たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

暮しの手帖 68号 early spring 1963
雑司が谷ブングテンで知り合ったたいみちさんからお借りした『暮しの手帖』を、思い出したように何度も読み返しています。

暮しの手帖 第一期68号1

特集のひとつに、当時のボールペンを試す「ボールペンをテストする」があるからです。

暮しの手帖 第一期68号2

1963(昭和38)年の段階で入手可能だった、国内で発売されたノック式ボールペン14種を筆記テストする、という内容です。
小見出しを見ただけでも興奮しますね!

「テストしたのは1本850円の外国品から30円の国産まで14種」
「第一字目からスラスラと書けるのは国産品だけです」
「わりとムラなく書けるのは、ニッコーとシグマそれとパーカーです」
「ながく書けるのはパーカー、経済的なのはニッコー」
「ボールがめりこんだために書けなくなってしまうボールペンもあります」
「日にさらすと字が消えてしまうのや水をこぼすと字がにじむものも」
「安いボールペンは、どうしても使い勝手の点で劣ります」
「外国品は、ねだんほどの値うちはありません」
「お買いどくは、50円のニッコー、シグマ、そして30円のオートです」

暮しの手帖 第一期68号3

いやあ、痛快つうかい。
結局、Aランク「よろしい」に該当する商品はゼロ。
Bランク「まずよろしい」も4種類のみ。
・ニッコー/NP-50 50円 東洋精鋼
・シグマ/50K 50円 シグマ産業
・オート/326 30円 オートボールペン工業
・パーカー/Tボール 850円 パーカーペン(米国)

「パーカー1本の値段で」→「ニッコーなら17本」→「オート30円なら28本で10円おつり」
凄い雑誌です。さすが編集後記で「なぜ私たちは商品をもらわないか」と書いているだけはあります。
同じことをやってみたいなあ。物量で攻めるのは無理ですけど、レビューってこういうことですよね?

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