けないという体たらく……。
まったくの素人ですから、とにかくゆっくりと、こつこつやっていきたいと思います。
まともな絵が描けるようになるまでに、いったい何年かかることやら……。

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