たこぶろぐ

ブンボーグA(エース)他故壁氏が、文房具を中心に雑多な趣味を曖昧に語る適当なBlogです。

とにかく侮り難いメーカー
小生の好きな文具メーカーに、ミドリとサンスター文具があります。

ミドリは文具でかわいくてきれいなものを出してくる、デザイン性の優れたメーカーです。
それでいて「雑貨」ではない、きっちりと「文具」を出してくるところに好感が持てます。

片やサンスター文具は、どちらかというと「隙間文具」の得意なメーカーです。
出してくるものがみな変化球、ツボにはまれば間違いなく自分的には悪球打ちの絶好球! という感じで。
作っているものは明らかに「文具」なのに、限りなく「雑貨」に近い、というか。ワゴンセールが似合うというか。

そんなサンスター文具の商品、見かけるとつい買ってしまうのですけど。
これなんかいかがでしょうか。

BRUSHERASER ARCHPRO1

卓上でちいさな刷毛が欲しい、と思ったことってないですか?
そう、消しゴムのカスとか出た時。
さっと軽く掃きたい気持ち、判りますよね。

BRUSHERASER ARCHPRO2

おや。
この刷毛、何だかスライダーがついてますよ。
何でだろ。

BRUSHERASER ARCHPRO3

スライダーを押すと、消しゴムが出てきましたよ。
これで「消しゴムで消して、カスを刷毛で掃く」一石二鳥の出来上がり!
というわけで、「ブラシ付消ゴムPROアーチ」という商品なわけですが。
さっそく使ってみました。

……えーと。
まず、消しゴム思ったより柔らかくてぐにぐにします。
刷毛の長さの分だけ消しゴムがケースから出ているわけですから、しなって当然といえば当然なのですが。
あと、柔らかいせいで、意外なほどに消し位置決めが難しいです。文字を細かく消すことは諦めなければなりません。
パッケージ裏面には「合成ゴム」としか書かれていない消しゴムの素材ですが、非塩ビということはエラストマーなのでしょうか。消字性能は塩ビ消しゴムと比較してはいけません。

で、刷毛なんですが……スライダーを戻して消しゴムを引っ込め、刷毛を使うというアクションが想像以上にめんどくさいです。
消しゴムって「書きながら間違ったところを消し、次を続いて書く」という使い方がメインだと思うのですが、そうなると刷毛の出番はありませんね。気づけばいつも通り、手で払っていました。
かといって、下書きを一気に消す、という場合には「字を(ピンポイントを)消す」というよりは「線(あるいは面)を消す」という作業になるでしょうから、そうなるとこの押したらしなる消しゴムでは苛々感が募るばかりです。

結論から言いましょうか。
これは「携帯刷毛(非常用消しゴム入り)」という商品です。きっと。
それなら納得いきます。
定価140円という価格も、予備消しゴムまでついての値段です。莫迦高い、ということもありません。

筆入れに一つ、携帯刷毛。あなたもいかがですか?
……サンスターさん、これ、「スライダーで刷毛が出てくる」商品だったら合格点あげることができたかもしれませんよ?

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