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というわけで、飛来した新型nu boardをさっそく使ってみました。
製品名は「nu board JABARAN(ヌーボード ジャバラン)」。
このように、ダブルサイズのA4判クリアホルダにセットされています。
左ポケットは空っぽです。
右ポケットに本体であるnu board JABARANが入っております。
上部にホワイトボードマーカー(パイロットのボードマスターS)が取りつけられていますが、ペンホルダーはマスキングテープで仮留めされているだけなので、好きな部分につけ替えることが可能になっています。
出してみました。
正A4寸(297mm×210mm)よりわずかに小さいです(287mm×203mm)。
その紙製のボードが、このように4つに折りたたんだ状態になっています。
ジャバランの名の所以ですね。
横長に記入内容を展開していく、あるいはテーマごとに4つを分けて俯瞰、のような使い方もできますね。
つなぎ目は単純に折り曲げてあるだけですが、ここへの記入は避けた方がいいと思います。
つなぎ目には紙製ボードの撥水加工(ホワイトボード機能)が施されていませんので、書いたら消えなくなります。
収納状態で表面に出ているボードには、5mm方眼印刷が施されています。
自分がノート感覚で何かを記入する場合や、ちょっとした図表を書きたいと思ったときにはこのガイドが役立ちます。
集団でわいわいミーティングしたり、あるいは自分で使う場合でも自由に発想したい場合は、裏面の無地ボードがいいかもしれません。
4つに折る方向は決まっていますので(必ず5mm方眼のボードが表面に出ます)しまうときに書き込んだ図表を保護したい、あるいはホルダーに入れるとはいえ書いた面を不用意に晒したくない場合は、無地ボードに記入しましょう。
ホルダーの左ポケットは空いていますから、資料などを挟んでおくのに便利です。ボード本体は正A4寸より小さいですが、ホルダーそのものははA4サイズに対応しています。
個人的に気に入っているのは、過去あったリングバインダー式のnu boardより圧倒的に軽くなったこと、ホルダーの自由度が高いこと。
nu board JABARANを2枚使って平行に置いたりすると、ミーティング時にも広く使えていいかもしれません。
ポケットは2つありますから、ボード本体が2枚になってもホルダーでの収納はひとつで済みます。マチの関係で閉じたらキツキツになるかもしれませんが。
縦長直列4枚ではなく、1枚でA4→A3→A2への変形版も欲しいですね。
縦に長い、横に長いよりも、さらに発想を拡げることができそうな気がします。
ただそうなると、折り目が難しいですか。
アイデア出し、ミーティング用だけでなく、店舗などでの簡易ディスプレイなどでも活躍しそうな製品です。
以前購入したnu boardがだいぶくたびれて来ましたので、主役交代といきましょうか。 -
別に偉そうなことを言うつもりはないのです。
ただ、鉛筆が好きで、それを持ち歩いて使うためにはやっぱり消しゴムが必要で、それもちゃんと消えるお気に入りに消しゴムを持ち歩きたくて、さらに言えば鉛筆削りだってしっかり気持ちよく削れて削りかすがこぼれないものをひとまとめにしたくて。
そんな筆箱を探していました。
筆箱に入れたいものは、
・キミック(鉛筆補助軸)
・アーチ(消しゴム)
・2枚刃(鉛筆削り)
の3点です。
鉛筆は新品状態では長いもので、これを収納できる筆箱はその段階で選択肢を減らしてしまうものですが、短くなった鉛筆を補助軸であるキミックで持ち歩く小生のスタイルなら全長問題は発生しません。
ただ、四角い消しゴムと、カスの零れない鉛筆削り──この二つは鉛筆と異なり、立体物です。
ある程度の直径を持つ筆箱でないと収納ができません。
軽量でコンパクトな状態の筆箱を夢想していました。
そして可能であるならば、その筆箱は革製であって欲しい。
持ち歩いて愛着の湧くものであって欲しい。
もうひとつ、形状についての希望がありました。
分厚くないもの、手に馴染むスリムさのあるもの、そして何より立つ機能があるもの。
条件が増えました。
そこまで言うなら、ゼロから作るもの手でしょう。
でも小生は、まずはそんな小生の勝手な理想をカバーできる既製品がないかどうかを探す旅に出ました。
作るのも好きですが、探すのも好きなのです。
巡り会うこと自体に興味があるのです。
結果として、インターネットの偉大さを痛感することになります。
Twitterで繋がっている知人から、快い申し出がありました。
現在休眠中の革製ペンケースがあるので、それを譲って下さると。
土屋鞄製造所の、現在では販売が終了したドラムペンケースです。
上部に蓋があり、筒型のボディにペンを収納します。
ですが、この形では困るのです。
筒型では、消しゴムや鉛筆削りが胴内に沈み込んでしまって、すぐに取り出すことができません。
サイドジップがハラキリになって、筒が「開き」になるなら別ですが……短いサイドジップがありますね……このサイドジップは何でしょう……。
実は。
サイドジップは本体内に抜けておらず、ポケットとして機能していました。
ここに消しゴムを入れることで、筒型の本体に消しゴムが沈み込んでしまうことはなくなります。
そして開けた蓋の内側が、よもやの鉛筆削りの定位置に!
