ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。
前回のコンパックに引き続き、大変珍しいことに、メーカーから試供品を提供していただきました。
今回はホームページあてのメッセージで、直接ワコムさんから「バンブースレートを使ってみませんか?」とのお申し出をいただき、使用に至っております。



というわけで、これがバンブースレートです。
A4サイズ(ラージ)ですね。A5サイズ(スモール)もあります。
平たく言うと、「電子的仕掛けのある板の上に紙を置き、電子的仕掛けのあるボールペンで字を書くと、その字がスマホとかタブレットとかにBluetoothで転送される機械」です。



パッケージに入っているのは、スレート本体、 A4サイズのパッド(マイクロミシン目で切り離しができます)、専用ペン、あとは本体充電用のUSBケーブルと替芯、替芯を引っこ抜く治具、取扱説明書です。



パッドは上質なクリーム紙に5ミリ間隔のドット方眼が入っています。けっこう厚手で、ニーモシネ(MPS800:80g/m2)より厚みがあります。表面は適度なざらつきがあり、油性ボールペンやシャープペン、鉛筆などで食いつきのいい表面加工が成されています。万年筆でも滲みなく、裏抜けもありません。
ものすごくいい紙ですが、ワコムショップで3冊2,160円(税込)と、むやみに高いわけではありません。

紙は上質なのですが、付属している油性ボールペン芯の書き味がお世辞にもいいとは言いがたいものがあります。
特にジェットストリームやアクロボールと言った、日本製の低粘度油性ボールペンを常用している方には、やや辛い粘りと筆記の重さです。



なので、充電中にボールペン芯を交換。
手許にあったアクロボール芯BRFS-10F-Bに換装です。
これで書き味は最高!



──と思ったのですが。
いざデータを専用アプリ「inkspace」に転送してみると、文字がみんな繋がってしまって読むことができません。
どうやら芯の素材に影響をされてしまうようです。



泣く泣く専用芯を戻してリトライ。
今度は問題なく読むことができます。
ただ、書き味に関しては、文房具マニアとして納得のいくものではありません。

いろいろネットで教えてもらい、後日この文字つながりの問題が起きない替芯があることを知りました。
パイロットのハイテック芯、LHRF-20C4-Bです。


なるほど、この芯なら保存時の問題は起きません。
ただ、ゲルの0.4ミリですので、A4の用紙にダイナミックにアイデアを書き散らす──という感じにならず、どうもちまちました書き方になってしまいます。
あと、紙を一枚だけ敷いた使い方(パッドを入れずに一枚ペラの用紙をクリップで留める使い方もできます)だと、裏面のシボ加工が柔らかく、尖ったペン先では潜ってしまい書きにくかったことも事実です。
もしLHRF-20C4-Bを試される方がいるようでしたら、パッドを入れておいて使用するのが現実的かと思います。

また、専用のパッドでないと認識しないわけではないので、手許にあるいくつかの紙で試してみました。
パッドではニーモシネライトと365notebooks/Proを、一枚ペラではB5サイズのラブリーフを使ってみましたが、認識に差はありませんでした。



さて。
紙に書いたものをデジタル化する、という目的の本製品ですが。
個人的なメリットとデメリットなど。

メリット
1)実態のある紙に実際にボールペンを走らせるため、液晶画面へのスタイラス筆記に較べ違和感がない
2)スレート本体とペン、紙とスマホかタブレットがあれば、スキャナがない場所でもスマホやタブレットに書いたものをすぐ保存できる
3)ワコムのアプリ「InkSpace」で異なる端末ともデータを共有できる
4)ワコムのアプリ「Bamboo Paper」を使用し、スマホやタブレットで編集が可能である
5)ペンは充電不要

デメリット
1)ペン体が限られている。専用の油性ボールペン以外の選択肢がなく、取り込んだ後は二値(モノクロ)しか表現できない
2)一枚ペラを挟む方法がない(強引にクリップ留めして使うことはできますが)
3)パッドをつけると結構重い(スレート本体+ペン+新品のパッドで実測790g)
4)Bluetoothの転送が理想より重い
5)アプリ「Bamboo Paper」上でないと編集/追記ができない

書いたものを保存する場合、ボタンを一回押します。
そうすると、スレート本体のデータは「白紙」となり、新しい紙に書き出すとまた保存を開始します。
前の紙に書き忘れたことや、追記したいことができても、後戻りはできません。

小生が使用するとしたら、「アイデア出し」でしょうか。
バンブースレートに常にパッドを装着しておき、机の横にでも立てかけておきます。
で、何かあったら、とにかく書く。
ほんのちょっと、数行とか落書きひとつとかでもいいでしょう。
閃いたら、書く。
で、保存します。
転送は後でまとめてでもできます。時間はかかりますが。
A4サイズであれば、落書きに落書きを重ねた「ひとりブレスト」もいいでしょう。
タブレットと違い、書くのをやめてブラウズしたりゲームしたりといった無駄な動きをすることもありません。
ひたすら、書いて、書いて、書きまくるのです。
保存や転送をするまでは、この板は単なる下敷きだと思うのです。
何かを書き留めるためのパッドつきボードが手に入った、と解釈すべきです。
気が向いたら、デジタルでも保存できますよ、と。

何書いてもいい。ラフでもいいし、がっちり書き込んでもいい。
ただ、その時に唯一気になるのが、現在の専用ペンです。
イラストをボールペンで描くことって、ラフを含め「ありえない」んですよね、小生の場合。
あと、紙に書きたいという欲求の何割かは「紙にインクを染み込ませたい」なので、油性ボールペンではその欲がまったく満たされません。
文字はボールペンでも構いませんが、低粘度油性を知ってしまった身体には後戻りが効きません。

「紙を選ばない」ところまでは来ました。
バンブースレートがもっともっと進化して、次は「ペンを選ばない」──そういう時代が早く来て欲しいと切望する次第です。

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