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我が家族にとっては毎年恒例の行事ではあるのですが。
11月3日は、赤羽にある星美学園でバザーが開催される日です。
今年も大変盛況でした。
皆さまの狙いは野菜や果物などの食料品、婦人服、またコンサートやライブなどの催し物などなのでしょうが、小生の狙いはただ一つ。
文房具です。
今年は文房具の物件が少なく、またノートや鉛筆やその他をビニール袋にまとめた「お買い得セット」みたいな単位で置かれてしまっていたので、その内容も驚嘆するようなものはほとんどなかったのですが。
それでも、釣果はふたつありました。
ひとつめは、万年筆です。
シェーファーのトライアンフ440、デッドストックですね。
1,000円でした。
ふたつめは、ボールペンです。
フィッシャーのスペースペンです。
スペースシャトルの飾りがついているブレットタイプですね。
50円でした。
トライアンフには、手許にあったパイロットのブルーブラックを飲ませました。
正直に言えば、決して書き味はするするではありません。
Mのはずなのですが硬く、インクフローも潤沢とは呼べません。
較べてしまうのは酷かもしれませんが、カクノのほうが書き味は優れています。
スペースペンもまた、ねっとりとしたインキで書き出しが重く、21世紀になって飛躍的に進化した低粘度ボールペンを使い慣れた身にとっては辛い書き味です。
これは単に好みの話なのかもしれません。
また、トライアンフも例えばペンドクターに診せたり、スペースペンも新鮮なカートリッジに替えてみたら結果は変わるかもしれません。
いずれにせよ、この結果を持って「トライアンフは駄目だ」とか「スペースペンはアカン」とか断ずるつもりはありません。
ここで手に入れたことも、きっと何か意味があるのだと思います。
文房具だって一期一会です。大切に使って行きたいですよね。
あと、赤羽の地域一番店であるコダマにも寄りました。
ここは一階が消耗筆記具一般事務用品、学童文具が中心で、二階に高級筆記具やシステム手帳と革小物、あとは画材と和小物がずらりと並ぶ素敵文房具店です。
こういうお店が近所にあると幸せだよなあ、と思うのです。
ムスメが色紙と折り紙が欲しいというので、購入して帰りました。
ぶらり赤羽の旅、今回はこの辺で……。 -
日記という言葉の重みに耐えられない人間です。
毎日の日付が入った真っ白なページが待っている、なんてまっぴら御免です。
しかもその日に書きたいことなんて、量が平均しているはずがないじゃないですか。
まったく書く気がない日だってありますよね。
日に何度も書きたくなる日だってありますよね。
さらに言えば、帰宅して寝る直前に今日の出来事を総括して記録する、なんてスタイルはズボラな小生にできるはずがありません。
ただ。
「日記」はつけたいのです。
そういったガチガチの縛りから解放された、もっとふんわかした「日記」なら。
だから。
小生は2006年3月にモレスキンを買ったとき、「毎日書こう」とは思いませんでした。
出来るわけがないからです。
思ったことを、ただ書く。
出来事ではなく、感じたこと、考えたことを書く。
もちろん、その日の記録をしてはいけないという意味ではありません。
あったことを箇条書きにするのではなく、自分に宛てた手紙のように、読者に宛てたエッセイのように、文章仕立てで記載をしていく。
そして、それが楽しくなるような工夫をする。
その工夫こそが、「一日1ページなどというばかげたフォーマットを作らない」ということでした。
まだルールがぶれていたり、破り捨ててしまうメモではない、外部記憶装置としての手帳に慣れていなかったりして、毎日どころか一週間も一ヶ月も書けない、書かない日々もありました。
それでも、「毎日書かなくていい」というルールに何度か助けられ、今では思いついたときに気持ちをすらりと書ける、楽しく書けるまでになりました。
毎日書かない。
日付が飛んでいる日記。
そんなものが日記でしょうか?
