たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

ダイヤメモ51年、測量野帳53年
変わらぬスタンダードもまた美しく、時に目新しく感じるものです。



ミドリのダイヤメモは1961年生まれ。今年51歳です。
歴史あるダイヤメモは少しずつ姿を変え使い勝手を向上させ、いまでもポケットに忍ばせるリングメモの代表的な商品として絶大な人気を誇っています。
ブランドの指名買いでなくとも、気づけば一度は使っている──そんなさりげない存在ですよね。
そのダイヤメモが、当時のシングルリング仕様を再現したリミテッドエディションを発売しました。
表紙は1961年当時の世相を現した図案。



トヨタ初の大衆車バブリカ誕生、ガガーリンの「地球は青かった」、ケネディ大統領就任演説、そしてマン島TTレースでホンダ初優勝──。
小生も生まれる前の話ですが、総てが輝いていた時代だったのだなあ、と。

そして、ダイヤメモよりお兄さんの手帳があります。
こちらは企業ロゴ以外はマイナーチェンジらしい変化もない、まさに歴史の生き証人。
そう、コクヨの測量野帳です。
1959年生まれの地味な専門ノートだった測量野帳ですが、近年、「測量」とも「野帳」とも関係のない、薄くて丈夫でスタイリッシュな手帳として様々な場面に登場する機会も増えましたよね。

で、今回小生が注目したのは、今週末──10月8日で会期が終了する、東京現代美術館の「特撮博物館」での発見でした。



会の目玉の一つである短編映画『巨神兵東京に現わる』を撮った樋口真嗣監督が、今回の短編映画を撮るに際してラフスケッチを測量野帳スケッチブックで描いているんです。
野帳の1ページ分が、ちょうどハイビジョンサイズをイメージさせるんですよね。
これはいいです。
レイアウトを考えるのに最適ですよね。
しかもスケッチブックですから、そこに多少の水彩を乗せても問題なし。
この方法は真似してみたい、と思いました。

ダイヤメモと測量野帳。
新製品だけでない、日本の文房具の底力とでも言いましょうか。
なくなってほしくないスタンダードのひとつです。

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