内部にペン(補助軸の他に万年筆やボールペン)やペン形状の文房具(ハサミやふせん)を入れることで鉛筆削りは胴内に落ち込まず、結果として蓋を開けると素直に蓋の裏に鉛筆削りが残るようになりました。
偶然の産物とはいえ、ここまで気持ちよく納まるとは!
これひとつ持ち出せば、日常の生活に困ることはありません。
ほぼパーフェクト筆箱が完成してしまったのです。
あとは愛着を持って常に携行し、活躍の場を与えるだけです。
本当に嬉しい出会いでした。
お譲り頂いたTさんには本当に感謝致します。ありがとうございました。 -
代々木八幡駅って初めて降りました。
小生の小田急線の印象は、地べたを這いずり、いつまで経っても狭くて工事中。
それは30年前、初めて東京で大学受験をしたときに連泊したのが代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターだったからであり(最寄駅:小田急線参宮橋駅)、25年前に下北沢(最寄駅:小田急線下北沢駅および京王井の頭線下北沢駅)に住んでいたからでもあります。
それから引っ越しを重ね、小田急線とは疎遠になりました。
つまり、今の新しくなった小田急線を知らないのです。
四半世紀前の小田急の、ごく一部の路線しか知らないのです。
でも、今日降り立った代々木八幡駅は、知らない駅なのに小生の小田急のイメージそのものでした。
そこから徒歩で3分ほどのところに、今日の目的地「HININE NOTE」はあります。
表紙、中の用紙、とじ具、ゴムや丸タックといったカスタムパーツに至るまで、自分の好みで選んでノートを作ることができるお店です。
お店の方が親切に説明をしてくださいました。
とにかく紙の種類が豊富です。
目移りしてしまいます。
表紙の紙見本は綴じられた状態のリングノートになっていて見やすいです。
中紙はリングメモになっており、自由にペンで書き込むことができます。
リング綴じの場合のリング見本、背貼り綴じの場合のクロス見本もカラーバリエーションが豊富で、実際に手にとって確認することが出来ます。
ガラス張りの店内は決して広い空間ではありません。その中に、女性やカップルのお客様がひしめき、見本を品定めされています。
表紙のバリエーションもそうですが、中紙も種類が豊富で、それぞれ無地・罫線・方眼が用意されています。筆記用紙以外にもカレンダーや封筒が用意され、これらをいっしょに綴じ込むお客様が多かったように感じました。
実際の作業は店内で行われますが、混雑していると2時間ほど待つこともあるようです。お客様には必ずご来店頂き、実際に手にとってその目で確かめた組み合わせでノートを作ってもらっていますが、仕上がったノートを郵送するサービスはあるそうです。待ちきれないとか、ほかに用事があるとか、様々な都合がありますもんね。
作成できるノートのサイズはB5かB6。
綴じはリングか背貼り。
通常は18枚から20枚の用紙を1折として3〜4折の用紙を綴じるケースが推奨されていますが、小生は薄いノートが欲しかったので、1折で背貼り製本をしてもらいました。
実は1折りでの製本は過去経験がなく、まずは実験で可能かどうかを試してもらってから作成に入って下さいました。
わがままなお願いにも関わらず、「チャレンジは大好きですから」と仰っていただき本当に恐縮です。
というわけで、実験も無事成功しましたので、B6判横長綴じを2種類作成していただきました。
1)表紙:ファーストビンテージ ターコイズ
テープ:ネイビー
中紙:しらおい 5ミリ方眼
2)表紙:ファーストビンテージ スカーレット
テープ:エンジ
中紙:OKライトクリーム 5ミリ方眼
中紙は、いずれも試し書きで万年筆のインキが滲まず抜けないことを確認してからお願いをしました。
表紙用のファーストビンテージがB6サイズで1枚150円。
製本テープ(製本代金含む)が200円。