でも、それは日記なのです。小生にとっての「日記」。
一般にイメージされている日記とは違う、小生だけの「日記」。
モレスキンからトラベラーズノート、その後はいくつかの手帳を遍歴し、それが測量野帳に落ち着いたのが2013年9月。
測量野帳は薄いので、どんどん消費されます。
モレスキンポケットの消費は半年から一年近くかかったのですが、測量野帳は平均して2ヶ月で1冊が終わります。
現在、7冊が完了し、今月8冊目に入ったところです。
右に積んであるのは、未記入の測量野帳です。
まだこれだけストックがあります。安心あんしん。
もともとペンの持ち癖が安定せず、掌をノート面にべったりと置いて書く癖があります。
なので、モレスキンのように厚いノートでは筆記中に右ページの端から手ががくん! と机に落ちてしまい、たいへん書きにくい思いをしていたのです。
厚いノートは見た目もかっこいいですし、並べて置くと見栄えがして取り出しやすい、というメリットがあります。
ただ小生のように書き癖が治らないままの場合、やはり拳落ちは気持ちが悪く、分厚い手帳は「気持ちよく書く」というコンセプトからは外れてしまうのです。
測量野帳は薄いので、拳落ちのことを気にすることもありません。
また表紙が硬いので、机がない場所でも難なく綴ることができます。
そして何より安いのです。さらに、たいていの文房具店に常備されているので、いざ最終ページが近づいたけどたくさん書きたい! どうしよう! という時でも補充が楽です。
コクヨのオリジナルが入手できない状況でも、ファミリーマートがあれば回避できる場合があります。
無印野帳が、まだいくつかの店頭には陳列されています。
コクヨのオリジナル野帳とほぼ変わらないので、これで代用が可能です。
コクヨの緑表紙を使ったら、次は無印の黒表紙、といったアクセントもつけられます。
気軽に、本当に気兼ねなく、心置きなく書く楽しみを得ることの出来る測量野帳。
こういったベーシックな文房具によって、小生の人生は支えられています。
そして今日もまた、小生は測量野帳に適当な「日記」を書き込むのです。 -
息子ダイノジ(8)といっしょに、田園都市線に揺られてのんびり都内脱出の旅。
小雨降る中、辿り着いたのはここです。
小生にとっては全く初めての場所。
神奈川県横浜市都筑区、港北TOKYU S.C.です。
神奈川県は横浜市内であったとしても海沿いしか知らないので、まったく勝手が判りません。
ここの4階に用事がありました。
出来たばかりのインク港北S.C.店です。
インクと言えば、静岡県東部に大型店2店舗を持つ、個性的な文房具店です。
そこが関東圏初出店ということで、わくわくが止まらない小生です。
今年8月に、初めてインクの大型店を訪れました。
インク清水町卸団地店。
インク富士店。
どちらも個性的で、文房具マニアも唸らせ、そして何より地元の方々に愛されているお店でした。
なら、大型店舗ではない、ショッピングセンターの中にあるインクとは、いったいどんなお店なのか?
さっそく入ってみましょう。
清水町卸団地店のような倉庫スタイルでもなく、富士店のような開放型超大型店とも違う、ごくごく常識的な店内──に見えますが、インクらしい個性はまったく失っていません。
レジ横には替芯タワー。これがすでにこの店の本気度を現しています(オートの社名、綴りが違うのはご愛敬!)。
店内入って右側が筆記具ゾーンです。定番、新製品、そして個性的なチョイスが光るメインゾーンと呼べる場所です。
廊下と店内を隔てるガラス張りの壁面に、試し書きコーナーがあります。
店内で購入できる消耗筆記具のほとんどが、ここで試し書き可能です。
種類ごとにがさッと入れられたケースをここから取り出し、そのケースごと試し書きコーナーに持っていって心ゆくまで書くことができます。
試し書き用紙はマルマンのMPS680。特筆すべきは、消しゴムの「試し消し」ができることです。
これ、文房具店でも実施しているところって指折り数えるほどしかないのではないでしょうか。
画期的だとすら思えます。
店内入って左側が、文具ゾーンです。
用紙、切るもの、貼るもの、とにかく充実しています。
背の低い木製の壁で仕切られた幼児文具コーナーや、窓側にある幼児楽器コーナーなど、客層(ちいさいお子さんを連れている若いご夫婦がけっこうな率でいらっしゃいました)をよく把握された構成になっています。
で、購入したのがこちら。
左上から時計回りに、
・ソニック ナノピタすべらないリバーシブル直線定規15㎝
・ソニック ナノピタすべらない教科書定規15㎝
・サクラクレパス Arch
・サクラクレパス ラビットJUNKER
・ソニック ナノピタすべらないリバーシブルカッティング定規30cm
・ナカバヤシ サクットカットHIKIGIRI アンチグルー刃+チタンコート
・神戸派計画 CIRO(新版)
・オート 筆ボール1.6mm
・三菱鉛筆 ビジョンエリート0.5mm
小生の理想とする文房具店の条件をことごとく満たした、希有なる場所でした。
ちなみに、小生の考える「入り浸りたい文房具店」の条件はこんな感じです。
1)定番品が過不足なく充実している
2)新製品が的確に入荷している
3)一周したら、見たこともない文房具が発見される
インク、おそるべし。
近所に住んでいたら、毎日通うレベルの店です。
ラビットのJUNKERやArchを定番棚に置いてる店ですよ?
