たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

測量野帳に気持ちを綴る行為を「日記」と呼ぶことについて
日記という言葉の重みに耐えられない人間です。
毎日の日付が入った真っ白なページが待っている、なんてまっぴら御免です。
しかもその日に書きたいことなんて、量が平均しているはずがないじゃないですか。
まったく書く気がない日だってありますよね。
日に何度も書きたくなる日だってありますよね。
さらに言えば、帰宅して寝る直前に今日の出来事を総括して記録する、なんてスタイルはズボラな小生にできるはずがありません。

ただ。
「日記」はつけたいのです。
そういったガチガチの縛りから解放された、もっとふんわかした「日記」なら。

だから。
小生は2006年3月にモレスキンを買ったとき、「毎日書こう」とは思いませんでした。
出来るわけがないからです。
思ったことを、ただ書く。
出来事ではなく、感じたこと、考えたことを書く。
もちろん、その日の記録をしてはいけないという意味ではありません。
あったことを箇条書きにするのではなく、自分に宛てた手紙のように、読者に宛てたエッセイのように、文章仕立てで記載をしていく。
そして、それが楽しくなるような工夫をする。

その工夫こそが、「一日1ページなどというばかげたフォーマットを作らない」ということでした。

まだルールがぶれていたり、破り捨ててしまうメモではない、外部記憶装置としての手帳に慣れていなかったりして、毎日どころか一週間も一ヶ月も書けない、書かない日々もありました。
それでも、「毎日書かなくていい」というルールに何度か助けられ、今では思いついたときに気持ちをすらりと書ける、楽しく書けるまでになりました。

毎日書かない。
日付が飛んでいる日記。
そんなものが日記でしょうか?

でも、それは日記なのです。小生にとっての「日記」。
一般にイメージされている日記とは違う、小生だけの「日記」。

モレスキンからトラベラーズノート、その後はいくつかの手帳を遍歴し、それが測量野帳に落ち着いたのが2013年9月。



測量野帳は薄いので、どんどん消費されます。
モレスキンポケットの消費は半年から一年近くかかったのですが、測量野帳は平均して2ヶ月で1冊が終わります。
現在、7冊が完了し、今月8冊目に入ったところです。

右に積んであるのは、未記入の測量野帳です。
まだこれだけストックがあります。安心あんしん。

もともとペンの持ち癖が安定せず、掌をノート面にべったりと置いて書く癖があります。
なので、モレスキンのように厚いノートでは筆記中に右ページの端から手ががくん! と机に落ちてしまい、たいへん書きにくい思いをしていたのです。
厚いノートは見た目もかっこいいですし、並べて置くと見栄えがして取り出しやすい、というメリットがあります。
ただ小生のように書き癖が治らないままの場合、やはり拳落ちは気持ちが悪く、分厚い手帳は「気持ちよく書く」というコンセプトからは外れてしまうのです。

測量野帳は薄いので、拳落ちのことを気にすることもありません。
また表紙が硬いので、机がない場所でも難なく綴ることができます。
そして何より安いのです。さらに、たいていの文房具店に常備されているので、いざ最終ページが近づいたけどたくさん書きたい! どうしよう! という時でも補充が楽です。

コクヨのオリジナルが入手できない状況でも、ファミリーマートがあれば回避できる場合があります。



無印野帳が、まだいくつかの店頭には陳列されています。
コクヨのオリジナル野帳とほぼ変わらないので、これで代用が可能です。
コクヨの緑表紙を使ったら、次は無印の黒表紙、といったアクセントもつけられます。

気軽に、本当に気兼ねなく、心置きなく書く楽しみを得ることの出来る測量野帳。
こういったベーシックな文房具によって、小生の人生は支えられています。
そして今日もまた、小生は測量野帳に適当な「日記」を書き込むのです。

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