中紙は1折り(厚さにより18枚〜20枚)180円。
ですので、上記の場合──
表紙:150×2=300円
テープ:200円
中紙:180円
で、合計680円(税抜)になります。
B5判ですと、もう少し高くなります。
当然のように、市販されている文房具店の店頭に並ぶノートよりは割高になります。
ただ、自分で選んだ表紙のカラー、自分で選んだ中紙、そして何より自分で選んだ薄さになったことで、このノートに格段の愛着が湧いたのもまた事実です。
店員の皆様も実にフレンドリーで、いろいろなお話を聞かせて頂きました。
いまノートを作ると、端材で作った非売品の「ふぞろいメモ」がもらえるのもユニークです。
何より、凝ったカスタマイズが1冊からできるのですから、贈り物に最適ではないでしょうか。
代々木八幡駅は現在、橋上駅に生まれ変わるべく工事中です。あの、小生が勝手に思い込んでいる「(小生の)小田急線のイメージ」が消えてなくなる前に、またお伺いしたいと思っております。 -
ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。
小生は4月29日から5月4日までの6連休を存分に堪能致しました。
5日は会社の都合で出勤なので、いろいろな鞄や机上に分散していた文房具を改めて寄せ集め、出勤用の鞄に詰めようとして、ふと思ったのですが。
そういえば、ブログでネタにした文房具は、今ここで自分の定番として活躍しているのか──?
さっそく調べてみました。というほど大げさなものではないのですが。
【1】あの高級鉛筆削りの今
2月10日にエントリした、「鉛筆削りの進化:2枚刃はいま高級化へ」。
あのときのグラスジャーシャープナーはどうなっているでしょうか。
頻度は普及版の2枚刃と同等ですが、机上の定番として鎮座しております。
「鉛筆削りが欲しいな」と思ったらまず手に取るのが、このグラスジャーシャープナーです。
実に削り味もいいですし、高級感溢れるボディも、削りかすがたまるグラズジャー部分も気に入っています。
そして、ハンディではいくつか使い続けて、最終的に同じクツワの2枚刃に落ち着きました。
削る速度が速い、というのは何ものにも代えがたいアドバンテージです。
【2】あの革新的な立つバッグの今
2月20日にエントリした、「ひらくPCバッグminiが飛来しました」。
あのときのひらくPCバッグminiはどうなっているでしょうか。
実はもう通勤には使っていません。
やはりショルダーバッグは小生に合わないようです。片方の肩に重量が偏って掛かると、腰に負担が行ってしまうのです。
そして、危惧していたように、いろいろ入るので結果的に重たくなってしまいます。
なので、以前使っていた最軽量バッグであるThinkAeroに戻してしまいました。
ただ、プライヴェートではまだ出撃の可能性があります。
明日の出勤には、久しぶりにひらくPCバッグminiを使用してみようと思い、先ほど吟味に吟味を重ねた最軽量の携行内容を詰め込みました。
いかに軽量を保つか、がこのバッグを楽しく使う極意だと思います。
また、ひらくPCバッグにはなく、このminiには装備された「ちょっと持つ部分」がいかに通勤時に重要か、ということはここでも強調しておこうかと思います。
悪いバッグではありません。小生の背筋が貧弱なだけなのです。
【3】あの万年筆の寝床の今
3月20日にエントリした、「工房Qの新作革小物は万年筆用の『ペンハンモック』」。
あの革のペンハンモックはどうなっているでしょうか。
こちらは変わらず、自宅の机上で万年筆を横たわらせています。
こうしてペンケースや抽斗に入っていないフリーの万年筆をすぐ手に届く場所に置くことによって、自宅でも気軽に万年筆ライティングを楽しむことができるようになりました。