これでkeepを置いていたら完璧100点満点だったのですが……
あ、あと。
商品購入後、店内撮影の許可をもらう際に、レジで「どうぞご自由に撮影してください」とほほえんでくださったレジの女性、本当にありがとうございました。
こういう対応も、文房具ファンの対応に慣れているからですよね。
本当に隙のない、そして心地よいお店です。 -
先週の木曜日、某所で行われた謎の文房具呑み会。
「紹介したい愛用の文房具をお持ちください」なんて最初っから言われてしまっていたので、いつも使っている文房具を鞄に入れて会場に向かったわけですが。
その道すがら小生は、ふとこんなことを考えていました。
「別に特別なネタを仕込む必要はなくて、ただ単に『こいつが現在の相棒です』って言うだけでいいんだよなあ」
実際の会は盛況で、結果として小生の相棒たちをすべて紹介することはできませんでした。
なので、ここでその一部をさらっと記しておこうかな、と。
基本、「何を書くか・何で書くか・何に書くか」の話です。
まずはスケジュール。
筆記具はパイロットのフリクションボール4(替芯を0.38mmに換装/黒は青の予備を入れるので実質3色で運用)。
記入先はコクヨS&Tのジブン手帳。
小生は予定や内容をやたら書いて消すので、スケジュール手帳に関してはフリクションでないと運用は難しいです。この組み合わせは、そう簡単には崩れないと思います。
ジブン手帳の機能の全てを使いこなしているわけではありませんが、それでも記入が日常になると書いていて気持ちがいいものです。
続いて、ライフログ。
ライフログという言葉は嫌いなのですが、ジブン手帳の「LIFE」に記入している自分史はそう呼称せざるを得ないような気がします。
筆記具は三菱鉛筆のユニボールシグノRT1 0.28mm。
記入先はコクヨS&Tのジブン手帳別冊「LIFE」。
この夏、2012年版から使用していた「LIFE」を水没させて以来、記入には耐水性のある筆記具を使おうと心に決めました。
2014年10月現在、最も細く書ける耐水性のあるゲルインキボールペンがシグノRT1であり、ジブン手帳の3.3mm方眼に字を書くのに最も適していると考えています。
ただ、RT1は筆記時のノックノブの遊びが大きく、他の筆記具に較べても筆記時の振動ノイズが大きくカタカタ言うので、そこは好みが分かれる部分ではないかと思っています。
次に、日記。
この日記という言葉も、誤解を招く言葉ですね。
通常概念では「その日の出来事を毎日書くこと」が日記だと思うのですが、小生は毎日という枷を外しています。
その代わり、書くことがあったら一日何ページでも書きます。
その時の「気持ち」「思い」を書くことがメインで、行動や起きたことを事細かに書くことは稀です。
それはジブン手帳のウィークリーでカバーできてしまうからです。
筆記具はパイロットのマルチボール。
記入先はコクヨの測量野帳。
マルチボールが最適だとは思っていません。
書き味はVコーンなどの名品に較べると、決して良くはありませんので。
いま自分の中に「直液式水性ボールペンのブーム」が起きており、ローテーションでいろいろな筆記具を測量野帳の相棒にしています。
ただ、測量野帳も万能ではなく、かなりの直液式水性ボールペンが裏抜けしてしまうので、その中でも定番として使用するものは限られてしまいます。マルチボールもそのひとつです。
これまた愛用するカンミ堂のココフセンやココフセンカードに代表されるフィルム付箋に文字を書きたいとき、手持ちのラインアップではいっさい書けないことがあります。
ただ、フィルム付箋に文字を書くためだけに油性マーカーを持ち歩くことができない場合もあります。その際、ノートや手帳への通常筆記にも使用できて、さらにフィルム付箋にも記入が出来るマルチボールは、本当に重宝する1本です。
次はメモですが、メモはふたつに分類できます。
ひとつは、「とにかく書くことを優先したメモ」。
筆記具はロットリングのティッキーグラフィック0.1。
記入先はジョッターに納まった5×3カードです。
現在運用されている4枚のジョッターにはそれぞれ別メーカーの、異なる罫の引かれた5種類の5×3カードが収納されています。
これを、「気分によって」選択し使用します。
この、気分という点が重要です。
書くことを楽しむことを最重要ポイントに置き、結果的に「面倒くさがって書かない」自分を律し楽しく書ける方向に導くためのシステムになっています。
なので、筆記具も実際にはティッキー一本槍ではありません。
もう一つのメモは、「腰を据えて書く、ノートに近い使い方をするメモ」。
筆記具はパイロットのカスタム透明軸。インキはペンネ19のオリジナル「岳南電車」。
