たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

シャープペンのカラー芯で書くことの喜びとは
カラフルっていいですよね。
シャープペンシルでもカラー芯が豊富になってきました。
しかも、綺麗に消すことができます。

今回は11月16日に発売になった、三菱鉛筆のユニナノダイヤカラー芯の0.5ミリを試してみました。
とはいえ、各色の書き比べやインプレッションをするわけではありません。
カラー芯を「何に使うか」で、ひとにより感じ方がまったく異なると思われるからです。



勉強で使うことを想定すれば、赤で教科書や参考書に細かく書き込み、不要になったら消す方法が思いつきます。アンダーラインの色を変えることもいいですね。ピンクやオレンジなら赤い半透明シートをかぶせることで文字が見えなくなりますので、暗記や穴あき設問の解答を隠す方法も想定できます。
仕事で使う場合、例えばミントブルーはコピーに写らないなどの効果が期待できます。下書きに使い、消しゴムで消せるメリットもあります。

でも。
小生はそういう「便利な使い方」ではなくて、「シャープペンシルで字を書き絵を描くことのできる色はどれか」という、まったく個人的な好みでこの製品を見ています。

カラー芯はいわゆる普通の芯とは異なり、紙面を滑るような書き味を持っています。
芯が折れないように力を抜いて書くと、かなり描線が淡くなってしまうのです。
この「淡く」というのが曲者で……。

若い方には判らないと思いますが、年齢を経ると細かな描線や薄い色、反射する色がだんだん見づらくなってきます。
「色を塗る」なら、この濃淡はむしろ能力のひとつです。
でも、「書いた字や線がはっきり見える」という意味では、淡くていいことはありません。

単に視認性という意味では、ミントブルーは明るすぎて描線がはっきり見えません。
ピンクも薄いです。力を抜くと紙面をつるつる滑っていきます。
グリーンは力を入れるとそれなりに濃くなりますが、抜くと薄くてよく見えません。
ブルーは、期待していたような明るさがありません。くすんだ色合いで、青というよりは藍色です。視認性はいいのですが、愛して止まない色ではありませんでした。
レッドは不思議なことに、硬く感じました。他の芯より硬いのです。もちろん主観的な問題で、計測機器を用いて何かを測った結果ではありません。それでも、レッドは書き味が硬くて好きになれませんでした。
オレンジは描線にもアンダーラインにも使用できて、かなり重宝する存在でした。ただ、オレンジだけで絵を描いたら明るすぎて目がちらくらしましたが。



結果、ラベンダーが気に入りました。
これは書いていて気持ちのいい色です。濃くて、はっきり見えて、上滑りしない。力を込めなくてもきっちり濃いのです。
何となくいい匂いもしそうですし(錯覚です)。

何が言いたいのかというと、皆様にこのカラー芯を、色の具合を試してもらいたいのです。
そして、いろいろ感じ、また想像して欲しいのです。
シャープペンシルで書く、ということの意味を。
細い線が書けて、消しゴムで消せるとは一体どういうことなのか、と。
自分の中で「カラーの文字を、線を消せる」ということは一体どういう意味を占めているのか、ということを。



どの色が気に入るかは、書いてみないと判らないと思います。
そんな時にはこのミックスというパッケージの存在がたいへん嬉しいです。



あと、この芯は「多色・多機能ペンに入れるな」と但し書きがあります。
カラー芯は衝撃に弱く折れやすいのかもしれません。多色・多機能ペンのシャープユニットはバネで強く戻る機種が多く存在しますし、プラスチックパイプの芯タンクを持っているタイプだとユニットを押し出したときにペンの内部で芯タンクが曲げられ歪み、芯を側面から圧迫することが想定されます。
スタイルフィット5色タイプに5本のシャープユニットを入れて「5色シャープペン」を作りたいところですが、やめておいたほうが無難ですねきっと。

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