ちょっとでもめんどうくさいと思ってしまったら、楽しく続けることなどできません。ペンケースを鞄から取り出そう、いま使いたい万年筆はどの抽斗だっけ、などと考えてしまったら最後、もう「気持ちよく書く」なんて気持ちにはなれないのです小生は。
現在ペンハンモックには、パイロットのカスタム743が鎮座しております。ベーシックなブルーブラックのインキを入れて、ゆっくり万年筆の書き味を楽しむ毎日です。
こうしてたまには手許を見返してみるのもいいですよね。
愛用、と呼べる文房具が身近にある幸せ。
心の豊かさに繋がる道具たちが、きっと小生の未来を明るくしてくれることでしょう。 -
生まれて初めて、ペントレなるものにお伺い致しました。
万年筆のひとたちは怖いと思っていたので二の足を踏んでいたのですが、「いいものあるよ」と銀座五十音の宇井野さんにそそのかされ……誘引され、ふらふらと墨田区横網まで。
両国ですけど、横綱じゃないですからね。地名は横網ですから。
で、和田さんと宇井野さんの信頼文具舗+五十音コンビからお買い物。
まずは手前のペンケース。rethinkのリムペンスリーブ・ナッパネビア。カラーはカスターニョ(栗)。
そしてバッグはThinking Power Projectのシンクエアロ・トラベル。
中に入っているのはSAUNDERSのストレージ・クリップボード「スリムメイト」です。
狙っていたのは、リムペンスリーブでした。
前々から憧れだったペンケースでしたが、やはり現物を見るとグッときます。
購入時はこんなふうに平べったい革の板みたいな状態ですが。
中に2本、かんぬき状の外スリーブに1本をセットすると──
くるりと丸まってコンパクトな3本差しになります。
革はナッパネビア。蝋のような光沢があり、触った部分から変色が始まります。この変化が楽しいですよね。革そのものは薄くしなやかで、ペンケース自体の重量を感じないほどです。
内容物は見えますが、落ちてしまうような心配はありません。天冠に工夫のある万年筆など入れると実に映えるのではないでしょうか。
この写真では消しゴムとしてモノゼロをいっしょに入れていますが、やはり運用上ちょっと無理があると思いましたので、すぐに外してしまいました。
シンクエアロはブリーフケースを通勤時に愛用しています。
去年からずっと出張用のバッグが欲しかったのですが、価格と機能のバランスで悩んでおりました。そこにブリーフケースと同じラインアップでトラベルが出る! とT教授から聞かされて狂喜乱舞したものです。
その後の先行予約で入手をし損ねておりましたので正式な販売を待っていたのですが、なんとペントレでまさかの先行販売!
これでゴールデンウイークの帰省時に悩まなくて済みました。
バッグの素材はタイベック。薄くて軽量で丈夫な、紙のように皺が入る丈夫な合成繊維です。
ブリーフケースと合わせて仕事にもプライベートにも使える超軽量バッグ、今からの使用が楽しみでなりません。
クリップボードの背面に開閉式のストレージボックスを内蔵した、「書くための大人のお道具箱」がこのスリムメイトです。
A4サイズの書類や筆記具、ちょっとした文房具や電卓などもぽいぽいと投げ込める実に使い出のある製品で、中にある筆記具を1本引っ掛けておくための仕切りをカッターで削除してあげると、A4書類をクリアホルダごと入れることができるようになります。
小生もさっそくその仕切りをカット。これで仕事に使える万能クリップボードができあがりました。
実にいい買い物ができました。
で、ほくほく顔で帰途に就いたのですが、途中で白身魚の野菜甘酢あんかけ定食を食べながら、小生は気づいてしまったのです。
ペントレに行ったのに、これでは銀座五十音や信頼文具舗で買い物をしたのとぜんぜん変わらないではないかと──!
ペントレに行った、という唯一の証拠は、先行発売されたシンクエアロ・トラベルを手に入れた事実だけでした。
うーむうーむ。