たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

昼の中央線沿線さんぽ
今日はダイノジ(小学三年生)といっしょに中央線沿線のんびり旅。
行く先はやっぱり文房具店が中心なのですが、今日はちょっとだけ変化球なども交えて。

まずは西荻窪。
開店早々のトナリノへ。
木曜の訪問時に買いそびれてしまったペン立てを購入です。



続いて吉祥寺。
ヨドバシカメラでダイノジの大好きな「大怪獣ラッシュ」をプレイし、新しく持ち運び用の軽量三脚を購入。
限界まで空かせたお腹で、武蔵境へ向かいます。

武蔵境駅北口前、中華料理の店・東大楼へ。
きくらげがでかくて量が多いことで有名な玉子キクラゲ焼きそばと、山盛りの肉カラアゲで満腹になりました。
ダイノジも大人用のチャーハンをぺろりです。



あまりに満腹すぎて苦しくなり、ふたりで東小金井駅までは徒歩でてくてく。
いい天気の中、たいへん気持ちのいい散歩ができました。
そこから一駅、武蔵小金井駅までは中央線で。
駅を降りて、さらに徒歩で進んだ先は──



ご無沙汰致しております。
中村文具店です。
ダイノジとのコンビでお伺いするのは、実に1年4ヶ月ぶり。この時以来です。

こちらはゆっくりじっくりお話などお伺いしながら、気になる製品を購入。
あと、取り置きをお願いしていたものもゲットです。



電人ザボーガーの鉛筆はもう本当にどうしても欲しいブツだったので、小躍りしてしまいました。
小生どうしてザボーガー、スペクトルマン、マシンマンの3つには目がないのでしょう。



バラ鉛筆は、什器に刺さっていて興味深かったものを。
コーリンNo.212は「かきかたのえんぴつ」という箔押しと爽快なライトグリーンの軸色に惹かれて。かわいいですよね。

杉並区の硬筆書写鉛筆ではないかと言われているゴールド軸の「高級書写鉛筆 文書館謹製」は6Bあたりでしょうか。かなり柔らかい鉛筆です。
TOSYôSYOKEN-SUISENと彫られているのですが、としょーしょけんは東京都小学校書写研究会のことですね。都小書研の推薦鉛筆があった、ということですか。ググってもズバリが出てこないので、残念ながらこれ以上のことは判りません。

秋田書店の名入れ鉛筆はメーカー不明ですが、「発行所 東京=秋田書店=神田」「BôKENô “冒険王”」「SHONEN CHAMPION “少年チャンピオン”」と3面に箔押しが施されているのが素敵でつい。
週刊少年チャンピオンが週刊少年ジャンプより人気があった時代なんて、今の子たちは想像すら出来ないでしょうねえ。

で、鉛筆ダース箱みたいなものに入っている謎の「三菱アルミ」が──



これです。
アルミニウムのはちまきですね。
後ろはゴムバンドで、ベルクロで長さを調整する仕様になっています。
装着すると、おでこがかなりひんやりします。
で、これは何かと申しますと。



「エヂソンバンド」という名前の商品があります。

医学的、科学的な根拠は特にないのですが、昭和初期から存在する「頭を冷やすと頭が良くなる(!)健康増進器具」の一種ですね。
これはその亜流というか、真似商品というか、そういうものです。

今を去ること35年ほど前──中学生の時、初めて母親に連れられて東京に行ったときの事です。
渋谷か新宿で買ったポップカルチャー雑誌(誌名失念)にこのエヂソンバンドの記事があり、いつかは欲しいと思っていたのです。
ついに手に入れました。
今ではこれが単なる人間用ヒートシンクであることは明白なのですが、まさに「中学二年の時に欲したものを今回収している」感じがたまらなく楽しいです。
中村さん、1年以上もお取り置き本当にありがとうございました!

人間用ヒートシンクは文房具ではありませんが、文房具のように「人間の性能をエンハンスする道具のひとつ」です。だから、中学二年生の小生は憧れたのだと思います。
文房具が好きになったのも、やはりこの頃の「もっといい文房具、自分に合う文房具に出会えれば、もっともっと自分のポテンシャルを引き出すことが出来るはず」という青い妄想が原点であるのは間違いありません。

小生の文房具好きは、青春時代の回収でもあるのです。
だから、文房具はやめられない。
子供の頃に観たアニメや特撮作品の話もやめられない。
当時聴きまくったラジオの話題も、その時期だけ填まっていた洋楽(当時は「ポピュラー」って言いましたよね)の話もやめられない。

高尚な話など、何もないのです。
あるのはただ、記憶に蓄積され、発酵された「想い」だけです。
まあそれでもノスタルジーだけに生きるのは面白くないので、新製品もがんがん試して行く。
そこに、自分の相棒を捜し求める。
それだけの話なのです。
本当に、それだけなのです。

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