記入先はマルマンのpuo。
これは「万年筆できっちりと文章を書きたい」欲求を満たすためのシステムでもあります。
マルマンの紙の良さは小生が語らずともご存知かとは思うのですが、いわゆるルーズリーフの用紙が本当にいいのです。
puoはスリムサイズの新しい製品ですが、以前からあるルーズリーフも総てMPS800が使用され、万年筆でも滲まず裏抜けしない高性能っぷりを発揮してくれます。
そして、最後は情報の終着駅。旗艦となるノートです。
小生の記入したメモのうち、プロジェクトとして活かされるものは総てここに貼り込まれます。
筆記具は再び、パイロットのフリクションボール4。
記入先はフジカの「文具王ノート」AccessNoteBookです。
現在では仕事用とプライベート用を分冊し、仕事用は会社のデスクに起きっぱなし、プライベート用は自宅のデスクに置きっ放しです。
プロジェクトを形にしないといけない場合、考えるのに時間が足りない場合などは、たまに連れ出すこともあります。
AccessNoteBookは高価な製品ではありますが、旗艦として使用するに相応しい品質と性能を併せ持った「最強ノート」だと思っています。
用紙は特にフリクションでの「消し味」を重視すると言った懲りようです。
仕事でここにいきなり書く場合でも、メモがあってそれを転記したり構想を練ったりする場合でも、小生はフリクションを使います。
心置きなく書くためでもありますし、このノートは「保存用」と決めているので、少しでも保管後の読み返しに支障を来さない程度の綺麗な記載を心がけようという気持ちの表れでもあります。
これらを意識的に、あるいは意識せずに、毎日使用しています。
「使い分けている」ことは事実ですが、実際にルールを設けて運用しているのは最初のジブン手帳関係と、最後のAccessNoteBookだけです。
この中間に位置する「わりとルーズな筆記地帯」こそが、小生の「書く」を支えている部分だと思います。
とにかく、書く。
理由はいいから、書く。
常にどれかは手元に置き、分類云々は後でいいから、書く。
ペンを持ち、紙に書くことを習慣づける。
そしてそれを労苦と感じないようにする。
書くことは楽しいことなのだと理解できるようにする。
そして実際に、喜びを感じる。
生きてるって素晴らしい──それとほぼ同じレヴェルで、「書くって素晴らしい」と思うのです。
だから、小生は今でも「右手の相棒」を追い求めて、文房具店を訪れるのです。
ゴールはまだ、見えません。 -
今日はいいお天気でした。
抜けるような秋空、暑くもなく寒くもない、絶好の行楽日和。
お台場の観覧車の下、ライブハウス「東京カルチャーカルチャー」で開催された、有隣堂主催の「文房具×ビブリオバトル in お台場」に参戦して参りました。
ビブリオバトルとは、簡単に言えば「お薦めの本を5分間で紹介し、全員の投票でチャンプ本を決める催し」です。
今回のテーマは文房具。ということで、ちょっとした因果から、小生も参加と相成ったのでした。
紹介する本は、河内遙の『文房具ワルツ』。
文房具が愛しくなる、そして不器用な人間がまた改めて好きになる、すばらしい漫画作品です。
いちおう5×3カード6枚にメモをまとめ、時間配分なども考慮したのですが、まあ実際にステージに上がって喋るときにはメモなんか見てられないですよね。
結果として2割ほどしかメモ内容は使わなかったわけですが、その思い切りがよかったようです。
出場者6名の中で、会場の投票の結果、『文房具ワルツ』はチャンプ本となりました。
この本の良さ、面白さが僅かでも皆さまに伝わったのだとすれば、大変うれしいことです。
もともとビブリオバトルは勝ち負けを語るものではありません。楽しく語るひとがいて、それを聴いてその本が読みたくなったひとがいる、そこが重要なのだと思っています。
ぜひ皆さまも『文房具ワルツ』、読んでみてください。
第一部がビブリオバトル、第二部が文房具メーカー各社による自社製品プレゼンという、ちょっと変わった催し物でした。
参加された皆さま、ユーストでご覧になった皆さま、お疲れ様でした。ありがとうございました。
そうそう、会場で書いたこの紙が、有隣堂のPOPとしてどこかの店舗で活用されることになるそうです。
見かけたら教えてください。ぜひ店頭を確認したいと思います。
文房具は道具です。
何かを生み出すための道具。
使うのは人間です。
主体は、自分。
便利な道具を駆使して、何かを生み出すのは常に自分なのです。
その手許にある文房具は、きっとあなたに使って欲しいと願っているはずです。
使ってナンボですよね、文房具って。
ぜひ愛してあげてください。
